カンプノウ・サミット
エスポーツ編集長
ホセ・マリア・カサノバ
言い訳は許されない
今日はバルセロナ・サミットによる交通渋滞も、これまでのバルサの試合展開のつまらなさも、カンプノウに駆けつけない理由とはならない。本当のバルセロナ・サミットはバルサ・リバプール戦がおこなわれるカンプノウで開かれるのだ。
バルサにとって、そしてもちろんリバプールにとっても今日の試合はチャンピオンズをかけた戦いであり、シーズンそのものをかけたものとなる。したがってすべてのバルセロニスタは、今日こそバルサの選手と共に勝利を目指して戦わなければならない。カンプノウをバルセロニスタで埋め尽くし、12人目の選手となりクラブを勝利に導こう。
それぞれが抱える現在のバルサに対する批判。だがそれは試合後までとっておこう。時間はじゅうぶんにあるのだ。だがその前に、バルセロニスタとしてしなければいけないことをしておこう。クラブとファンが一体となった夜、再びアンフィールドのスペクタクルなプレーが再現するかも知れない。
レシャックの戦術
レシャックは昨日の記者会見ですべてのバルセロニスタにカンプノウに駆けつけるように要請している。それは非常に肯定的なことだと認めよう。今日は満員のカンプノウが必要な日だから。だが戦術について語ったレシャックに、我々は疑問を投げかけなければならない。
レシャックは今日の戦いを、カウンターアタックの可能性もあるとしているのだ。予想されるリバプールの総攻撃を前に、守備を固めた上でカウンターをかけようとしている。レシャックよ、もしそうだとすればあなたは間違っている。試合展開上、どのようなものになるとしてもその発想はあまりにも保守的ではないか。その保守的な精神がこれまでのバルサではなかったか。だがこの段階に来て、もはやそのような精神を捨てなければならない。今日はシーズンのすべてをかけた戦いであるということを再認識する必要がある。いずれにしても現段階ではバルサは自分次第で次のステップに進める恵まれた状況を迎えているのだ。ひたすら勝利の道を探す試合をしよう。そうでなければ時間のムダだ。
カペーロ頼み
バルサとカペーロは、まだ正式なサイン書類の交換はしていない。だが合意に達しているのは事実だ。時間がたつにつれて、来シーズンのバルサベンチにカペーロが座ることになる可能性が強くなってきている。例えば、今週の月曜日にカペーロが語ったこと。
「バルサへ行く可能性もある」
そして昨日ローマの会長が公表したこと。
「もしカペーロがバルサに行きたいと言えば、我々には止める手だてはないだろう」
今シーズンにカペーロが来なかったのは、ガスパーがレシャックにかけたからだ。だがそのレシャックが失敗すれば当然のごとく会長の座も怪しくなる。そう、あらゆる状況から考察してもカペーロの来シーズンはバルサの監督という要素が強いのだ。そして今日、彼のバルサを救うために、カペーロはガラタサライ戦に勝利しバルサを側面援助することになる。今日カペーロは一試合で2勝する可能性がある。
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