3月30日



FC.BARCELONA - LAS PALMAS

21:00 CAMP NOU


     

熱い週末が戻ってきた!

タイトル獲得を狙うバルサにとって、それはすべての試合に勝つことが条件となっている。そして同時にライバルチームのミスを待つこと。今日と明日おこなわれる32節は、セルタとバルサだけが地元で試合をおこなう。今週末はバルサにとって大きなチャンスとなっている。

■セビージャ対レアル・マドリ(30日・20時)
サンチェス・ピスフアンでのここ5試合の結果はマドリ有利とでている。4勝1分けという成績。だが歴史総体で眺めてみれば、セビージャの26勝17敗14分けとなっている。

■ソシエダー対デポルティーボ(30日・20時15分)
重大な危機を迎えていたソシエダーがトシャック監督の辞任と共に、上昇気流に乗りかけている。これまでデポールはアノエッタでは8勝12敗4分けとなっている。

■セルタ対アラベス(30日・21時)
イレギュラーな試合が続くセルタにとって、アラベス戦は難しい試合の一つだ。これまでアラベスを迎え撃って3連続引き分けという成績のセルタ。アラベスにとってはポイントを稼ぐチャンスでもある。

■テネリフェ対バレンシア(30日・21時30分)
エリオドロ・ロドリゲス・ロペス、この長い名前のつくテネリフェのグランドでは、バレンシアにとって決していい成績を残していない。ここ4試合連続して敗戦している。

■バジェカーノ対ベティス(31日・20時)
ベティスにとっては何とも縁起のいいグランドだ。ここ4試合続けて勝利をおさめている。しかも今年のバジェカーノのこれまでの成績を見る限り、5試合連続敗戦という可能性もあり得る。


サビオラOK、リバルドKO

レシャックが昨日の記者会見で語っているように、今日のバルサは攻撃的な布陣となりそうだ。サビオラ、オーベル、クライハートのニュートリデンテが、ラス・パルマス相手に勝利の3ポイントをかけて戦うことになるだろう。

■サビオラ
サビオラはこれまで2試合続けてベンチ生活となっている。アルゼンチン代表の試合を含めれば3試合続けてだ。だがプレーする事への「空腹感」を抱えて、今日サビオラはカンプノウに戻ってくる。カンプノウは彼にとって唯一、スタメン出場が保証されている場所だ。今日も決してその例外とはならないだろう。クライハートがメディアプンタに下がり、左にオーベル、そしてデランテーロを務めるのがサビオラという可能性が強い。新たなトリデンテによる強力な攻撃陣の誕生だ。

■リバルド
リバルドにはまだドクターのOKが出ていない。来週の月曜日に最終的にOKが出る予定だ。昨日の練習ではロッケンバック共々、合同練習に初めて参加したリバルドだが、今日の試合に出場することはない。ロッケンバックも大事をとり今日はお休み。だが二人とも来週のパナシナイコス戦には出場可能とされている。


●メンバー予想(エスポーツ&ムンド)


レシャック、気合いを入れる

昨日はビエルネス・サント。したがって全国的な祭日だった。だがカンプノウの記者会見場には休みなど関係ない多くのプレス関係者が集まっていた。そこでの主役は、もちろんレシャックだった。

アウエーでの2連勝を飾ったレシャックは強気になっている感じだ。相変わらずのレシャック節が記者会見場に響く。
「もしリーグ優勝かチャンピオンズ優勝をすれば、オレ達はスゲーことをやったことになる。もし両方とも優勝したらスゲーなんてもんじゃない。そしてもし何のタイトルもとれなかったら、オレ達はマヌケ扱いだ」
下町言葉でしゃべるのが好きなレシャック。記者会見場は笑いの渦と化していた。だがもちろん今日の試合の重要性を誰よりも知るレシャックだ。
「今日の試合は普段より危険を犯してでも勝利を追求していかなければならないだろう。なぜなら我々に残された道は、勝利、勝利、そして勝利ということしかないんだから。」

これまでのレシャックの采配を批判する向きも多い。彼の本来のフィロソフィーからは離れた采配をしていると考える人々もいる。だがそのような批判を前にレシャックは開き直っている。
「バルサの選手としてこれまで10人以上の監督交代劇を見てきた。コーチとなってからも何人もの監督交代という事態を目撃してきた。その中の一人がバルサの監督を辞める際に俺にこう言ったんだ。『後悔する唯一のことは、自分の思い通りにやれなかったことだ』とね。俺が辞めるときにはそういうことは絶対言いたくない。バルサの監督を辞任するときには、自分のやりたいようにやってその結果としての辞任としたいね。」

ガラタサライ戦に続き、バジャドリ戦の勝利で何かが変わってきたと語っていたルイス・エンリケ。チームがどのように変わったかは今日の試合をみればわかることだが、少なくてもレシャックの気持ちを強くしてきていることは明らかなようだ。
「いいかい、多くのバルサファンにしてもバルセロナのメディアにしても、オレ達はまるで2部落ちへの可能性を防ぐ試合をしているように思っているんじゃないかな。実際はリーグ制覇とチャンピオンズの優勝を争っているというのに。豪華な夕食を前にして、もう明日の朝食のことを考えているようなもんだよ。夕食はそれ自体を楽しまなくちゃいけない。来年の監督候補が誰だとか、補強選手が誰だとか、放出選手がだれだとか、そんな将来のことより、現実の戦いをしっかりと見なければいか〜ん。」