9月18

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Champions League
9月18日 20:45
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
BRUJAS


●召集選手(スタメン候補
ビクトル、プジョー、デ・ボエル、ナバーロ、チャビ、コクー、メンディエタ、モッタ、サビオラ、ルイス・エンリケ、クルイベル、ボナノ、レイジンゲル、ガブリ、ジェラール、ロッケンバック、リケルメ、ジェオバンニ

●負傷中
オーベルマルス、アンデルソン

●非招集
エンケ、クリスタンバール


チャンピオンズリーグ特集


遠くまで行くんだ!

今日カンプノウにチャンピオンズリーグが戻ってくる。しかもこれまでにもない強敵が参加してのチャンピオンズリーグ。バルサを含め、チャンピオンズ優勝経験があるクラブが何と11も参加しているチャンピオンズだ。それでも、バルサはひたすら遠くまで行くことを夢見る。

チャンピオンズリーグ優勝、それはバルセロニスタにとって大きな「夢」であり同時に「悪夢」を運んでくるものでもあった。ここ10年間で1回の準々決勝、2回の準決勝まで進んでいるがすべて敗れている。しかもバンガール第一次政権時には2回も一次リーグ敗退という無様な姿を示したバルサだ。それでも希望が消えることはない。第一次政権時よりも現在のチームの方が内容的には上だというバンガールにとって、そしてもちろんバルセロニスタにとって、今日から始まるチャンピオンズリーグへの期待は大きい。

ブルッハスと当たる今日の試合は、ヨーロッパ強豪クラブの中でバルサがどこら辺に位置するか認識されるものとなるかも知れない。確かにベルギーリーグはヨーロッパの中で格下ではあるものの、各シーズンに必ず一つか二つのクラブがヨーロッパ大会を通じて思わぬ活躍をしてきている。ブルッハスはリーグ戦5試合を消化したところで、負けなし敵なしの大奮迅。しかもチャンピオンズ予備選まで含めると10試合近くの負けなしという結果をひっさげてのカンプノウ登場となる。

国王杯敗戦による痛々しい傷口は、ビルバオ戦勝利により少しずつ埋められてきている。今日の試合はその傷口をほぼ埋めきることが可能となる大事なものだ。再びバルセロニスタとチームが一体化することが可能となる大事な試合である。


11人のバンガール選手

バンガールにとってバルサ監督としては4回目の挑戦となるチャンピオンズリーグ。第一次政権時ではリーグ優勝を2連続して勝ち取ったものの、チャンピオンズに関しては惨めな結果を出している。だが今回のバンガールにとって、戦いの準備は完璧だ。すでに彼によって選ばれた11人の選手が決定しているからだ。

バンガールが前回の監督経験としては唯一欠けていたタイトル、それがチャンピオンズリーグ制覇だ。この戦いにバンガールは11人の「選ばれた選手」を起用して戦おうとしている。ビクトル、プジョー、デ・ボエル、ナバーロ、チャビ、コクー、メンディエタ、モッタ、サビオラ、ルイス・エンリケ、そしてクルイベルの11人。まだ2試合消化とはいえリーグ戦でも同じメンバーで戦ってきているバンガールにとってこの「選ばれた選手」たちは当分のあいだ絶対の選手たちとなる。

「チャンピオンズはリーグ戦と同じように重要な戦い」
そう認めるバンガールだが、一次グループを突破することはバルサにとって「義務」ではないと、大衆受けしないことを語っている。
「我々が一次グループを突破することは、クラブとしてのあるいは監督としての義務ではないと思っている。ヨーロッパの強豪チームを相手に戦う場合、多くの予期できないことも起こりうる可能性もある。多くの計算できないことも生まれることもあり得る。したがって私が約束できること、それは努力と情熱と一生懸命やるということだけだ。それは必ずしも勝利を約束してくれるものではない。」

ひたすら勝利にむけて努力はするものの、勝利を保証するものは一切ないと語るバンガール。
「今回のチャンピオンズリーグには、優勝を狙うことができるクラブが少なくても10チームはあるだろうと思っている。マンチェスター、バイエルン、マドリ、バルサ、等、等。どこが優勝してもおかしくはない。それでけ厳しい大会だということをまず認めなければならないだろう。我々は前回のチームよりブロックとしては上まわっていると思っている。だが個人技では前回よりも劣るのも確かなことだ。」

バルセロニスタにとって「夢」を抱けない発言ではあるが、それでも現実的なコメントであることは間違いない。だが今日カンプノウに駆けつける多くのソシオにとってバンガールが何を考えていようとそれはかまわない。チャンピオンズリーグ最初の試合が地元カンプノウ、ひたすらバルサの勝利を信じて、チャンピオンズ制覇の「夢」を抱いたバルセロニスタにとって今日はフィエスタとならなければならない。


ブルッハスの悪夢、クルービー

Brujas(魔女、魔法使い)にとってひたすた恐怖の対象となるもの、それは悪魔のようなチューリップ・クルイベルだ。これまでベルギーとの7試合で7得点をあげているクルイベル。魔女たちよ、気をつけろ、今日もそのクルービーがやって来るぞ!

98年ワールドカップ予備選で2回、本大会で1回、親善試合で2回、そしてバルサの選手としてはUEFAカップで一昨年に2回、ベルギーのチームとの代表試合やクラブ単位で戦ってきたパトリック・クルイベル。7試合で3勝4分け、ゴール数は7と活躍を見せている。

クルービーにとっては相性のいいベルギーチーム。決してゴールの嗅覚を持った9番の選手ではないにも関わらず、ベルギー戦となると別だ。中でも1999年におこなわれたベルギー代表との親善試合は圧巻だった。90分の戦いが終わってみれば5−5の引き分けの試合、合計得点10点という派手な試合だった。この試合で彼は3点をあげハットトリックを決めている。そしてそれから半年後におこなわれた親善試合でも2点をあげる活躍を見せた。

ベルギーのインチャにとって、クルービーは決して歓迎される選手ではない。98年のワールドカップベルギー戦で彼はベルギーの選手と衝突し、レッドカードで退場になっている。それ以来、彼はベルギーインチャからは最大の敵として見られている選手だ。そして2000年の11月におこなわれたブルッハスとのUEFAカップ。アウエーでの試合となったこのブルッハス戦まで彼は2か月にもわたってゴールから遠ざかっていた。だがこの試合で貴重な1点を決めたクルービー。0−2というスコアーでバルサを勝利に導いている。そして試合後におこなったコメントが再びベルギーインチャの怒りを誘うことになる。
「このグランドの客はマヌケばっかしだ!」