1月4日



レシャック、首をかけた1月

このクリスマス休暇の間におこなわれたガスパーやレシャックの将来に関する楽観的な発言を覚えているだろうか。もし彼らの言葉が、そう、将来を楽観視するコメントが、実行をともわないものであったならそれは単なるおしゃべりにしかすぎなかったことになる。
バルサに40年もいるレシャックだ。もし彼に順風が吹いてこない1月であれば、自分の将来が楽観視できるものか悲観的なものかぐらいは理解しているであろう。ガスパーがお経のように繰り返して語ってきた「レシャックを信頼」という念仏も、1月の結果次第であることは自明の理であろう。聞き触りのいい言葉や、根拠のない楽観主義はもうたくさんだ。結果としてそれらを実現化しなければならない1月がやってきた。レシャックにとって、すべてをかけなければならない1月だ。

●サビオラも将来を楽観
サビオラは日曜日におこなわれるサラゴサ戦を契機に、バルサが2002年を好調にスタートできるだろうと信じて疑わない1人だ。また個人的な問題としては、イタリア国籍取得の手続きをすでに開始し今シーズンが終わる頃にはイタリア国籍取得が可能と見ている。
「良い試合をするか、悪い試合をするか、それはひとえに我々選手が責任を持たなければいけないことだ。今年は地元カンプノウでの試合が2試合続けておこなわれる。我々はこのチャンスを逃してはならない。地元での試合でしっかりと勝利し、調子をあげていきたいと思う」

●ルイス・エンリケ、風邪でダウン
負傷した右足はすっかりよくなって合同練習に参加してきたルイス・エンリケだが、風邪をひいてしまった。元旦と2日の練習には元気なところをみせていたものの、昨日は練習にも参加できず自宅のベッドの中でダウン。日曜日のサラゴサ戦での出場はほぼ望めない状態となった。

●ロッケンバック、ジェオバンニ「ごめんなさい
一昨日、監督や選手の前で反省の弁を語った二人。だがロッケンバック、ジェオバンニにしても遅れた理由の詳細については語らない。
「個人的な重要な問題があって・・・」
「事前に連絡をとらなかったことは悪かったけれど・・・」
「エアーチケットがなかなか手に入らなくて・・・」



9番クライハートの復帰

レシャックはついにクライハートの「攻撃性」をフルに活用しようと決意したようだ。それは9番のポジションへの復帰。サビオラ、リバルド、そしてクライハートのトリデンテによる超攻撃的なプランニングをはかると共に、今まで下がり気味だったクライハートをよりゴールに近いところに配置する考え。
これまで多くの負傷者を抱え、11人のスタメンを繰り返すことはおろか、選手のポジショニングの問題まであったレシャックバルサだが、今シーズン初めてといっていいだろうほぼすべての選手が戻ってきている状態を迎えている。1月1日から始まった練習だが、昨日3日には午前と午後の練習がおこなわれ理想的な11人のスタメン構成の模索に入っている。
2002年の開始にあたって、最も変化が見られるのはクライハートの9番復帰ということだろう。リバルドが今まで彼がいたポジションに下がり、クライハートとサビオラによるツートップが予想されるニューバルサだ。

●とりあえず、ウイングなし
調子がイマイチのオーベルとジェオバンニ。彼らより優先してトリデンテを使おうとしているレシャックだ。彼らの調子が上がってくるまで、サイドに位置するガブリやセルジ、コクーの前線への上がりでウイング代わりとしなければならない。

●メンバー予想