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9月6日
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ガスパー火山、ちょいと噴火 もしガスパーが会長でなく3年前までのように副会長であったなら、昨日の発言はもっとスキャンダルでショッキングなものとなっているだろう。だがガスパーは現時点でのバルサの会長であるため、直接的表現を避けた、歯に衣を着せたようなコメントをしている。批判対象、それはもちろん中央政権とレアル・マドリだ。そして中央メディアもその批判から自由とはならない。久しぶりにほんの少し噴火したガスパー火山。 時代は確実に変わってきている。もしガスパーが3年前のガスパーであったなら、こんな間接的表現なコメントでは済まなかっただろう。だが彼は今やバルサを仕切る会長だ。それは彼自身が認めている。 ガスパーは何に「疲れ切って」いるのか。それは彼の次の発言を聞けばわかる。 彼を疲れさせているのはこれだけの理由ではない。さらに疲れている理由を語るガスパー。 そして最後に補強選手加入問題を取り上げて、バルサは「疲れる」方法は絶対したくないし、すべきではないと語る。 これらの「疲れる」理由を説明し、久しぶりの噴火を見せたガスパー火山。だが被害者意識による中央攻撃ではないこともことわっている。これだけのハンディーがありながらもマドリに対して恐れなど少しもないと語るガスパー。可能な限りのすべてのタイトル獲得を目指して戦うバルサであるというメッセージも忘れない。 |
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ラウール・フロレンティーノ抗争 「ロナルド獲得問題」言い換えれば「モリエンテス移籍問題」は、チームカピタンのラウールとクラブ会長のフロレンティーノの間に大きな溝を作ることになった。それもかなり危険な溝となって選手とクラブ首脳陣を分けている。 イエロとフロレンティーノの衝突はすでにメディアの間で明らかになっている事実だ。モリエンテスをバルサに売り飛ばそうとしてフロレンティーノに対し「オレ達は傭兵ではない」と、人間性を無視した移籍の仕方を批判した。「傭兵」を多く抱えるマドリの現実を無視しているカピタンの言葉は、この際それはそれでよしとしよう。だがクラブ首脳陣と選手間における衝突はこれだけでは済まなかった。 今週の月曜日におこなわれたマドリ・エスパニョール戦での出来事だ。ファンの前でスーパーカップの優勝カップを、試合開始前に示すように選手に命じたロレンティーノ。マドリの選手がグランドに出ていく前にエスパニョールの選手に人壁を作ってもらい、その間をマドリ選手が登場しマドリディスタの前でカップを掲げるというシナリオだった。だがそれはなぜか実現しなかった。多くのメディアは事前に知らされていたので、ベンチ前にはカメラマンが大勢待機していたにも関わらず実現しなかった。それはなぜか。 選手たちが反対したからだった。ラウールを筆頭とするグループがそれを拒否したためにおこなわれなかったのだ。クラブは非公式に彼らを批判している。特に先頭にたってそれを拒否したラウールに批判の矢が向けられている。クラブ職員の一人が次のようなラウールの発言を聞くに至っているという。 影の主役となったモリエンテスは現在スペイン代表の合宿に参加している。昨日、彼は記者会見場に呼ばれている。代表のスポークスマンにモリエンテスは次のように語ったという。 「非常に元気だ。ここ何日間、いろいろなことが起きたけれどそれも良い経験。俺はプロの選手なんだから、あらゆる状況に対し覚悟ができているつもりだ。バルサとの交渉はマジなものだったという印象を持っている。彼らがロナルド問題で自分を政治的に利用したということはなかった。だが最終的に合意に至らず、振り出しに戻ったということだけだ。そのことに非常に満足していることも確か。つまりマドリに残れるということに感謝している。もちろん自分の同僚たちが心配してくれたことにも感謝している。でもつまるところ自分はプロの選手であり、将来何がおきても用意はあるつもりだ。」 |
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