9月27日

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LIGA 第4節
9月28日 21:30
NUEVO COLOMBINO
BETIS
vs
FC BARCELONA


チャビの夢

チャビ・エルナンデス22才、この若者が明日のベティス戦で早くもリーグ戦出場100試合を果たすことになる。バルサというビッグクラブにおいて、この若さで100試合出場は誰もができることではない。すでにバルサの歴史の中に名を残そうとしているこの若者がデビューしたのは4年前。バンガール第一次政権でのデビューだった。そして明日、彼をデビューさせた監督のもとで100試合出場を果たすことになる。


明日の試合が100試合目だということを知っていましたか?

正直言うとそのことは知らなかった、2、3週間前まではね。誰だったか忘れたけれど自分に同じ質問をしたジャーナリストがいた。それで知ったわけさ。リーグデビューの試合は1998年10月3日のバレンシア戦だったからもう4年たったわけだ。もうずいぶんと昔のような気がする。でも100試合っていうのは凄い。自分でも驚いている。

バンガールに感謝しないと。そして彼の復帰にも。

そりゃそうだ。彼がチャンスをくれたんだし、そのことは一生忘れないだろう。でも彼の復帰に関しては個人的には何にも言うことはない。僕は彼の弁護士でもなんでもないからね。いずれにしても、彼に感謝しているという事実には変わりがない。

デビューするにあたって、監督が何と言ったか覚えていますが。

それは昨日のことのように覚えている。一部でのデビューはマジョルカ相手のスペインスーパーカップだった。グランドに出る前に、バルサBでやっているプレーと同じようにやれば良い、と言われた。ようするに自分の知っていることだけをやれば良いと。

バンガールの練習方法は気に入っていますか?

うん、気に入っている。非常に要求が激しく、しかもそれは試合の時だけではなく練習の時でも気が抜けない。これまでのどの監督よりも労働力という観点から見ればずば抜けている監督だ。もっともそれをもって最高の監督という、ということではもちろんない。純粋に、もっとも労働力の多い監督という評価をしている。例えば、試合前日におこなわれる報道陣をシャットアウトしての練習なんか、ほぼすべての時間をかけてセットプレーの練習をさせられる。こんなことは今までなかった。

カンプノウは別として、好きなスタディアム、嫌いなスタディアムは?

好きなのは北の方のスタディアム。ビルバオのサンマメスとかレアルのアノエッタなんかが気に入っている。やりにくいと思うのは二つのスタディアム。一つはラージョ、もう一つはセルタ。ラージョの場合は狭すぎる上に芝の状態がひどい。セルタの場合は何となくやりにくい感じがする。

やりにくい選手は?

それはカターニャとダリオ・シルバ、この二人。彼らは体力的にも非常に頑丈だし、しかもネチッコイところが嫌だね。90分間にわたってプレッシャーをかけてくるし、自分の周りの酸素まで持っていかれる感じがする。息苦しいんだ彼らは、だからとてもやりにくい選手たち。

もっともワクワクする相手は?

僕の身体は全身がバルセロニスタ。足のさきっちょから頭のてっぺんまでね。だからレアル・マドリ戦とエスパニョール戦ほど楽しみにしているものはない。

これまでもっとも満足できた試合。

それは何と言ってもフィーゴが初めて白いユニフォームを着てカンプノウに来た日だ。個人的にも素晴らしいプレーができた試合でもあるし、我々が2−0で勝った試合でもあるし。それ以上のプラスアルファの理由もあるけれど、それは言わない。

もっとも不満足な試合。

マドリガルでやったビジャレアル戦。この試合で初めての退場という処分を受けた。しかもぜんぜん納得できない感じで退場させられた。アッタマにきた。

イニエスタを見ていて、4年前のあなたを思い出す?

