7月11日

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リケルメ Si、レンタル No!

リケルメ入団の正式発表をおこなったガスパーがもらした一言。
「リケルメはレンタルされる可能性もある」
リケルメの加入により5人の外国人選手がいるバルサ。4人までの登録しか許されないことから、誰かがレンタル、あるいは完全移籍という形で出ていかなければならない。だが多くのソシオとバルセロニスタはリケルメのレンタルの可能性に、具体的には90%近い人々が反対の意見を述べている。

リケルメの入団が明らかになって一日明けた。5人となった外国人選手のうち誰を諦めなければならないか。それは多くのバルセロニスタにとって、もっとも興味ある問題だ。一人一人のバルセロニスタにそれぞれのお気に入りの選手がいるように、外すのは「この選手」というはっきりと統一した答えはでてこない。だがそれでもリケルメのレンタルに関しては多くのバルセロニスタが反対し、昨日のバンガールの記者会見に注目していたと言っていいだろう。だが残念ながら昨日のバンガールの発言では誰が出ていくことになるのか、答えはついにあきらかにならなかった。

いずれにしても疑問は残ったままだ。バルセロニスタが抱える大きな疑問、それはこれほどまでの時間を使ってようやく獲得したリケルメを、なぜレンタルしなければならないのかということだ。逆の言い方をすれば、来シーズンにボカとの契約が切れるリケルメをレンタルするためになぜ獲得したのか。新たに始まるシーズンに、期待と夢を与えてくれるリケルメ、それは去年のサビオラと同じケースだ。もしバンガールが昨日の記者会見で、明確にリケルメの残留をうたっていたら多くのバルセロニスタの疑問は解決していた。だが一昨日のガスパーの発言と同じように、昨日のバンガールの発言によりリケルメ問題はまだまだスリルあふれるものとなっている。

■ピッチ・アロンソ(カタルーニャ代表監督)
リケルメをレンタルするようなことがあれば、それはもちろん「受け」の悪い判断となるだろう。多くのバルセロニスタにとってリケルメ獲得は来シーズンに希望を持たせてくれるものになってるからね。だがいずれにしても、リケルメがどのような体調でどのようにヨーロッパフットボールに浸透できるかどうかを見ないといけないだろう。すべてはそれから結論を出すべきだ。」

■バッケロ(元バルサ選手)
もっとも重要なこと、それはバンガールがチーム内のポジションをバランスがとれたものにできるかどうかということだろう。どのようなシステムで戦い、どのようなゾーンにどのような選手が必要なのか。すべてはその必要性から答えがでてくるだろう。リバルド問題にしても同じだと思う。」

■サリーナス(元バルサ選手)
獲得したばかりの選手をレンタルするなんてマヌケの考えることだ。しかもリケルメという素晴らしい才能を持った選手であり、ファンにとっても期待感を抱かせる選手ではないか。彼を今シーズン獲得したということは、今シーズンからプレーさせるということだ。もしそうでなければ、来年に契約が切れるのを待って獲得すればよかったんだ。」

■マリオ・ケンペス(元アルゼンチン代表)
リケルメを気持ちよくスタートさせてやって欲しいと思う。若い選手はスタートが肝心だ。もしバンガールがリケルメを今シーズン必要としないのなら、なぜ移籍させたのか理解に苦しむ。リケルメはバルサで一つの時代を作る選手。3年間にわたって一つもタイトルを獲得していないバルサには絶対必要な選手だと思う。」


バンガール、システムを変更

バンガールが正式にバルサの監督に就任した日、彼は今シーズンのシステムにまで触れ4−2−3−1(アウエー)あるいは3−2−3−2(カンプノウ)を基本システムとして戦うと発言していた。だが昨日の記者会見ではそのシステムを変更することもあり得ると語っている。それは3−4−3、あるいは3−4−1−2となるシステムだという。変更の理由は明らかだ。予定していた加入選手の獲得が難しいことにより、現在所有している選手のキャラクターに合わせたシステムにするため、だという。

■最初の記者会見で発表したシステム

4−2−3−1
3−2−3−2
 

■昨日の記者会見で発表したシステム
3−4−3システムでは両サイドにエストレーモ(オーベルマルス、ジェオバンニ)を配置したシステムとなる。したがってエストレーモの下にいる左右のインテリオールの選手(コクー、ロッケンバック)が攻撃、守備に関してのキーポイントとなる。もちろん4−2−3−1システムより危険の多いものであることは間違いない。

     3−4−3

3−4−1−2システムではエストレーモのポジションは存在しない。中盤を厚くしたこのシステムではリケルメとサビオラが生きるものとなるだろう。

     3−4−1−2