首位を目指しての決戦！

２１時半から始まるバレンシアーバルサ戦。この試合の笛が吹かれる時には、すでにマドリーアラベス戦の結果がわかっている両チームだ。バレンシアはもちろん、バルサも首位をかけた今日の試合。

バレンシア４４ポイント、マドリ・バルサ４３ポイントで迎えた２７節目にあたる今日の試合。マドリはバレンシアーバルサ戦の１時間半前に開始される。したがってメスタージャでの試合が開始される頃にはすでにマドリの結果を知るところとなる両チームの選手。状況次第ではバルサの勝利が、久しぶりの首位への返り咲きということにもなる大事な一戦だ。

ここ４試合（１２ポイント可能）で１０ポイント獲得し首位に急接近しているバルサが首位に立つには、バレンシア戦での勝利が最低条件となる。そしてマドリが引き分けか敗戦という条件も必要だ。しかしマドリが勝利しても得失点差で上回ればバルサが１位になる。ただし、得失点差が同じであれば、直接対決が終わっていない現在、獲得得点の多いチームが上にいく。マドリの獲得得点が４９に対しバルサは４２ゴール。７ゴール差を１試合で埋めることはほとんど不可能であるから、その場合はマドリが首位となる。

■リバルド不在のバルサ
リバルドは今日のメスタージャの試合にはいない。右足ヒザ近くの筋肉の負傷によりバレンシア戦には召集さえされていない。来週火曜日のローマ戦もほぼ絶望的な状態である。これまで何回にもわたって痛み止めや応急処置をしてでも出場してきたリバルドだが、今回はそれが許されない状況となっている。彼が抱えている筋肉の負傷は、もし無理をすれば亀裂状態の恐れがあり、そうなると２か月以上のリタイアとなる可能性が強いからだ。リバルドの仕事は休むこと。筋肉の疲れをとるには休むことしかないのが現状だ。ドクター・プルーナは彼の負傷状態を次のように語っている。
「今の段階ではたいした負傷ではない。だが非常にデリケートな負傷であるため、もし無理をすると大怪我になる可能性がある。その危険はどうしても避けなければいけないから彼を休ませているんだ。今日の試合でもプレーできないわけではない。彼は痛み止めを打ってでもプレーしたがる選手だからね。だが我々はそれによって生まれる可能性がある筋肉の亀裂だけは防がないといけない。もしそうなったら２か月以上のリタイアになってしまう。」

■急がないレシャック
レシャックは一刻も早く首位に立つことに焦りを見せていない。もちろん首位に立てればそれに越したことはないが、リーグの試合がすべて終わった段階で首位にいればいいと思っている。今日の試合で一番重要なこと。それはバレンシアから何も得られないで帰ってくることを避けること。最悪の場合は引き分けでも良しとする考えだ。
「首位を狙う直接対決のバレンシア相手だけに、引き分けでも良い結果だと思う。だが誤解してはいけないよ、我々は引き分け狙いができるように作られているチームではない。したがってもちろん勝負に勝ちにいく戦いをする。最前を尽くしてそれでも引き分けになったらしょうがないという意味だ。そしてもう一つ、我々はリバルドなしでも勝利できることを証明したいと思っている。確かに彼は「違い」を見せてくれる数少ない選手の一人ではある。だが我々の選手はじゅうぶん彼の不在を違う形で補ってくるれるものと期待している。」

■ルイス・エンリケ・リバルド
リバルドの不在でいくつかの変更を余儀なくされているレシャック。その中でも注目されれるのは、ルイス・エンリケの使い方だろう。彼がリバルドの代わりに、攻撃陣の中心選手としてプレーしていかなければならない。中盤での拘束されないポジショニングを許され、攻撃態勢を作って相手ゴールに迫っていくキーポイントの選手となるのが彼だ。
また中盤の選手の配置もローマ戦とは変わってくるだろう。モッタに代わりチャビが入るのは間違いない。左にコクーを置き右にロッケンバックかガブリとなる可能性が強い。

■初めての対決、サビオラ対アイマール
サビオラは１９９８年、１７才でリーベルでデビューを飾っている。そして今日の対決となるアイマールはそれよりも１年早い時期に１８才でリーベルの選手となった。２年間リーベルの同じユニをつけた同僚であり、個人的な友人でもあるこの二人がヨーロッパで再会することになる。アイマールはバレンシアにすでに２年、サビオラはバルサ、まだ１年目だ。

アイマール「最近のハビエル（サビオラ）を見ているとずいぶんと成長したイメージを受ける。リーベルにいる頃にハビエルにはいつも言っていたんだ。シュートチャンスがあったら必ず自分で決めろとね。リーベルにいる頃は迷ってるところが何度か見られたんだ。でも今は違う。立派なデランテーロに変身したと思う。」

サビオラ「今日は本当に楽しみだ。パブロ（アイマール）と僕は親友だし、今までなかなか合う機会がなかったからね。パブロは誰もが知っているように偉大な選手さ。彼がボールを持った時には誰も止められやしないテクニックを持っているんだ。あ〜、彼に会うのが楽しみだな。」