3月13日


FC.BARCELONA - LIVERPOOL

20:45 CAMP NOU


 

カンプノウ・サミット

エスポーツ編集長
ホセ・マリア・カサノバ

言い訳は許されない
今日はバルセロナ・サミットによる交通渋滞も、これまでのバルサの試合展開のつまらなさも、カンプノウに駆けつけない理由とはならない。本当のバルセロナ・サミットはバルサ・リバプール戦がおこなわれるカンプノウで開かれるのだ。
バルサにとって、そしてもちろんリバプールにとっても今日の試合はチャンピオンズをかけた戦いであり、シーズンそのものをかけたものとなる。したがってすべてのバルセロニスタは、今日こそバルサの選手と共に勝利を目指して戦わなければならない。カンプノウをバルセロニスタで埋め尽くし、12人目の選手となりクラブを勝利に導こう。
それぞれが抱える現在のバルサに対する批判。だがそれは試合後までとっておこう。時間はじゅうぶんにあるのだ。だがその前に、バルセロニスタとしてしなければいけないことをしておこう。クラブとファンが一体となった夜、再びアンフィールドのスペクタクルなプレーが再現するかも知れない。

レシャックの戦術
レシャックは昨日の記者会見ですべてのバルセロニスタにカンプノウに駆けつけるように要請している。それは非常に肯定的なことだと認めよう。今日は満員のカンプノウが必要な日だから。だが戦術について語ったレシャックに、我々は疑問を投げかけなければならない。
レシャックは今日の戦いを、カウンターアタックの可能性もあるとしているのだ。予想されるリバプールの総攻撃を前に、守備を固めた上でカウンターをかけようとしている。レシャックよ、もしそうだとすればあなたは間違っている。試合展開上、どのようなものになるとしてもその発想はあまりにも保守的ではないか。その保守的な精神がこれまでのバルサではなかったか。だがこの段階に来て、もはやそのような精神を捨てなければならない。今日はシーズンのすべてをかけた戦いであるということを再認識する必要がある。いずれにしても現段階ではバルサは自分次第で次のステップに進める恵まれた状況を迎えているのだ。ひたすら勝利の道を探す試合をしよう。そうでなければ時間のムダだ。

カペーロ頼み
バルサとカペーロは、まだ正式なサイン書類の交換はしていない。だが合意に達しているのは事実だ。時間がたつにつれて、来シーズンのバルサベンチにカペーロが座ることになる可能性が強くなってきている。例えば、今週の月曜日にカペーロが語ったこと。
「バルサへ行く可能性もある」
そして昨日ローマの会長が公表したこと。
「もしカペーロがバルサに行きたいと言えば、我々には止める手だてはないだろう」
今シーズンにカペーロが来なかったのは、ガスパーがレシャックにかけたからだ。だがそのレシャックが失敗すれば当然のごとく会長の座も怪しくなる。そう、あらゆる状況から考察してもカペーロの来シーズンはバルサの監督という要素が強いのだ。そして今日、彼のバルサを救うために、カペーロはガラタサライ戦に勝利しバルサを側面援助することになる。今日カペーロは一試合で2勝する可能性がある。



自殺行為には走らないリバプール

ムンド・デポルティーボ編集長
サンティ・ノーラ

リバプールの作戦は変わらない
リバプールはどのような状況であれ自分たちのプレースタイルを変えることはないだろう。勝利以外の結果が意味のない今日の試合にしてもそれは同じだ。彼らは攻撃を中心にしたプレースタイルをしてこない。それは彼らにとって自殺行為だからだ。彼らの知っているプレースタイルはあくまでもカウンタアタック、これしかない。
リバプールはこれまでこのグループ内の試合でまだ1勝もしていないチームだ。だがアウエーでのリバプールは地元アンフィールドより危険なチームであることも確かだ。彼らが苦しむときは攻撃の主導権をとらなければいけないときだ。だからアウエーでは、彼らのプレースタイルは非常に楽になる。ひたすら相手に主導権をとらせて、それからのカウンターアタック。それが彼らの武器だ。今日の試合はそのカウンターアタックによる得点獲得の主役となるオーエンが出場しない。だが忘れてはならないのは、モチベーションいっぱいのリトゥマネンやイギリス代表でもあるヘスキーがいることだ。

リバルドにかける
リバルドの今日の試合の出場はほぼ間違いないところだろう。これまで長いプレス生活を通時手の経験からいって、試合前日にすでに痛み止めを打って翌日の試合に出場しなかった選手はいない。そう、リバルドはすでに昨夜からドクター・プルーナによって痛み止めの処置をされている。公式発表によれば試合前の練習で最終結論をだすといわれているが、彼の出場は間違いないだろう。それもスタメン出場となる。それでなければ緊急処置の意味がないからだ。
このリバルドの出場から、我々は二つの事を理解する。まず第一に、リバルドはいかなる状況であれプレーしたがる選手であるということ。まして今日のような大事な試合にはいかなる手段を使ってでも出場を申し出るタイプだ。そして第二に、レシャックはこのような大事な試合にはどうしても最高の選手を出場させるべきだと思っていること。もちろんリバルドは最高の選手の一人である。だがこの「リバルド次第」というバルサの状況も考えなければならない。100%ではないリバルドを出場させることに本当に意味があるのかどうか。もし体調が万全ではないのなら、チームの効率を考えた場合マイナスになることはないのか。いずれにしてもその結論は今日の夜中にでるだろう。

バルセロニスタの応援が不可欠
カンプノウが10万バルセロニスタに埋められ、試合開始1分から選手と共に戦いに参加するという試合はそうそうあるものではない。だが今日の試合はその少ないものの一つとなっている。12番の背番号を背負ったバルセロニスタの援助が今週ほど必要とされているときはないのだ。これまでのつまらない試合にことは一切忘れ、今日の試合に最後の力を貸そう。もうバルセロニスタは明日まで待てない状況を迎えている。今日の試合で結論をだすことを要求しているのだ。


●メンバー予想(エスポーツ&ムンド)