3月27日



アスールグラーナ色、満開!

ロッテルダムでおこなわれるオランダ代表とスペイン代表の親善試合。この試合に6人のバルサの選手が出場する。オーベルマルス、クライハート、コクー、レイジンハー、デブーがそれぞれオランダ代表として、そしてスペイン代表としてはプジョー一人のみとなる今日の試合だ。

今日の試合では、カルラス・プジョー一人がバルサの選手だ。だが韓国・日本主催のワールドカップ本番では間違いなく様子が変わってくる。セルジは負傷から立ち直りさえすれば、スタメン11人の中に入る選手。ルイス・エンリケ、チャビもほぼ問題なく召集されるだろう。1年ぶりの復帰を果たしたアベラルドにも可能性がじゅうぶんある。そして今はブレッシアでプレーするグアルディオーラも、これから残りのカルッチオでの試合を出場していけば、カマッチョに呼ばれる一人となる。

スペイン代表監督のカマッチョはバルサの選手のワールドカップ出場の可能性について一人一人語っている。
「オランダ代表との試合にチャビが呼ばれなかったことにはそれほどの深い意味はない。チャビがどんなプレーをするかそれはもうわかっている。この試合では、エルゲーラ、セルヒオ、バレロン、この3人による中盤の連係プレーを見てみたい。一つのテストみたいなもんだ。それとこの試合での交代選手の人数制限が親善試合としては少ないので、召集した選手もギリギリの人数となった。」

カマッチョはセルジの負傷状況に関しては、随時報告をもらっているという。そして先日のバジャドリ戦で口の中を切ったプジョーだが、この試合には影響を及ばさないだろうと考えている。
「セルジのリハビリが少し遅れているのが気になる。だが本番まではまだまだ時間があるし、今さらテストして様子を見るような選手でもないだろう。いずれにしても体調が完璧になれば、彼を召集するのはまちがいないだろう。」
「前回の試合でプジョーをセントラールとして試してみた。そして何分かにわたって左サイドバックとしても試してみた。すべて完璧だったよ。だが今日の試合では彼の自然なポジションでいこうと思う。ホアンフランが最近は試合に出るチャンスがないので、左サイドバックは彼を使って試して見たい。」

今日の試合には呼ばれていないメンディエッタだが、カマッチョのプランの中には彼は絶対の選手として入っている。そしてルイス・エンリケグアルディオーラらもその一人であるという。
「メンディエッタの場合はクラブが彼を使わないハンディーがある。だが我々は彼の選手としての能力を高く評価している。同じようなことがルイス・エンリケやグアルディオーラにも言えるだろう。ただ問題が一人一人違うと言うだけ。ルイス・エンリケは負傷から戻ってきたばかりだし、グアルディオーラはややっこしい問題から脱出したばかり。しかし彼らはベテラン選手だからいまさら試す必要もない。それぞれの所属するクラブでプレーして、完璧な体調を作ってくれればいい。」

そして最後に、復帰を果たしたばかりのアベラルドにも触れている。
「多くの関係者がアベラルドの復帰に疑問符をつけていた。だが彼は1年ぶりにグランドに戻ってきた。ヤツはそういう人間なんだ。プロ中のプロと言ってもいいだろう。これからどのくらい100%の彼に戻ることができるか楽しみだ。」


アルテッタ(アンダー21)
昨日はミケル・アルテッタにとって特別な日だった。アンダー21の親善試合、オランダ代表対スペイン代表に初めて選ばれたこと。そしてまさに昨日が彼の20才の誕生日でもあったからだ。
「ベテラン」レイナはもちろんスペインのゴールを守っていた。キーパーの控えにはバルサBのビクトールがいる。そしてアルテッタにとっては初めてのアンダー21の試合だ。彼にとって初めての経験とはいえ、すでにフランスのPSGでのプレーによりプレッシャーは問題とはならない。むしろ久しぶりの同国人プレーヤーに囲まれての試合だから、楽しくもあったようだ。緊張感を感じさせないプレーを展開していたアルテッタの見せ場が前半36分にやってくる。スペクタクルなロングシュートを決めたのだ。初出場、初ゴールを決めたアルテッタ。彼は来シーズン、グラスゴーへの移籍がほぼ決まっている。だが、もちろんバルサは彼の買い戻しのオプションを契約の中に含ませることも忘れてはいない。

クリスタンバール(フランス代表)
2月13日におこなわれたルーマニアとの親善試合でスタメン出場を果たしたクリスタンバール。今日のスコットランド代表との試合でも、監督の信頼はあついようだ。何人かの重要な選手が欠場しているフランス代表とはいえ、決して負けられないこの試合にクリスタンバールはスタメンで出場するだろう。試合を重ねるごとにワールドカップ出場の可能性が強くなっている彼にとっても、大事な一戦となっている今日の試合だ。

ココ(イタリア代表)
イタリア代表監督であるジオバンニ・トラッパトーニにとって、ココは絶対外せない選手の一人。もちろんワールドカップへのイタリア代表選手としての保証は100%だ。今日のテストマッチでは新しいことを試みようとしているトラッパトーニ。従来の3−5−2システムを4−4−1−1と変えて試そうとしている。ココはベンチスタートとなる可能性がある。
ビエリを一番前に置き、その下にトッティを配置し、ビアッジオとサネッティの二人のピボッテを採用する考えのようだ。もしスタメン出場がなくても後半には登場するであろうココは、ポジション的にベッカムとの戦いになりそうだ。

サビオラ(アルゼンチン代表)
サビオラが使っているバルサの選手控え室でのロッカーは、以前グアルディオーラが使っていたものだ。そして今ブレッシアの選手が使う以前は、マラドーナが使っていたロッカーだということも知っている、そしてそれを誇りに感じ、アルゼンチン代表に呼ばれた合宿でそれを仲間に自慢しているサビオラだ。
アルゼンチン代表監督のビエッサが今日のカメルーンとの親善試合で悩んでいること、それはサビオラを使うかピオッホ・ロペスを使うかということ。だがサビオラは、代表に召集された事実に非常に満足している。最近、バルサでのプレー時間が少なくなっている状況での召集だったので、いっそううれしいようだ。
「多くの人々がなぜ僕がスタメンで出場しないか聞いてくる。でもね、それはレシャックがチームに良かれと思ってスタメンを決めるわけで、僕は自分の出番を待つしかないんだ。しかもバルサには非常に優れた選手が沢山いるわけだしね。僕がしなければならないことは毎日の練習を一生懸命やること。そしてそれが監督に認められる日が来ることを信じて練習に励むことさ。」