8月25日

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

リケルメ「もう少し時間を」

バルソビア戦といいガンペル杯といい、リケルメの閃きが目立った試合となった。だが彼はまだバルサに、そしてヨーロッパフットボール界に降り立ったばかりだ。チームに完全にとけ込むにも、バンガールの要求するポジションを完全にマスターするにも、まだまだ時間が必要だという。

ホアン・ロマン・リケルメがその重たい口を開くとき、必ずといっていいほど登場する一つの言葉がある。それは「さらなる練習」という言葉だ。どこの国でプレーしようがフットボールに違いはないとはいえ、バンガールのシステムはそこら辺に転がっているものでもない。それに慣れるためには時間が必要だ。もちろん「さらなる練習」をする時間が彼には必要だと自覚している。

バンガールによって与えられた新たな使命。それはボカでやってきたものとは何ら関係を持たない仕事だ。ボカでは完全な自由が与えられ、彼は自由に動くことが許された。それがチームのためにもなると思っていた。だがバルサでやらなければいけないことはどうやらまったく違うことのようだ。左のメディアプンタに位置し、常に右にいる同僚との理解のもとに彼の動きが決まることになる。もちろん大きな制約があり、自由に動くことは許されない。
「監督の要請でこれまでおこなってきたポジションは自分にとってはまったく新しいもの。したがってすぐに完璧にこなすのは簡単なことではない。だが自分の目的は一つ。できるだけ早い時間で監督が要請することを実行できるようになること。そのためにはまだまだ多くの練習時間が必要だと思う。」

だがロマンに焦りはない。「さらなる練習」でじゅうぶんにそのポジションをこなしていける自信があるからだ。しかも彼には彼に協力しようとする多くの同僚がいる。
「多くの仲間が助けてくれることが大きな励みになっている。確かに難しいポジションだけれど、彼らの協力がそれを少しは簡単な作業にしてくれていると思う。」

バンガールとの関係は「普通」だ。特別よくもないし、かといって悪いということはない。バンガールはミスをすれば個人的に指摘してくるし、良いプレーをすれば誉めることも忘れない。それは誰に対しても同じ。したがってロマンとバンガールとの関係も、監督と選手という通常のものだと言う。
「監督はどんな選手にも同じように接触してくる。したがって他の選手がそう感じるように自分も監督との関係は普通だと思う。それ以上言いようがない。」

ロマンの個人的な目的はもちろんスタメンで出場すること。その希望を隠そうとはしない。だがそのためにも「さらなる練習」が必要だ。
「いつもスタメンでプレーしたいと思うの自然なこと。すべての試合でスタメンの11人の中に自分の名前が入っていれば良いと思う。だがそれを決めるのは監督の仕事であり、監督を納得させるのが選手の仕事。だからさらなる練習が必要だ。」

ロマンは常にファンに対する感謝の言葉を忘れない。それは彼がバルセロナの地を踏んだ最初の日から続いていることだ。
「これまでカンプノウで2試合出場したけれど、どうやら自分はバルセロニスタに好かれているみたいだ。それは嬉しいことだよ、本当に。彼らに対する一番のお返しはタイトルをとることだ。大きな喜びを彼らと共有すること。シーズンの終わりにそれが実現することを夢見るね。」


●ハッセルバイン、来週が山場
ハッセルバイン獲得を試みるバルサ。チェルシーとの具体的な交渉は明日から始められる。ハッセルバインの代理人であるネイマンとの接触はすでに進められ、基本的な合意にはもう達している。細かいこと、例えば契約期間、年俸に関してはこれから煮詰めていかなければならない。だがいずれにしてもチェルシーとの交渉が最も大事なものであることには変わりがない。
これまで伝えられてきたようにチェルシーにはバルサに対してまだ借金が残っている。ペティ、ゼンデンの移籍の際の違約金がまだすべては支払われていないからだ。その額1000万ユーロ。奇しくもハッセルバインの違約金と同額だ。バルサはレイジンゲルを交換選手の一人として提出する希望だったが、これはすでにチェルシーの監督であるラニエリによって断られている。彼らの要求するガブリはバンガールは放出する気はまったくないので、純粋な金銭的移籍となる可能性が強い。

●バルソビア戦は同じメンバーで
水曜日に予定されているチャンピオンズ予備選。カンプノウでは3−0と勝利しほぼ本戦への切符を手にしたバルサとはいえ、バンガールは万全の体制で望むようだ。試合までの練習で不幸なアクシデントが起きない限り、スタートメンバーはカンプノウでのそれと同じものになる。ガンペル杯ではコクー、クルイベル、プジョーなどが控え選手として試合観戦。彼らのすべてのエネルギーをバルソビア戦用にするためだ。だがいまのところの唯一の心配はナバーロが完調ではないこと。ガンペル杯で前半終了と共にベンチに引っ込んだナバーロはすでに筋肉疲労という状態だった。彼には疲れがたまってきている。だが昨日のバルサドクターの診断によれば、それほど大した問題でもないようだ。試合までにしっかり休養をとりさえすれば試合には間に合うという。