少しはね。彼は実力ある選手。まだ17だか18だと思うけれど、将来的に見れば間違いなくプロ選手として大成功をおさめる可能性があると思う。しかも彼の良さはその性格にあるんだ。これは成功する場合の大事な要素の一つだと思う。

ところでいまだにグアルディオラと比較したがっている人がいますが。

これまで何回も言ってきているように、彼と比較されることはとてつもなく誇りに思えることさ。でもつまるところチャビはチャビであって、誰とも比較できるものではないと思っている。自分には自分だけが持つパーソナリティーがあり、自分の才能にも自信がある。まあ、人は誰かと比較することが好きだからそれはしょうがないと思っている。

もうベテラン選手と呼んでいいのでしょうか?

とんでもない。まだ駆け出しさ。でもそれでもチームの中での重要な選手の一人であるという確信はある。チームに役立てればそれでオッケー。

いま一番望んでいることと、将来の夢は?

リーグ優勝は1回しか経験がない。早く、できるだけ早くタイトルを獲得したい。それもできるだけ多くのタイトルをとりたい。将来の夢は2、3年後に再び「200試合出場」のインタビューを受けることさ。


●リケルメ、アルゼンチン一時帰国
昨日のリケルメの練習は一人カンプノウでの走り込み。約2時間にわたってたっぷりと汗を流した。練習後にアルゼンチンから嬉しいニュースが飛び込んでくる。彼の奥さんが待望の男の子を出産したのだ。リケルメはバンガールやクラブ関係者にアルゼンチン一時帰国の申請をする。一刻も早く奥さんや子供に会うためだ。バンガールやクラブ関係者もすぐにOKを出し、急きょ帰国準備をするあわただしいリケルメ。

一方、リケルメ獲得の際の移籍料第一回目はすでにボカに支払っているバルサ。先月にはすでの600万ユーロがボカ事務所に届いている。そして残りの500万ユーロを支払うか支払わないかで、リケルメの権利が完全にバルサ側のものとなるか、あるいはボカと半分ずつとなるかという問題が残っていた。その通告は11月10日までにバルサ側がボカ側におこなわなければならないことになっている。だがガスパー会長はその日を待たずにすでにボカ側に支払い意志があることを通告していた。

支払いは2回にわたっておこなわれる見通し。250万ユーロを2003年7月に、そして最後の250万ユーロを2004年7月におこなわれるという。これによりリケルメは100%バルサの選手となることが決定した。

●サビオラ「楽しくてしょうがない」
今シーズンで2年目となり、私生活でも選手としても、昨年とは比べものにならないほど新しい場所への順応ができているサビオラ。新しいポジションでの順応もバンガールが予想したものよりかなり早くなってきている。昨日バルセロナのローカル局である「シティーTV」に出演したサビオラはすべてが順調にいっていると語る。
「今度の監督は非常に要求が厳しいけれど、これまでのところ個人的にはうまくいっている。自分だけではなく他の選手も何の問題もないどころか、非常にいい雰囲気でやれている感じ。それはグランドの中で証明されていると思う。いい雰囲気があれば勝利しやすいし、勝利すればまたいい雰囲気が生まれる。まだ始まったばかりだけれど、各選手の中に自信みたいなものが少しずつ生まれてきているんだと思う。」

そして同僚の選手たちにもふれる。
「クルービーにはロナルドより一つでも多いゴールを決めて欲しい。それが自分の望みでありバルセロニスタの望みじゃないかな。彼にはじゅうぶんに可能だと思う。そしてリケルメだけれど、彼も自分の1年目と同じようにヨーロッパフットボールに慣れるのに時間がかかると思う。フットボールは世界中同じだとはいうけれど、やはり南米とここでは明らかに違いがある。アルゼンチンフットボールはここに比べればやはりスピードがないし、選手のあたりもこことは比べられない。まったく新しい環境なんだから時間がかかるのは当然のことだと思う。いつもダレサンドロともそのことを話している。彼もできるだけ早くバルサに来たいと言っているけれど、今はとにかくリーベルに集中していると言っていた。彼もここに来たら最初の1年間はその違いに驚くと思うよ。」