12月31日



さあー、練習だあ!

9日間のクリスマス休暇を終えて、明日(1月1日)の午後5時にカンプノウに集合する選手たち。レシャックの目的は一日でも早く選手たちの体調を整えることだ。
バルサにとって明るいニュース。それは2002年を迎えての最初の練習となるこの日にリバルド、ルイス・エンリケ、アンデルソン、アベラルドが戻ってくることだ。2002年の新たな補強選手として彼らの活躍が期待される。

●リバルド
ここまでリーグ戦18試合戦ってきたなかで、7試合しか出場できなかったリバルドである。度重なるセレソンへの参加や、負傷が彼の体調を100%の状態でプレーすることを妨げてきた2001年。だが明日戻ってくるニュー・リバルドは、すでにほぼ完璧な状態であると伝えられている。バルセロニスタが期待する、217試合で126ゴールを決めているリバルドが2002年に戻ってくる。

●ルイス・エンリケ
11月20日以来、姿を見せなかったルイス・エンリケも戻ってくる。5週間ぶりの復帰となる。すでに痛みもすべて消え、次のサラゴサ戦には出場できる見込み。

●アンデルソン
ルイス・エンリケと同じように、練習が始まり次第ドクターのOKがでるアンデルソン。セルタ戦での負傷により、年末の試合には出場できなかった。気分を一新し、シーズン開始当初のアンデルソンが戻ってくればバルサディフェンス陣にとっては非常に心強い。

●アベラルド
バルセロニスタにとっては、最も嬉しいニュースではないだろうか。明日からアベラルドが合同練習に参加できる。スペイン代表選で負傷し、3月に手術をして以来の久しぶりの現場復帰だ。焦ることはないアベラルド、時間がかかってもいいから慎重にペースを作っていこう。

●1月攻勢に向けて

11月、12月とバルセロニスタにとって納得のいかない2か月により、2位から8位まで下がったバルサ。だがこの1月で首位との差を縮めなければならない。幸運にも1月の4試合のうち3試合はカンプノウでの試合となる。1月攻勢に向けて、好材料は揃っているバルサだ。もう去年のことはいい加減忘れなければならない。8試合(24ポイント)で8ポイントしか獲得できなかったバルサ。だがチームを見てみればスター選手ばかりではないか。気分を一新し、新たな攻勢に向かって選手が一丸にならなければならない。

まず最初の試合はサラゴサ相手だ。12位という順位は別として、デリケートなチーム状態を抱えているサラゴサ。選手と監督のチェチュ・ロホの不仲が伝えられているし、ファンのロホに対する批判も厳しい現状だ。バルサとしては、ここは何としても3ポイントを獲得するチャンス。
そして2試合目(セビージャ)、4試合目(オサスーナ)ともカンプノウ。これらの試合も問題なく3ポイントずつ獲得できるチャンス。唯一のアウエーの試合が1月の3試合目の試合となるラージョ戦。二部落ちラインにひっかかっているラージョ相手のこの試合も勝利の3ポイントあるのみだろう。



新年に誓う

アルゼンチンからイタリアに向かい、そして明日バルセロナに戻ってくるサビオラ。昨日は一日がかりでミラン観光を家族で楽しんだ。
「僕たちはタイトルの事ばかり考えていてはダメだと思う。一試合一試合、着実に勝利していけば、その結果いつかタイトルが見えてくるんだ」
アルゼンチンでのミニバケーションで、自国が抱える深刻な問題を目の当たりにしたサビオラだ。
「早急に、しかも最終的な方法で問題を解決して欲しい。僕の友達たちも本当に苦しんでいる」
そしてバルセロニスタに送る言葉も忘れない。
「日曜日のサラゴサ戦で、僕たちは再出発だ」

ジェラールの理想とする年とはならなかった2001年。「負傷が多い年だった。もしかするとプロ選手となってから最低の年だったかも知れない」と2001年を振り返るジェラール。もちろんバルサの選手として、そして何よりも小さい頃からのバルセロニスタとして、チームの成績が悪かったことに対する責任感を人一倍感じている。
「2002年に望む個人的なこととしては、負傷しなくてすむシーズンであって欲しいということ。そうすれば必然的に自分の持っているすべての物をチームに捧げることができる。そしてクラブの中の1人として、1月の新たに再開されるリーガで好発進のスタートを切ること。首位とは6ポイントしか差がないんだから、自分たちが勝ち続ければすぐにでも追いつける。カタルーニャ代表としてプレーできなかったのは残念だけど、それもすべて1月から始まるシーズンに体調を完璧な感じで持っていくためだったからしょうがない。とにかく、これから本当のジェラールをバルセロニスタに見せたいと思う」

チャビ、ガブリ、プジョーの3人を「カタラン・トリデンテ」と呼ぶ人たちもいるし「オリンピック・トリデンテ」と呼ぶ人たちもいる。いずれにしてもこの3人のカンテラ育ちの若者たちは、レシャックにとってチーム作りの基本となった選手である。2001年が出発の年であるなら、2002年は爆発の年としなければならないと考えるこの3人。チャビはチームのオーケストラ指揮者として、プジョーはディフェンスの中でのリーダーとして、そしてガブリは中盤といわずどこであろうとレシャックが必要とするポジションでの仕事が待っている。

チャビ「2002年がバルセロニスタにとっていい年であるように、個人的には怪我のないシーズンがおくれるように、そしてチームの一員としては何らかのタイトルがとれるように」

プジョー「バルサソシオとシンパの人々に、2002年がいい年でありますように。そして去年のように苦しまないですむ試合をすることを願って」

ガブリ「2002年がバルセロニスタにとって忘れられない年になりますように。そしてすべての人に、健康と多くの幸運がいきますよう」