7月29日

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パトリック・クルイベル

バルサ選手として5年目を迎えるパトリック・クルイベル。誰しもが達成できるものではない100ゴールまであと9つと迫って今シーズンのスタートを待つ。「今年こそは」という大きな希望に胸を膨らませる、一味違うパトリックがみられるかも知れない。


闘牛ファンの人たちは「5番目の牛と闘牛士に悪いものはない」と言いますが、フットボール選手のパトリックは5年目を迎えますね。

俺は牛でも闘牛士でもないけれど、今年が最高の年になることを願っている。昨シーズンのようなことを繰り返してはいけないし、何らかのタイトルをとって今シーズンこそサン・ジャウメの広場に行かなくちゃ。まだプレステージが始まってわずかだけれど、良いチームになりそうな気がする。

昨シーズンよりは良い?

もちろんだ。良いチームであることは同じだけれど、昨シーズンと違うところはチームとしてバランスがとれていることだと思う。リケルメは素晴らしい選手だし、メンディエタにしても調子が戻ってくればメンディエタだからな。新しいシステムで戦うことになるけれど、時間が経過していけば素晴らしいチームになるだろう。

システムは気に入っている?

システムを良くするのも悪くするのも選手次第。オレ達がバンガールの希望に添ってうまく機能していくように頑張るさけだ。

リバルドの放出劇というのは彼を獲得したチームを強くするという効果を生み出すのでは。

大事なのはバルサさ。リーボは行っちゃったけれどリケルメが来た。ボールを持ったときのヤツは凄いよ。しかも90分しかまだ一緒にプレーしたことないのにフィーリングが合う。これは大事なことだよ。これからさらにお互いの理解を深くしていかなければならないけれど、それぞれが適所でプレーしていれば凄いことができると思う。

あなたの同僚たちも二人の息が合っていると言っていました。

問題はこれからだ。お互いに理解し合うようにさらに練習をしていかなければ。バルセロニスタには借りがあるから今年はそれを返さなければいかんよね。タイトルをとって彼らに喜びを与えたい。本当にそう思う。3年間にわたって何のタイトルもないというのはバルセロニスタには辛いだろう。今年こそリーガのタイトルをとりたいな。

チャンピオンズは?

今シーズンの最初の目的はまずチャンピオンズ予備選に勝ち抜くこと。ここからオレ達はスタートしなくちゃいけない。だからチャンピオンズのことはボチボチと考えていくことにしよう。

得点王を狙う?

できる限り可能なゴールをとること、これが目標で得点王をとることは目的ではない。個人的に言わせてもらえば得点王なんて大した意味を持たないからね。試合に勝利することが大事なことであって、誰が点をとろうがそんなことはどうでもいいことだと思っている。そしてタイトルもチームがとるんであって個人がとるもんではない。

個人よりもチームということですか。

もちろんさ。俺はもう9年間も第一線でプレーしてきている。新たなシーズンが来るごとに責任感も強くなってきている。信じられないだろうけれどね、そうなんだ。だから今年こそはバルサの年だということを多くのフットボールファンに示したい気持ちでいっぱいだ。

バルセロニスタ・パトリックですね。

もちろんさ。俺はアムステルダムで育ち、俺の生涯のクラブはアヤックスということは変えられないことだ。でも俺はバルセロニスタでもある。凄いバルセロニスタでもある。なぜかというとバルサというチームカラーに染まっただけではなく、この街や国に自分の在処を感じるようになったからさ。だから俺は凄いバルセロニスタ、本当だよ。

マドリ移籍の噂が流れたこともありましたが。

う〜ん、そんなことあったっけ?例えあったとしても俺の口から言ったことじゃない。確か誰かにもしバルサを出るとしたらマドリでプレーする気はあるかと聞かれたときに、それも一つの可能性だと答えたんだと思う。でも俺はバルサを出ないんだからどうでもいいじゃない。俺はここから動かないんだから。


●3人のカピタンたち
1−ルイス・エンリケ
2−コクー
3−プジョー
これが昨日バンガールによって正式に発表された今シーズンのカピタンたちだ。セルジの後を引き継ぐ第一カピタンはこれまでの選手経験やキャラクターから、ルイス・エンリケが予想通り選ばれた。コクーがそのあとに控えるというのもほぼ予想通り。だが驚きはプジョーが第三カピタンとして登場したことだろう。このプジョーの選択はバンガール自らおこなったものでその理由を次のように語っている。
「選手たちが自ら投票し、そしてそれを私が認めただけだ。第一カピタンとしてルイス・エンリケはベテラン選手として当然だろうし、スペイン以外の国籍をもっている選手代表としてコクーも納得いくところ。そして第三番目にプジョーとしたのは、カンテラ代表として、また多くの若者の見本となる選手として選んだものだ。」

●「ミランはバルサと同じようにビッグクラブ」
リバルドに悲壮感はない。新しい街、新しいクラブでの生活に大きな夢を膨らませている。サン・パウロでミランのユニフォームを着て撮影会をおこなったリバルド。
「非常に幸せです。もちろん家族も。5年間にわたって世話になったバルセロナには非常に感謝している。しかしいつかは出なければならなかったのだから、今回の決意は正しかったと思っている。なぜならミランもバルサと同じような大きなクラブ。同じようなカテゴリーのクラブでプレーし続けることができて幸せです。」

●フィーゴ、ジダーンのマドリ、撃沈
プレステージ初戦で10−0と圧勝し、地元新聞には「マドリに敵なし」との見出しで派手に勝利を祝ったマドリ。だが昨日のオーストリアのクラブとの試合では見事に敗戦してしまった。もともと初戦での相手チームは左官屋さんやウエイターや郵便局員などで構成されていたシロウトチームでプロ選手は一人もいないチームだった。その相手に「マドリ敵なし」だったマドリの昨日の相手はオーストリアのプロチーム。プロチームには勝てなかったマドリだ。しかも初戦はマドリカンテラの活きの良い選手を中心に戦ったものの、昨日の試合ではフィーゴ、ジダーンというような超ベテラン選手が中心。さて、マドリ地元新聞はこの敗戦のタイトルを何とするか。
(チキートローカル新聞提供)