9月11

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国王杯 1/32
9月11日 19:30
LA MAGDALENA
NOVELDA
vs
FC BARCELONA


●召集選手(スタメン候補
エンケ、レイジンゲル、デ・ボエル、ナバーロ、ジェラール、チャビ、ガブリ、メンディエタ、サビオラ、リケルメ、ジェオバンニ、ボナノ、クリスタンバル、ロッケンバック、モッタ、ダニ

●負傷中
オーベルマルス、アンデルソン

●休養中
ルイス・エンリケ、プジョー、クルイベル、コクー、ビクトル


気をつけろ、バンガール!

フィゲーラスでの惨劇から10か月たった。そして今日あたるクラブもフィゲーラスと同じ二部Bカテゴリーに所属するノベルダ。ビッグチームにとっては最も注意しなければならない国王杯の最初のラウンド、つまりカテゴリー下でのグランドにおける一発勝負の試合。慎重に、慎重にいかなければならない。

今日の試合に出場するバルサの選手にとって非常に難しい試合ではある。なぜなら二部のBに所属するチームに勝利して当たり前であり、負ければ大変な結果を生むことになるからだ。それは昨シーズンのフィゲーラスが懇切丁寧に教えてくれたことでもある。しかも今日出場する選手はこれまでベンチを温めてきた選手。彼らにとって良いプレーをして当たり前、不本意な仕事をしたらそれこそこれまでベンチにいたことの理由とされてしまう。

クルイベル、コクー、ビクトル、プジョー、そしてルイス・エンリケはバルセロナに残り、このアリカンテの一角にある街ノベルダには来ていない。彼らの不在を埋めるのはジェオバンニ、ジェラール、ロッケンバック、ガブリ、レイジンゲル、エンケ、そしてリケルメだ。カンプノウとは比べものにならないほどの小さいグランド、果てしなく荒れた芝、観客が手を伸ばせば白線に触れるほどグランドに近い観客席、良い条件は何もない。それでもなお、バルサとしての誇りを示さなければならない。

気をつけなければならないのは選手だけではない。バンガールにも慎重に、冷静に仕事をすることを望もう。昨日おこなわれた練習は単なるテストとしてのものだったことを祈りたい。昨日の練習、それは今日の試合に出場するであろう予想メンバーによって組まれた練習だった。それは当然だろう、試合前日の練習だったのだから。だがバンガールは気がついていただろうか。4人の外国人選手を同時に起用してしまったことを。ロッケンバック、サビオラ、ジェオバンニ、そしてリケルメ。この布陣は不可能だ。もし誤ってこの4人を同時に起用したのなら昨年のバレンシアと同じ運命にあってしまう。しかもバレンシアの相手は偶然にもノベルダだった。

昨年の10月10日、バレンシアは今日バルサが当たるノベルダと国王杯を戦った。試合結果は0−1でバレンシアの勝利となる。だがバレンシアはグランドではなくオフィスでの試合に敗北し国王杯から早々に脱退してしまった。原因は4人の外国人選手を同時に起用したからだ。アイマール、アヤラ、ジュキック、そしてセルバン。試合が終わり数日後にだされたフットボール協会の判断によりバレンシアは3−0というスコアーでの敗北となった。当時の統合ディレクターであるホアン・ソルはこの責任をとって辞任にまで追い込まれてしまった。その二の舞を繰り返してはならない。慎重に、慎重に、選手交代の時は冷静に外国人選手の数を数えてからおこなおう、バンガール。


奇跡を待つノベルダ

いかに実力が違おうと90分間戦ってみなければ結果はわからない。それはもうフィゲーラス戦で実証済みだ。ノベルダのクラブ理事会や監督、そして選手たちにとっても一生に一回かも知れないバルサとの対戦。モチベーションは200%だ。

バレンシアから地中海に沿って南に100km下がった都市アリカンテ。そのはずれにあるノベルダの町の半分以上の人々はバルセロニスタだ。だが驚くことに町の人々だけではなく、ノベルダの会長もそして監督も、さらに多くの選手もバルセロニスタと公言している。ノベルダ会長フランシスコ・サンチェスは語る。
「私は生涯バルセロニスタ。私の家族もすべてバルセロニスタ。それもかなり昔からのバルセロニスタだ。私たちはそのことを隠す必要もないし、むしろこうして公言できることを誇りに思っている。今回バルサと対戦することになったけれど、私たちには金では買えない光栄だと感じている。一生の思い出として試合に望みたい。」

ノベルダの年間予算は72万ユーロ。昨シーズンの国王杯でバレンシア、ラス・パルマスとの対戦により過去の借金の一部の返済を可能にした。そして今回バルサと対戦することにより、年間予算をカバーできるだけではなく残っている借金の大部分を返済することができるノベルダ。だが経済的観点だけではなく、バルサとの対戦が一つのフィエスタとなることも重要なことだ。この町の半分の人々がバルセロニスタといわれているが、もしその数だけの人々がノベルダのファンであったらと願う会長でもある。
「二部Bカテゴリーの現状は悲惨なものだ。このバルサとの試合で、少しでもノベルダの人々が地元チームのことを認識してくれればしめたものだと思う。だからこの試合は我々のフィエスタにできれば良い。5千人近くの収容能力があるグランドだが、チケットの申し込みは2万人以上もあった。楽しいフィエスタになれば幸せだ。」


モラッティ、さらにロナルド攻撃

クレスポの入団という事実で、ロナルド問題が少しずつではあるがインテリスタの脳裏から消えさろうとしている。だがインテル会長のモラッティは、さらなるロナルド批判をおこなっている。彼にとって息子の一人のような存在であったロナルドの裏切りは、どうしても許すことのできないことのようだ。

モラッティにとって時間の経過は関係ないようだ。彼の「息子」であったロナルドはすでにレアル・マドリに入団し、彼とは関係ない存在となっている今となっても「息子」批判は続けられている。
「ロナルドはわずかなユーロの収入を目当てにインテルを離れマドリに移籍していった。彼の得ている収入のレベルからすれば、ほんのわずかな問題であったのにだ。これもすべてワールドカップでのほんのチョットした成功が原因だろう。あれで彼の頭に血が上ってしまったのだ。今までの歴史をみればわかるが、ワールドカップでの成功というのは大きな代償をうむことになる。」

これまでロナルドに関することでは常に代理人たちが悪者となってきた。だが少なくとも今回のことでは、もちろん代理人にも罪はあるとするものの、それだけではなくロナルド本人の意思の問題もあると語るモラッティ。
「ロナルドはもうすでに自分の意思を持って行動できる立派な大人だ。確かに彼の周りにウロチョロする代理人にも責任はあるだろうが、基本的にはロナルド問題はロナルド個人の意思として考えるべきだろう。今回の移籍問題にしてもすべてロナルドが計算したものだと私は認識している。」

ロナルドはいなくなったものの、クレスポを獲得できたことで喜ぶモラッティ。しかも冬になればマドリからソラーリが来る事実も認めている。
「クレスポの加入はインテルにとって非常に大きいと思う。そしてマドリは正式に認めようとはしていないが、冬にソラーリが入団することもすでに決まっている。彼らは今からこのニュースを流すのはファンに悪影響を与えると思って沈黙しているのだろう。だがソラーリのインテル加入はもう既成の事実だ。」