4月26日




    

ビクトール・フェルナンデス、第一候補に!

セルタの監督ビクトール・フェルナンデス、彼が来シーズンのバルサベンチに座る第一候補者としてクラブ首脳陣は考えているようだ。ガスパーが考える来シーズンの監督に必要な要素は、スペインリーグに詳しい人物であり、しかもバルサに関して知識を持っているというというもの。それをふまえてクラブ首脳陣が一番に候補者として名をあげたのがビクトール・フェルナンデス。

ビクトール・フェルナンデスは今シーズンでセルタとの契約が切れるものの、いまだに延長契約の交渉の場についていない。彼はもちろんバルサが関心を持っていることを知っているし、まだ契約が残っている監督の獲得も難しいものであることを知っている。同時に、バルサ首脳陣が最終的な結論を出していないこともわかっている彼は、シーズンが終了するまでセルタとの交渉の場には登場しないだろうと言われている。

ビクトール・フェルナンデスの他にバルサ首脳陣が考えているいくつかの監督候補者。カルロス・ビアンキももちろんその一人だろう。フランスのクラブからのオファーがあると言われるビアンキだが、彼もまたいまだに将来のことに関して明らかにしていない一人だ。

この二人を筆頭に、バルサ首脳陣の中から「個人的な思惑」としながらも伝わってくる何人かの監督候補。その中にはバン・ガールの名前さえあがってきている。イギリス代表監督のエリクソンやリバクーゼンのクラウスなどの名があがっているが、ウワサの段階をでるものではない。


クリスタンバール、フランスメディアでの発言を否定

フランスのメディア「L`Equipe」に掲載されたクリスタンバールのインタビュー記事「もしスタメン出場が不可能ならバルサを出ていく」という発言に関し、彼は「それは誤解だ」と否定している。

クリスタンバールが語ったというインタビューはだいたい次のようなものだ。
「ここ何試合かベンチの置かれている状況が続いているが、そんなことをするためにバルサにきたわけではない。監督もいっさい説明をしてくれない。彼はアベラルドとデブーを優先して起用しているが、納得いかない。言いたいことはいっぱいあるけれどもそれはスキャンダルなことなので今は言わない。だがもしこのような状況が続くならばシーズン終了後に他のクラブのオファーを検討しようと思う。」

「L`Equipe」の記者によれば、クリスタンバールが控えになった原因は、アベラルドがワールドカップ出場を可能にするためにレシャックにプレッシャーをかけたからと語っている。

このニュースを知ったクリスタンバールは、即座に記者会見を召集している。もちろんこの記事を否定するためだ。
「フランスの記者は俺がいったことを曲解して書いている。俺が語った唯一のことは、マドリ戦みたいな重要な試合にスタメンで出られなかったのは残念だということだけ。どんな選手に聞こうが同じ答えが返ってくると思う。ああいう試合には誰もが出たいと思うのが普通だから。でもクラブに関してはもちろん、監督や同僚に関しての発言なんかしていない。それほど俺はバカじゃないよ。バルセロナの街もクラブも非常に気に入っている。少なくとも5年という契約期間中はバルサに残りたいと思っている。しかも俺はバルサみたいなでかいクラブでは誰が控え選手になろうとしょうがないとさえ思っているんだ。監督はチームの勝利のために仕事しているわけであって、それぐらいは俺にもわかっている。レシャックには非常に感謝している。とにかく不愉快な出来事だ。」

いずれにしても、バルサとフランス人選手との問題はクリスタンバールが初めてではない。これまで多くのフランス人選手がバルサに在籍したものの、ほとんどのケースが「仲違い」という感じでクラブをあとにしている。ロラーン・ブラン、ドゥガりー、デウー、ペティ、そしてドゥトゥエル。彼らもクラブに在籍中、再三フランスメディアに発表されたことをバルセロナで否定してきた事実がある。果たしてこの「クリスタンバール発言問題」はいかなる結末をむかえるのだろうか。


ジェオバンニの株が上昇

「リーグ戦ではカンプノウでの2試合、アウエーでの試合が1試合、そして少なくともチャンピオンズの試合が1試合残されているバルサ。すべての試合を勝ちに行くことを義務づけられたバルサは、ジェオバンニの投入で攻撃的にいかなければならない。

ジェオバンニ、口数が少ない控えめな選手。だがここ2試合での活躍により、自分の主張をグランドの中でおこなってきている。これまでの長い間の、控えにも入らない時期を乗り越えひたすらグランドの中でしゃべろうとしてきたジェオバンニ。最近はベンチにも入るようになり、後半の何分かはプレーするようにもなってきた。シーズン開始直後、センセーショナルな活躍をほんの短い瞬間に見せたものの、負傷や移籍時のコミッション問題などで沈んでいたジェオバンニだ。が、シーズン終了間際になった今チームの中に戻ってきた。

セルタ戦に続きマドリ戦にも出場したジェオバンニだが、久しぶりの登場としては光る場面を何回か演出していた。クルセイロ時代はウイング選手ではなかったものの、バルサではウイング選手として一対一の戦いに挑むようにまでなってきた。特にセルタ戦では彼の登場により奥行きのある攻撃が可能となったバルサだ。センターリングのセンスもオーベルマルスよりははるかに良い。

来シーズンの移籍関係のウワサとなるとまず一番に名前があがっていたジェオバンニだが、彼には4試合のチャンスが与えられることになるだろう。これまで失いかけていたレシャックの彼に対する信頼感も戻りつつあるようだ。最後の瞬間になって再びシーズン開始直後のジェオバンニの姿がみられるかどうか、そして彼がバルサの中で重要なウイングの選手として評価されるかどうか、それはすべてこの4試合にかかっている。


●チャビ「明日は大事な試合」
ユーロクラシコを観客席から見なければならなかったチャビ。あの試合にチームの一員として何もできなかったことが何よりも悔しいと語る。そして明日の試合は、残された3試合の決勝戦の一つと認識して戦わなければならないとするチャビだ。
「ビジャレアル戦は来シーズンのチャンピオンズに向けた大事な試合。我々は早急に頭の中を切り替えてこの試合を戦わなければならない。ビクトルは2年続けてここでゴールを決めている。我々は慎重に戦わなければ痛い目にあうと思う。」

●ボナノ「来週のマドリ戦のことは今は考えない」
ボナノにとってバルサの選手が今集中しなければならないことは明らかだ。来週のマドリ戦ではなく明日のビジャレアル戦。それはバルサに残された一つの決勝戦。
「来シーズンにチャンピオンズに出られなくなったら、それは非常に残念なことだ。それを回避するために我々は残りのリーグ戦3試合を必死になって戦わなければならない。カンプノウでのマドリ戦のことはもう忘れること。そして来週のマドリ戦のことも今は考えないこと。それが我々プロ選手の義務だろう。」

●セルジ「ビジャレアル戦が最優先
ここ何日間、合同練習に参加できるほどに回復してきたセルジ。彼の当面の目標は来週のマドリ戦に間に合わせることだ。だがそれは一時忘れて、明日の試合に集中しなければならないと語るセルジ。
「まず明日の試合に勝利してからマドリ戦のことを考えればいい。この試合は4位以内を狙う意味でももちろん重要な試合だけれど、マドリ戦での悔しさをやわらげる意味でも貴重な試合だと思う。そして勢いをつけて来週のマドリ戦に臨むことができる。」