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3月22日
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「権力と恐怖の存在を知った」
ペップ・グアルディオーラにとって今日は特別な日となる。ナンドロローナによる陽性反応が出てから出場停止になっていた彼にとって、今日22日がそれから自由の身となる日だからだ。神話が戻ってくる。外見の変化は髪の毛が伸びたことだけだが、心の中には大きな傷跡を残して今日戻ってくる。 これでやっとあなたの好きなフットボールができますね。 想像してごらん、たった1日という出場停止処分でも納得いかないのに、4か月という長い期間だったんだ。僕には永遠に思えた期間だった。 最初の何週間かが最も苦しかったと想像できますが。 もちろん。特に最初の週は自分の心がどこかにいってしまって、何が何だかわからない状態だった。自分では何も悪いことをしていないという自覚があるんだから、それは当然だったかも知れない。 この経験から何か肯定的なものが生まれるということはあるでしょうか。 それはまったくないだろうと思う。心の傷を生涯引きずっていくということだけだ。例え裁判で僕の無実を千回にもわたって宣言されても、自分に加えられた危害は消えることはないだろう。唯一、個人的にプラスになったものがあったとすれば、この事件をきっかけに何人かの素晴らしい人たちと知り合えたことだと思う。今後の自分の人生の中で、こういう立派な人々と知り合いになれたことが大きく作用するかも知れない。この4か月という期間の中で、栄養作用だとか薬の調合だとか、薬そのもについてもずいぶんと詳しくなった。個人的には何の必要もない知識をね。そして何よりも「権力」と「恐怖」の存在を知ったような気がする。 自分では無実と信じながらも裁判では有罪になる。一般裁判でも同じような境遇の人が刑務所に入っていたりしますが。 自分のケースとは比較することができないけれど、もちろん彼らの心の中のことは理解できる。少なくてもこの事件が起きる前よりは理解できる人間になっていると思う。いわれのない罪で自由を拘束されている不幸な人々のことがね。 以前「無実が証明されるまでグランドには戻らない」と語っていましたが、今度の日曜日にはプレーすることになりますね。 そう、それは次のような理由から決心したことです。自分は、契約してくれたクラブに対してまだ何もそのお返しをしていないという、単純なことからです。ブレッシアは僕にかけてくれた。でもまだ僕はその期待に何も応えていない。しかもブレッシアの人々にとって、僕の個人的な裁判は関係ないものでもある。だから裁判は裁判としてこれから最終的な決着がつくまで戦っていくつもりだけれど、今できることはしておかないとまずいと判断したんです。 1年の出場停止処分という求刑が4か月に減ったということは、少なからずあなたに理解を示したというようにも考えられます。 そうですね、中途半端な形だけれどそういうことでしょう。でも言わせてもらえば、彼らには僕を完全な形で無罪にする勇気に欠けていたのも事実でしょう。自分がドーピングをしたか、あるいはしなかったのかという単純な問題なんです。そして僕はドーピングはしていない。少なくとも彼らも「意識して」ドーピングしたとは言えなかった。いずれにしてもこの問題は、一般の裁判で決着がつくでしょう。 多くの人を驚かした事の一つに、イタリアメディアの「厳しさ」というイメージがありましたが。 メディアの厳しさというものもそうですが、彼らのフットボール界内部への侵入度の深さも驚いたことの一つです。自分がこういうことになったのを知ったのはプレスからの連絡ですからね。新たな進展の情報もすべてメディアからのものでした。関係者内部からの情報漏れというのは日常的な国なんです。新たな局面を迎えてこちら側の弁護を検討しようとする。そうすると翌日には参加メンバーから検討内容まで新聞に発表されるイタリアは恐ろしい国です。 |
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今日は抽選会
グラスゴウへの第一歩として、今日バルサは準々決勝の相手が決まる。バルサにあたる可能性のあるクラブはデポルティーボ、バイエルン、そしてパナシナイコス。多くの選手がデポルティーボとの対戦を嫌っている。 ●ガスパー ●レシャック ●リバルド ●アベラルド ●レイジンハー ●ガブリ ●オーベル |
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号 外
チャンピオンズリーグ準々決勝の組み合わせ決定! パナシナイコス - バルサ バルサ第1試合はアウェーで4月3日、20:45。バルサはこの準々決勝に勝ち抜くと、次の準決勝はバイエルン-マドリの勝者と第1戦をカンプノウで戦うことになる。 |
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