1月2日



2002年ニューバルサのキーポイント

強い姿勢を示せ、ガスパー
ガスパー会長にとって、試される重要な年としての2002年。いまだに未解決の多くの問題に対し、今年は会長としての決断が迫られている。新会長に選出された時の第一声「敵を作らない会長になる」が、いかに意味のない発言であるかということを認識しなければいけない時期だろう。決断を迫られるものにとって、すべてを満足させることは不可能だし敵ができないわけがない。ソシオはそんなことを彼に望んで会長に選出したわけではない。今年こそは、断固とした決断によりクラブ内に厳しい規律を取り戻すべきであろう。移籍金や代理人に関する資金流動の透明感。そしてコーチ陣や選手に対して、プロ精神の要求を確固としてするべきだ。

迷うな、レシャック
2002年のレシャックの出発は、監督に就任した昨年より明らかに信用度が薄いものとなっている。それは彼が語ってきたことと事実を比較してみれば誰の目からも見ても明らかなことだろう。彼の選んだ加入選手はいまだに「違い」を見せていない。肝心の「結果」もでていない。「試し」や「発明」はプレシーズンだけでじゅうぶんだ。1月に入ったというのに、いまだにどのように戦うバルサなのか彼は示していない。もう迷っている時期ではないのだ。150億もかけた新加入選手の獲得は、ルイス・エンリケが負傷したからなどという言い訳を許さない。レシャックもガスパーと同じように、決断が迫られている。彼がバルサの監督として相応しいかどうかは、これからの彼の「強いキャラクター」が発揮できるかどうかにかかっている。

働け、リバルド
クーマン、ラウドゥルップ、ストイチコフ、ロマリオ、ロナルドと、ここ何年かのバルサをより高い位置に示してきたのはこれらのクラックと呼ばれる外国人選手だ。そして今バルサが抱えるクラックの代表はリバルド。だが今のリバルドはかつてのリバルドではなくなっている。代表の試合への参加や度重なる負傷がそうさせたのか、理由は明らかではない。だがいずれにしてもクラブ首脳陣を含めコーチ陣たちがしなければならないことは、精神的な意味でリバルドを回復させることであろう。代表の試合もない今、彼にとっては24時間をバルサに当てるのが義務だということを知らせなければならない。リバルドが好調になれば、バルサも上向きになることは間違いない。



2002年バルサの船出

2002年1月1日18時に新年初の練習が開始された。ブラジルやアルゼンチンに帰国している選手も含めて、すべての選手が召集された昨日の練習。だが二人の予告なしの欠場が見られた。それはロッケンバックとジェオバンニ(リバルドは今日2日に精密検査を受けるため、今日から練習に合流予定)。そしてクライハートはアムステルダムで飛行機に乗り遅れ、遅効しての初練習。2002年での快進撃を誓うバルサとしては、さい先の悪いスタートと言っていいだろう。
ロッケンバックとジェオバンニの不在はクラブ関係者の怒りをかっている。なぜなら連絡さえ取れない状態で、どこにいるかもわからないからだ。クラブ関係者は昨日一日かけて彼らに電話連絡をとろうとしたものの、ついに居場所を確認することができなかった。
今日は午前と午後と2回の合同練習がおこなわれる。午前の練習にはほぼ間に合わないであろうこの二人に対し、ペセタではなくユーロでの初の罰金が加えられることになる。

●バルサ医院、ついに空っぽ
行方不明のロッケンバックとジェオバンニを別にして、予定されたすべての選手が昨日の練習に参加している。これまでバルサ医院の患者だったアベラルド、アンデルソン、ジェラール、アルフォンソ、そしてルイス・エンリケが戻ってきた。
今シーズン初めてとなる、すべての選手が揃ったバルサ。レシャックにとっては願ってもないニュースであり、同時にこれからは言い訳も許されない状態となる。

●リケルメ、ナンバー1
ヨーロッパのバロンデオロに匹敵されるという南米の「アメリカ最優秀選手」にリケルメが選ばれた。厳密にいうとこの賞の名前は「アメリカフットボールの王様」と呼ばれ、15年前からウルグアイのエル・パイス紙が組織している賞だ。88ポイントを獲得して「王」になったリケルメに続き、59ポイントでオスカー・コルドバ、41ポイントでロマリオが続いている。

●サビオラ、ニューズ・ウイーク誌に
今年最初に発売されるニューズ・ウイーク誌に「将来を期待される7人」の中にサビオラが選ばれている。
「サビオラというアルゼンチンの若者が、ヨーロッパへの進出をFC バルセロナというクラブを基盤としておこなおうとしている。この若者は19歳にして早くもマラドーナと比較されようとしている」