10月23

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Champions League
10月23日 20:45
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
LOKOMOTIV DE MOSCU

●召集選手(スタメン候補
ボナノ、ガブリ、デ・ボエル、ナバーロ、チャビ、ジェラール、コクー、メンディエタ、リケルメ、サビオラ、クルイベル、ビクトル、イニエスタ、ロッケンバック、ジェオバンニ、オーベルマルス、ダニ、プジョー???

●負傷中
ルイス・エンリケ、アンデルソン、モッタ、レイジンゲル、クリスタンバール

●非召集選手
エンケ


リケルメ+10人

バルセロニスタの心からの叫びが彼に届いたのか、あるいはメディアの強烈なプレッシャーを受け止めたのか。
「ロコモティフ戦はリケルメとその他の10人の選手が出場する」
試合前日の記者会見でそう語るバンガール。ルイス・エンリケの負傷がまず最初のリケルメスタメンの理由であり、しかも客寄せ作戦としても有効的だろうと語るバンガール。いずれにしてもリケルメをスタメンで出場させるには何らかの理由が必要なバンガール。だが彼の語る理由はどうでもいい。今日、カンプノウでついにリケルメスタメンが見られることになる。それがバルセロニスタには大事なことであり、理由などはどうでもいいことだ。

負傷中なのはルイス・エンリケやアンデルソンだけではない。昨日の午後の練習でモッタとプジョーも負傷してしまった。モッタは今日の試合は絶望、プジョーは今日の体調次第となる。いずれにしてもこの4人の負傷は軽いもので、土曜日のアラベス戦には今のところ問題ない思われている。

さてリケルメのスタメンが試合前日に発表となった。しかもバンガール自らの発言で彼の出場が発表となったのは異常なことである。これまで事前にはいっさい出場可能メンバーについて語ってこなかったバンガールだからだ。理由はルイス・エンリケの負傷と、バルセロニスタがより多くカンプノウに結集するためという。だが実際のところこんな理由は誰も信じていない。多くの関係者がみるところ、緊急事態をむかえているバルサにリケルメの力が必要になったことが理由だ。いずれにしても、理由がどうであれチャンスを与えられたリケルメ。彼がバルセロニスタの期待通りの選手であるならば、こういう場で本来の実力を見せなければならないだろう。相変わらず彼本来のポジションではないとしてでもだ。

リケルメのスタメンが100%間違いないとすると、95%の確率でスタメン出場が予想されるのはボナノだ。リーグがストップしていた2週間を通じて”キーパー論争”が盛んにおこなわれたが、バジャドリ戦ではこれまでと同じようにビクトルが起用された。この試合で彼の大きなミスはなかったものの、精神的な疲労が見られていると判断しているコーチ陣は彼は休ませボナノを起用する可能性が大きい。

シーズン開始当初、バルサの正キーパー候補に一番近かったボナノだが、ワールドカップの影響で合同練習に一番遅く参加している。彼の体調、リズムともまだまだと判断したバンガールはビクトルを正キーパーに抜擢し、今シーズン獲得したエンケを第二キーパー、ボナノは召集外選手となっていた。だがここに来て昨シーズン並みの体調とリズムが戻ってきたと判断されたボナノはここ何試合かベンチ入りを果たしている。そして彼にもついにチャンスが回ってきたことになる。ビクトルの休養が目的とはいえ、彼の活躍次第では土曜日のアラベス戦でもスタメンで出場してもおかしくはない状況だ。したがって彼にとっては本当のチャンスの場となっている今日の試合だ。

リケルメ、ボナノという新顔とは別に、今日のベンチにはイニエスタが入ることになる。出場チャンスがあるかどうかは別として、彼にも少なからずチャンスがやって来ている。

■負傷組
バジャドリ戦で軽い負傷をしたルイス・エンリケ、練習中にかつての負傷箇所に痛みを覚えたアンデルソン、やはり練習中にジェラールのタックルでヒザを痛めたプジョーとモッタ。彼らの負傷具合はたいしたものではないようだ。だがそれでも今日の試合に出場できる状態ではない。少なくてもルイス・エンリケとアンデルソン、モッタは召集さえされていない。プジョーは今日の精密検査をまって結論がでるようだが、土曜日のアラベス戦にそなえて休養するの可能性が大きい。
アンデルソンの負傷に関してバンガールは次のように語っている。
「ドクターが言うには、アンデルソンがかつて負傷した箇所付近の筋肉は3つあって、そのうち2つしか回復していないという。残りの一つはほぼ回復の可能性がないということだ。したがって2つの筋肉に負担がかかることになり、その筋肉が100%に戻らないと完全な復調にはならないということだ。つまり彼にはもう少し時間が必要と言うことらしい。」
またレイジンゲルとクリスタンバールも完全な体調とは言えず、今回も召集されていない。

■オーベルの出場は状況次第
5か月ぶりにオーベルマルスが召集されている。だがスタメン出場は今日の試合ではあり得ない。彼自身が語っているように、せいぜい20分か30分のプレーしかできないという状態のようだ。バンガールがもっとも信頼する選手であるオーベルマルスだが、バンガールは急ぐつもりはまったくないようだ。
「基本的にオーベルマルスはスタメンで出場できる状態ではないと判断している。まだまだ練習を積んで体調もリズムも他の選手並みにもっていかなければならない。だが試合の状況次第では途中出場もあり得るだろう。」

■今日の試合に勝利すれば決定
バルサーロコモティフ戦と並行しておこなわれるブルッハスーガラタサライ戦。もしバルサが勝利すればブルッハスーガラタサライ戦の結果に関わらずバルサの第二次ラウンド進出が決定される。さらにもしバルサもブルッハスも勝利することになれば、バルサはグループ首位の位置も決定されることになる。
だがバルサがロコモティフ相手に引き分けたとしても第二次ラウンド進出が決まる可能性もある。その条件となるのはブルッハスが勝利しない場合。つまりブルッハスが引き分けか負けた場合、そしてバルサが引き分けた場合でもバルサの第二次ラウンド進出が決定することになる。