1月5日



マンチェスターに続け!

6試合連続勝利、18ポイントをあげたマンチェスター・ユナイテッド。首位と11ポイント差で9位につけていたチームが、この結果リーズにわずか2ポイント差で2位になっている。またレアル・マドリも6試合で5勝1分けという最近の結果により、2部落ちのラインから抜けだし今では首位に2ポイント差と迫っている。
バルサにだって不可能なはずはない。リーグ優勝争いという列車に乗り遅れたくないのであれば、唯一の可能性はマンチェスターやマドリのような反撃に打って出るしかない。昨シーズンのフェレール・バルサは、今の段階のバルサより6ポイントも多く、今シーズンに当てはめてみれば首位に位置していることになる。
バルサのこれからの対戦相手のスケジュールは、快進撃を続ける可能性を秘めたものとなっている。明日のサラゴサ戦を皮切りに、セビージャ、ラージョ、オサスーナと続く4連戦で12ポイントをあげることも可能であり、またあげなくては今後の希望がもてなくなる。

●リバルドの復調
久しぶりにリバルドが記者会見席に姿をあらわした。ここのところ、自分のウエッブページでしか意思表示してこなかったリバルド。だがクリスマス休暇中に生じたいろいろな噂に関してコメントするために、ついにメディアの前に出てきた。
「まず、イタリアメディアが出した自分のコメントは真っ赤な嘘であること。ブラジルでイタリアメディアとは接触していないし、ましてフィーゴのこと(注・フィーゴがいないのを寂しく思うと語ったということに関して)を語ったりはしていない。イタリアメディアが勝手に作り上げたものだ。またクライフが私を攻撃しているようだが、それも納得できない。自分を攻撃することを通してレシャックを攻撃しているつもりなのだろうが、私は最後の最後までレシャックを擁護していくつもりだ。これまでチームが良い結果をだしてこれなかったのは、ひとえに我々選手の責任だ。でも1月の快進撃さえ成功すれば、首位にでることも可能だ。最近、カタルーニャ代表とセレソンの試合が噂されているみたいだけれど、個人的には反対だ。セレソンは正式な国の代表と戦うべきであり、FIFAが認めていない代表とは戦うべきではないと思う」

●新しい顔
モンジュイクでの敗戦は、何人かの選手には厳しいつけがやってきそうだ。明日の試合には、新たな顔ぶれとしてリバルドを始めとしアンデルソン、セルジ、チャビが戻ってくる。その影響を受けるのはオーベルを筆頭にデブー、ココ、ジェオバンニあたりになりそうだ。



リバルドの失言

「ブラジルはカタルーニャ代表と試合すべきではないと思う。なぜならFIFAが認定した正式な代表ではないからだ」
この、あくまでも「個人的な意見」としたリバルドの発言が、多くのカタルーニャの政治家、スポーツ関係者、メディアの怒りを買うことになるとは彼も予想できなかったことだろう。だがカタラン人にとってはこの発言は大きな意味を持っているということを、リバルドは発言する前に気がつくべきであった。すでに5年もバルサのユニフォームをつけている選手であれば、カタルーニャの微妙な政治問題は認識しているはずである。このリバルドの失言に気がついたガスパー会長は早速リバルドと連絡をとり、カタルーニャ代表という繊細な問題についてのコメントの重要性を彼に説明した。それを理解したリバルドは自分のウエッブページで、すぐに誤解を解くように説明している。
「決してカタルーニャ代表を侮辱する気などなかったということをわかって欲しい」

ロウラ(カタルーニャフットボール協会会長)「カタルーニャ代表は、いかなる代表とも戦える能力を持っている。多分、ブラジルは我々に怖じ気づいているんだろう。リバルドは好きなようにサンバを踊ればいいし、しゃべるのも好きなようにすればいい。だが、バルサの選手としてそういう発言をするのは残念なことだと思う」

ピッチ(カタルーニャ代表監督)「リバルドにしては異常な発言だと思う。まさに問題外の発言だ。いずれにしても選手は指定されたところでプレーするべきであり、個人的にプレーしたいかどうかという問題は語るべきではないだろう。」

ラオラ(政治家)「バルセロニスタであり、カタルーニャ主義者としての私としては非常に残念な発言だ。彼はカタルーニャの微妙な問題に関して何の理解もしていないようだ。もし何もわかっていないのなら、一切しゃべらないように勧めたい。」