4月17日





バルサ・セレソン、リバルド戦争

あと6日を残すだけとなったユーロクラシコを前にして、リバルドの出場が危険にさらされよとしている。もし今日のポルトガル・ブラジルの親善試合に出場するようなことがあれば、これまでバルサドクターが計画してきた「リバルド100%の復帰」が危ぶまれることになるだろう。そしてポルトガルからは「リバルドスタメン出場」というニュースが伝わってくる。

リバルドの100%回復プランの責任者であるドクター・プルーナは、すでにアラベス戦が終了した段階で次のようにコメントしている。
「リバルドの負傷は医学的にはすでに解決している。したがってドクターOKは出ている状況だ。しかしながら完全な形で元に戻っているわけではなく、それにむけてのリハビリ状態。したがってアラベス戦を休むことによって負傷箇所に休養を与え、マドリ戦までに100%の状態を作るのが現在の我々のプラン。だがポルトガルとの親善試合に出場するようなことがあれば、このプランはご破算となる可能性が大きい。バルサコーチ陣が大事なアラベス戦に休ませたことが何の意味もなくなる可能性もある。」

ポルトガルに向かうリバルドにドクター・プルーナは一通の手紙をわたしている。セレソンドクター宛の手紙だ。それにはリバルドのリハビリに関する責任者として、そしてリバルドを雇用するクラブからの要請として次のような内容のものだった。
「我々が現在リバルドにおこなっている完全回復にむけたプランを尊重して欲しい。試合出場すること事態にさらなる負傷の危険はないとしても、完全回復への道が遠くなることは事実だということを理解していただきたい。したがって我々FC.バルセロナは彼の親善試合での出場に危機感を抱くものである。」

だがポルトガルから伝わってくるセレソン関係のニュースは否定的な内容だ。セレソン監督のエスコラーリはリバルドはロナルドと共に試合開始からのメンバーで出場するというもの。もっともバルサのレシャックと同じように、一戦一戦が己のクビのかかった試合となっているエスコラーリだ。リバルドのドクターOKが出ている今、彼を使わない理由は見つからない。彼にとってどうしても勝利しなければいけない「親善試合」なのだ。リバルドの世界一高額な年俸を誰が支払っているか、ユーロクラシコがどのように大事なものであるか、彼にとってこの「親善試合」の大切さから比べればそれはたいしたことではないのだ。

一方ガスパー会長は、バルサドクターがおこなってきたコメントとは違う感じで事態をとらえている。レシャックがリバルドをアラベス戦に使わなかったことも、そしてセレソンがリバルドをスタメンで起用しようとしていることも、それぞれの事情ゆえ仕方がないことだと語っている。クラブと国代表との問題はもちろん今に始まったわけではない。その問題はすべてFIFAの無責任さからくるというのがガスパーの持論だ。
「リバルドはバルサドクターが語るように、今休息が必要な時期。だが医学的にドクターOKが出ている以上、我々が彼の試合不出場を依頼することができないことも事実である。我々が唯一要求できるもの、それはできる限り試合出場時間を少なくして欲しいと要請することぐらいだ。これは今に始まった問題ではない。FIFAとクラブ間によるコミュニケーションの欠如がこういう事態を招いている。そしてそれはバルサだけではなく、世界中のクラブが抱えている問題だ。」


サビオラ「グラシアス、ヨハン!」

「サビオラという選手は頭も良さそうだし、何よりもフットボール選手としてのタレントに恵まれている。将来の大選手となる可能性はじゅうぶんある」
クライフが先日コメントしたサビオラ評。これをアルゼンチン代表の合宿所で知ったサビオラは興奮を隠さない。

今夜ドイツでおこなわれるアルゼンチン代表の親善試合。サビオラは懐かしい顔ぶれの選手たちと一緒に楽しそうに練習に励んでいた。そこに突然のように訪れたヨハンの誉め言葉。サビオラにしてみれば、かつてのバルサの、そしてフットボール界の「神話」となっている人物からの嬉しい誉め言葉だった。
「本当にそんなことを言ったの? 本当? 嬉しいなあ。バルサにとっても世界中のフットボールファンにとっても最も重要な人からそんな言葉を言ってもらえるなんて。ありがとう、って伝えておいてください!」

アルゼンチンメディアによれば今日の試合にはスタメンで出場することになりそうなサビオラだ。
「彼が代表に呼ばれたということは、もちろんプレーするために呼ばれたということを意味する。したがって今日の試合にも、スタメン出場か途中出場かは別として、サビオラはプレーすることになるだろう」
代表監督であるビエルサもこのように語っている。

昨日の練習で同僚の一人がサビオラにつぶやいた。
「ロナルドにしても、ロマリオにしても、みんなバルサで活躍してワールドカップで活躍したんだ。お前だってその可能性はじゅうぶんあるよ
サビオラは彼のワールドカップ出場は非常に難しいと思っている。今回にしてもバティの負傷がなければ召集されなかったのだから。
「ロナルドやロマリオはそうだったのか。それは知らなかった。ということは僕にも少しは可能性があるかも知れない。うん、いいことを聞いたよ」

そして先日のアラベス戦のことをアルゼンチン記者に聞かれたサビオラ。
「アラベス戦が終わったあと、コロッチーニが僕のところに来て『コネッホ、お前を喰ってやる!』って言うんだ。もちろん冗談だけどね。彼とはアンダー20で一緒だったし、とても仲がいいんだ。だけどよほど悔しかったんだろうな」


●ココ、軽い負傷
今日ミランでおこなわれるウルグアイとの親善試合に呼ばれているココ。イタリア代表監督のトラッパトーニからは全幅の信頼を得ている数少ない選手の一人だ。だが昨日の練習中右足かかとに軽い負傷をしてしまった。結局、練習を途中で引き上げることになったココだが、それでも今日の試合には使うというトラッパトーニ。だが今日の検査結果で、プレーした場合の危険性が多いとでた場合は起用を避けると言明している。

●クリスタンバール、セルタとの前哨戦
クリスタンバールがバルサと契約したときの最初の言葉。
「バルサに来れば代表に呼ばれる可能性がグーンと高くなる」
そして彼の期待通り、それが現実化してきている。今回もパリでおこなわれるロシアとの親善試合に呼ばれたクリスタンバールは、韓国・日本ワールドカップに召集される可能性が一段と強くなってきた。そして今日の相手はモストボイやカルピンがいるロシア戦。まさに彼にとっては土曜日のセルタ戦に向けた予行演習るだろう。

●プジョー、スタメン出場
バルサから唯一代表に呼ばれているスーパープジョー。今日の北アイルランドとの最後のテストマッチでももちろんスタメン出場だ。スペイン代表監督であり元マドリ選手でもあるカマッチョはプジョーを信頼しきっている。彼のワールドカップ召集は間違いない。彼以外に呼ばれる可能性のある選手は、ルイス・エンリケ、セルジ、アベラルド、そしてチャビ。カマッチョはプジョーの他に少なくても二人のバルサ選手を起用する考えのようだ。

●トリスタン負傷、今季絶望か?
昨日のスペイン代表の練習中に大ハプニング。デポルティーボのトリスタンが負傷してしまったのだ。痛めたのは左足、今日の試合に出場できないのはもちろんだが、それだけではなく、週末のバレンシア戦も絶望。もし軽いものだとしても最終戦のマドリとの試合に間に合うかどうかという感じのようだ。今日の朝にもコルーニャに戻り、精密検査がおこなわれる。もちろんイルレッタ氏、大激怒