2月26日


     

ROMA - FC.BARCELONA

20:45 OLIMPICO

リバルド、ほぼOK!

試合開始直前におこなわれるテストの結果次第ながら、リバルドの出場はほぼ決定的といっていいだろう。昨日の練習では痛みがいっさい感じられなかったリバルド。今日のローマとの試合が将来のバルサにとって重要なものとなることを誰よりも自覚しているリバルドは、少々の危険を犯してでも出場したい意向のようだ。

昨日の午後ローマに到着したバルサは、オリンピコ・デ・ローマ・スタディアムで早速練習を始めた。リバルドももちろんこの練習に参加している。体をほぐすための軽い練習を、それぞれの選手がそれぞれの方法でおこなっている。リバルドはリバルドなりの練習をした。ゴールポストから30mのところにボールをいくつも置き、そこからのシュート練習だ。懸念された右足の痛みは消えている。だが練習と本番の試合では筋肉に与える衝撃はもちろん違う。したがって練習で痛みが感じられなかったということは第一関門を突破したと言うことに過ぎない。だがリバルドは今日の試合に出場できることを信じている。そして、最後のテストが試合前におこなわれる。

■カペーロ「リバルドがいなければ最高
ファンから多くの批判とプレッシャーをかけられれいるのはレシャックだけではない。ファビオ・カペーロとて例外ではないのだ。地元のグランドでは「面白いフットボール」を、というファンの声はカペーロのところにも届いている。ローマ・トリデンテ、つまりトッティ、バティ、モンテーラのスタメン起用を強く望むローマファン。だがカペーロはあくまでもカペーロだ。「結果」がでるのであればトリデンテも起用するだろうし、必要ないと思えば一人も使わないだろう。あくまでも「結果」がでればよい。
「この試合はローマにとって重要な試合。もちろんポイントで上を行っているバルサよりも重要な試合だ。彼らはアウエーの戦いとなるのだから、引き分けでも結果的にはじゅうぶん。だがもちろん、そういう戦い方はしてこないだろう。彼らは引き分け用の戦い方を知らないからね。」
「クライハートが私のことを守備的なコーチとぬかしたらしいが、それは間違っている。私ほど攻撃的なシステムを採用している監督はいないだろう。ミランでもマドリでも、そして今ローマでもそうだが、だいたいスリートップを採用しているのは私ぐらいのものだ。それでも私を保守的というのなら、う〜ん、好きなように言うがいい。」
「リバルドはバルサにとって非常に重要な選手。したがって彼が出場しなければしないに越したことはない。だがもし彼が出場したとしても、私のシステムに変更はない。私のシステム? うん、攻撃あるのみだ。」

■レシャック「スタメンをチョット変えるかな」
少なくても敗北は許されないレシャック。だがプレッシャーは、もちろん地元のローマ側にある。ローマとしてはこの試合に勝利しないと次へのステップが難しい状況となるからだ。だがバルサとしては最悪の場合でも引き分けは許される状態だ。リバプールとガラタサライの結果次第では、引き分けでも首位をキープできる可能性もある。
「もちろんバレンシア戦のメンバーでは戦わない。もし同じようなメンバーで同じように戦ったら、それはバカというものだ。バレンシアとローマは似たようなチームである。守備的に非常に固く、選手は90分で何十キロも走ることを何とも思っていないほど体力的に優れている。もちろん我々の戦い方はボールの支配にあるだろう。だがディフェンスをバレンシア戦よりも高くあげて中盤から上でのボール支配を心がけないとダメだ。」
「リバルドが出場するかどうかは、すべて彼次第。彼が大丈夫と言えば出場するだろうし、ダメだったらそれまでの話し。リバルドの存在は確かに大きいが、他に選手がいないわけではないんだからね。レイナはもちろんスタメンで起用しようと思う。バレンシア戦で彼のプレーに批判がでているようだが、彼に罪はない。レイナはよくやっていると思う。さあ、今日の試合は何としてでも勝ちにいかなければ。」

■サビオラ、再びベンチスタート
レシャックは11人のスタメン選手の発表はもちろんしていない。リバルドの出場の可能性は最後の最後までわからないし、彼自身いまだに決めかねているポジションもあるだろう。また相手クラブに前もって情報をわたす必要もない。だが多くのジャーナリストの予想によれば、サビオラは再びベンチスタートとなるだろう。リバルド、ルイス・エンリケ、そしてクライハートの3人が攻撃態勢を形成する。中盤はロッケンバックかガブリどちらか一人の起用となるのも明らかだ。だが、アッと驚くジェラールのスタメン起用という可能性もある。キーパーに関しては、レシャックが語っているようにレイナで決まり。

■トッティ「バルサよりマドリのが上」
記者会見場には滅多に姿をあらわさないトッティ。記者の質問にも、それに対する答えというよりはブツブツとわけの分からないことを言うトッティ。昨日久しぶりに記者会見場にあらわれた彼は、質問されていないことまでベラベラとしゃべり始めた。
「僕がこれまで戦ってきた経験からすれば、マドリの方がバルサよりすべての面で上のような気がする。一人一人の選手のレベルやチームブロックとしても、マドリの方がバルサよりも優れている。」

■燃えるクライハート
思ったことはそのまま口に出してしまうクライハートだ。それはミラン選手時代に彼の監督を務めたカペーロに対しても同じ。そして彼が最後までとけ込めなかったカルッチオに対する思いも正直にしゃべってしまう。
「カルッチオやカペーロに復讐なんて気持ちはさらさらないよ。所詮、イタリアフットボールやカペーロの考えるフットボールが俺のアイデアと違うだけの話さ。俺が先日、カペーロは守備的だと言ったら、そうではないという反応があったみたいだ。まあ、そんなことはどっちでもいいけれど、誰が見たってカルッチオとかカペーロのフットボールは守備的だろうが。違う?イタリアにいる頃に、俺にはゴール能力が欠けているという批判がしょっちゅうあったけれど、今日の試合でそれが間違いだっていうことを証明できたら幸せ。」


●メンバー予想(左-エスポーツ 右-ムンド)