7月21日

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「バレンシア時代の自分に戻る」

ガイスカ・メンディエタ、バンガールが希望した唯一の補強選手、その彼がついにバルサの選手となった。昨日(20日)の夜に、待ちに待ったバルサ入団の正式発表がメンディエタのもとに届いた。ガスパー会長自らの連絡によりこのニュースを知ったメンディエタは、1年のレンタル後は完全移籍のオプション付きで2002/03シーズンからバルサでプレーする。彼の目標、それは「バレンシア時代の自分に戻ること」だという。このインタビューは正式な入団を知る前の昨日の午後におこなわれた。


バルサからの連絡を待っている気持ちはどうですか?

うん、我ながら冷静でいると思う。もう2日前から自分の代理人とは連絡をとっていない。彼には最終的に問題が解決したときだけ連絡をくれるように頼んである。それまではとにかく練習に集中していたいからね。

でも噂は自然と耳に入ってくるでしょう。

すべてが順調にいっていることは知っている。それもバルサへの入団は時間の問題ということもね。でもとにかく正式に決まるまではラッチオの選手であり、練習に集中するのがプロ選手の仕事。イタリアリーグでの昨シーズンでのプレー時間なんてほんのわずかなものだったから、自分の価値を示すことができなくて残念だと思っている。もし何かの拍子にバルサへの入団話しが壊れてラッチオに残ることになったら、今回こそはチャンスをつかまなければとも思う。いずれにしてもバルサでプレーできることになれば最高だ。

バルサへの入団に胸を膨らませているというとこですか。

もちろん。バルサは世界のクラブの中でもビッグクラブと認識されているし、そういうクラブでプレーできることはプロ選手として誇りに思う。しかも同時にスペインリーグに戻れるということも意味するわけだから、喜びは二重だ。

かつての同僚であるジェラールが「ガイスカはバルサに来られることが決まるのを今か今かと待っていると思う」と語っていましたが。

最近は連絡をとっていないのだけれど、この職業についている選手であるならば一度はバルサみたいなクラブでプレーすることを望んでいるだろう。一人の選手が獲得できる可能な限りのタイトルをいつも狙っているクラブだからね。

一つの疑問、それはラッチオではプレーするチャンスがなく、ワールドカップでは期待されたほどの活躍もできませんでした。バルセロニスタもきっとそういう疑問を持っていると思いますが。

一人の選手がそれなりの活躍をする条件として、継続性ということがあると思う。ラッチオではほとんど続けてプレーさせてもらえなかったし、ワールドカップでは不自然なポジションでしかもプレー時間もほとんどなかった。だからバンガールという監督が自分に期待を持っているということを聞くと、それに対して非常に感謝すると共に誇りに思う。自分が必要とされていることを感じることは、再び自分が重要な選手であることを認識できる一歩だから。

かつてのメンディエタが見れるでしょうか。

自分に対する信頼感は100%だ。その上、監督の信頼を得ているということがさらに自分を強くしてくれる。イタリアではできなかったこと、つまりフットボールを楽しむということが再びできるだろうという期待感でいっぱいだ。間違いなくバレンシア時代の自分に戻れると思う。


「好きなところに行く!」

バンガールが望んだメンディエタの入団が決まり、最後に残されたバンガールの要求を満たさなければならないガスパー。それはリバルドに何らかの方法でクラブから出ていってもらうこと。時間はわずかしかない。明日の21時から始まるプレゼンテーションまでに解決したいリバルド問題。だが時間以外にも難しいことがある。それはリバルドが簡単にバルサ側が望むような条件を受け入れる可能性が少ないからだ。

「俺は好きなところでプレーする」
このリバルドの固い決意がある限り、ガスパーの交渉は決してやさしいものとはならない。ブラジルにいたリバルドに伝わってくる彼に関する情報は彼にとって否定的なものばかりだった。バルサとの契約期間がまだ残っているにも関わらず、しかも「もしバンガールが望むならキーパーだってやろうじゃないか」という発言もバルサ残留には何の役にもたたなかった。彼としては残りの1年の契約をまっとする用意があるにも関わらず放出を狙うバルサ首脳陣。したがって彼には可能なすべてのことを要求する権利があると考えている。

ここに問題の難しさがある。来シーズンのバルサには必要とされないリバルドだが、そうかといって白いユニフォームを着ている彼を見ることをバルセロニスタが喜ぶわけがない。

明日(月曜日)の朝8時30分からガスパーとファルゲールが、リバルドと彼の代理人を交えての話し合いがおこなわれることになる。ガスパーがリバルドの自由契約にする条件の一つには「アンチ・マドリ」条項があることは間違いない。あるいはスペインリーグに所属するすべてのクラブでのプレーを禁止する条項が入るかも知れない。いずれにしても難しい作業であることには変わりがない。昨日リバルドはこう言っている。

「バルサからの直接の接触はいまのところ一切ない。だがもし彼らが自分を自由契約にする気でいるのなら、その可能性も考えないといけない。もちろんブラジルに戻る可能性も考えてみる。だがいずれにしても自分の好きなところに行くつもりだ。」


●アンデルソン、手術の可能性も
まだスウェーデンにいるパトリック・アンデルソンは、ワールドカップの練習時に負傷した箇所がシーズンを通して耐えられるものとならないのであれば、今のうちに手術をする可能性もあると発言している。もともとこの時期に来てのこの発言は、単なる筋肉痛として済ましてしまったスエーデン代表の医師団の診断違いからくるものだ。
「月曜日に合同練習に参加しバンガールやバルサ医師団と相談して決めることになるだろう。完全な状態でなければプレステージに参加する気はない。自分の力が100%発揮できないなら手術をする可能性もあると思っている。」


●バカ騒ぎのマドリッド

カタルーニャメディアによってリバルドの自由契約の可能性が伝えられた後、マドリッドのスポーツ新聞といわず一般の新聞までが白いユニフォームをつけてプレーしているリバルドの写真を各紙一面に掲載している。マルカやアスには、すでにマドリからのオファーを受けているとされるニュースも流れ、これまで二流選手として評価してきたマドリメディアも今では再び最優秀選手の一人としてリバルドを評価している。

昨シーズン、マドリが執拗に狙っていたメンディエタが今バルサに横取りされ、そしてリケルメの加入が大きく世界中のニュースとなっているにも関わらず、マドリではいまだにオーバーブッキングの選手たちをどこにもらっていただこうか、それだけのニュースしか流れていなかった。いつものことながら大きな風船(ビエイラ、ネスタ、クレスポ、シェブチェンコ、ロナルドなどの獲得)も空中で見事にパンクし、明るいニュースのまったくないマドリッドメディアにとって、唯一の明るいニュースがリバルド獲得となっている。だが現実性はまったくないのだ。
(チキート・ローカル新聞提供)