10月9

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バルセロニスタが望むもの

リーグ戦は第5節が終了し、チャンピオンズリーグでは3試合が経過した。そしてバンガールが監督に就任してちょうど100日目ともなっている。チャンピオンズリーグではほぼ完璧といっていい戦いを見せているバルサだが、リーグ戦ではイレギュラーな成績を残している。2年続けて惨めな結果に終わった国王杯に関してはコメントのしようもない。さて、このような成績を残してきているバルサをバルセロニスタはどう見ているのだろうか。今シーズン始まったばかりとは言え、これまでのバルサを分析するバルセロニスタ。

■諸悪の根元は何か?
1.機能しないディフェンスシステム
バルサがうまく機能しない原因は何か。キーパー、ディフェンス、セントロ・カンポ、デランテロと分けた場合、キーパーのせいだとするものが15%、ディフェンス65%、セントロ・カンポ11%、デランテロ9%という答えが返ってきた。つまり最大の問題をディフェンスシステムと考えるファンが多い。

2.無能なクラブ首脳陣
このような状況を迎えている最大の原因は誰にあるのか。選手たち15%、監督24%、クラブ首脳陣61%という結果が出ている。システムを問題とするものの、だが最大の問題はクラブを支える仕事をするクラブ首脳陣にあると見る。具体的には10人のうち6人がクラブ首脳陣に、また4人のうち1人が監督のせいであると考える。

3.機能しないバンガールシステム
バンガールが起用しているシステムに関してもはっきりとした答えが出ている。65%の人々がシステムを変えるべきだと考え、35%の人々がこれで良いとしている。

■彼らが選ぶ9人の選手たち
図を見てもらうとわかるが、正キーパーにはボナノ、ディフェンスにはプジョーアンデルソン、セントロカンピスタにはメンディエタチャビリケルメ、デランテロにはサビオラクルイベルルイス・エンリケを選ぶバルセロニスタ。この9人が彼らにとって優先選手となっている。興味深いことに、多くのファンが経験不足のビクトルよりもベテラン選手のボナノを選出していることだろう。そしてまだ負傷から戻ってきたばかりで1試合も出場していないアンデルソンをデ・ボエルよりも高く評価していることだ。そして、これはじゅうぶんに予想されたことでもあるが、リケルメのスタメンを非常に期待している。

■冬のマーケット
必要なし・・・10%
セントラル・・38%
9番・・・・・34%
ウイング・・・18%

冬のマーケットにバルサがどこのポジションを補強しなければならないか、この意見は分かれている。どこのポジションを補強すべきかは別として、10人のうち9人はいずれにしても補強をすべきだという考えだ。


●バンガール、”Aチーム”に手入れ?
国王杯とモッタの負傷以外の試合では常に繰り返し起用されてきた”Aチーム”だが、ベティス戦とオサスナ戦の結果を重要視しているバンガールは変更を加えるかも知れない。ちょうどアンデルソンとオーベルマルスが復帰できる見込みがついたこともあり、スタメン選手の変更とともにシステムそのものも変更される可能性がある。アンデルソンの復帰が現実となれば、彼とデ・ボエルをセントラルとし、左右ラテラルにプジョーとナバーロを配置することも考えられる。またオーベルマルスの復帰はこれまで欠けていたウイングポジションのカバーがなされることにより、システムそのものが変更されることにもなる。ジェオバンニを非常に高く買っているバンガールが左右のウイングシステムを復帰させることもあり得るかも知れない。

●複雑な心境、ロッケンバック
ロッケンバックはブラジルアンダー23の代表に呼ばれようとしている。ブラジル代表が用意している彼のポジションはロッケンバック本来のもの。つまりメディオセントロだ。シーズンが始まる前、彼にはいくつかのオファー(ユーベ、インテルなど)がありながら、バンガールが彼を計算内に入れている選手ということで移籍は実現していない。ロッケンバックにしてもバルサに残りバルサで成功を夢見ている。だがシーズンが始まり彼の抱えた現実がだいぶ予想とは違ったものとなっている。「計算内」の選手のわりにはほとんど試合に出場するチャンスがまわってこない。これではシーズン前の話しとはあまりに違うではないか。もしこのまま状況が変わらないでのあれば、バルサでの成功も何もない。そして彼が一番望むもの、フットボールをすることさえ不可能だ。「冬のマーケット」により彼にとって美味しい話しが飛び込んでくれば、もう迷うことはないと考えるロッケンバックだ。

●バルセロニスタ・ココ
インテルに移籍し、ほぼ完全なスタメンを勝ち取っているココ。彼はもうバルサの選手ではないが、わずか1年という短いバルサ選手経験が忘れられないと語る。彼を必要なしとしたバンガールや、必要としても移籍料が払えなかったであろうクラブに対しても恨みは持っていない。
「バルサには残りたかったな。いいクラブだったし、友達もいっぱいできたし、街はもちろんいいし、ファンの人々も自分にはやさしかった。そして何と言ってもカンプノウだよね。あのスタジアムは世界の中でも最も美しいものの一つだと思う。ここ何年かはインテルでプレーすることになるだろうけれど、将来のことはわからないだろ?いつかバルサに戻ることができるような気もしてるんだ本当は。」

だがロナルドのことになると、あまりいい感情をあらわさないココ。
「自分は去年インテルにいなかったからわからないけれど、去年ロナルドと一緒にいた選手はほぼ全員、彼を不愉快に思っているみたいだ。それはロナルドがインテル時代に何かしたということではなく、マドリに行った後に彼らのことを悪く言っているからだよ。選手だけではなく、クラブやミランという街に対して、そしてカルッチオ総体に関してね。それでみんなロナルドを不愉快に思っている。」