11月26

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Champions League
11月27日 20:45
BAYARENA
LEVERKUSEN
vs
FC BARCELONA
 

●召集選手
ボナノ、エンケ、オレゲール、ナバーロ、レイジゲル、プジョー、ガブリ、チャビ、コクー、モッタ、メンディエタ、リケルメ、クルイベルト、ジェオバンニ、ロッケンバック、ダニ、サビオラ、オーベルマルス

●負傷中
アンデルソン、クリスタンバール、ルイス・エンリケ、デ・ボエル

●非召集選手
ジェラール


チャンピオンズの再開

クラシコで起きたこと、つまりフィーゴのことや、ブタの頭のことやカンプノウの閉鎖の可能性、これらのことをすべて忘れてチャンピオンズリーグに集中することが要求されるバルサ。明日はレバクーセンとの大事な試合が待っている。

チャンピオンズリーグの本番がいよいよ始まる。チャンピオンズ一次リーグでの好成績はすでに過去のものとなり、これから始まる本番にはなんの役にも立たない。そのバルサのスタートはドイツに行ってのレバクーセン戦となる。昨年のチャンピオンズでは決勝戦まで進んだレバクーゼンだが、バラックやロベルト不在となった今シーズン、決して昨年と同じようなチームとはなっていない。ブンデスリーガでの順位は、ほぼリーガにおけるバルサと同じような位置にいる。リーグ戦ではどっちもどっちというチーム同士の対戦となる。

今日ドイツに向けて出発するバルサ選手の中にデ・ボエルはいない。練習中に負傷した彼はこの試合には召集されてはいない。またもう一人の非召集選手であるジェラール。彼がなぜ召集されなかったのか、それは今日の午後のバルサ現監督による記者会見を待たないとはっきりとしたことは言えない。負傷はしていない、カード制裁も科されていない彼が呼ばれなかったのは戦術的な問題としか理解できないものの、やはりバルサ現監督による説明を待つことにしよう。だが彼らの不在とは対照的にクラシコには出場できなかったナバーロが戻ってきていること、そして二部Bからオレゲールが召集されていることが注目される。デ・ボエルの負傷によりオレゲールが呼ばれることになった。

「幸運が我々に味方をしてくれない」
このことによりリーガでは不本意な位置にいると理解するバルサ現監督だが、チャンピオンズリーグではこれまでのところ幸運が舞い降りてきている。リーグ戦と同じような選手で同じような戦いをしてきたバルサがチャンピオンズリーグでは好調なところを見せてきているのは、バルサ現監督のリーグ戦での総括を考えれば「幸運」がユーロバルサにはあるということ。これからいよいよ本番に入るチャンピオンズだが是非この幸運が続いてくれることを祈ろう。


リケルメ、100%バルサ選手に

今シーズンにバルサに入団してきたロマン・リケルメ。彼の権利はこれまでボカが50%、バルサが50%をそれぞれ所有していたが最終的にバルサが100%彼の権利を獲得することになった。これでロマンは正真正銘バルサの選手となることが決まった。

リケルメの将来は11月30日を前後として二つの可能性があった。一つは、いまだにボカが所有している“50%のリケルメ権利”をバルサが最終的に買い取ることをボカに“通告”すること、もう一つはそのままにしてリケルメの権利を半分半分所有すること。そしてバルサが決めたリケルメの将来は彼の権利をすべて買い取ることだった。クラブ会長ガスパーとクラブ統合ディレクターファルゲールなどに代表されるクラブ首脳陣の方針は最初から明らかだった。リケルメの権利を完全に買い取ること。それはリケルメを獲得したこの夏にすでに決定していることだった。だが問題はバルサ現監督の考えだ。彼がそんな必要はないと言えば彼らには動きようがない。したがって最終的な決断はバルサ現監督が所有していたといっても間違いではない。

バルサ現監督とクラブ首脳陣が“リケルメ問題”で会合を持ったのはつい最近のこと。この場で最終的な結論がだされることになった。注目のバルサ現監督の発言は次のようなものだったらしい。
「クラブ首脳陣が決定するいかなる決断をも尊重する」
つまり好きにやってくれということだ。

昨日おこなわれた定例の会合で、再度“リケルメ問題”を確認したバルサ首脳陣は11月30日を待つまでもなくボカへの連絡はすでに昨日おこなっている。これによりリケルメは完全にバルサの選手となることが決定した。彼の残りの移籍料500万ユーロの支払いは次のような形でボカ側におこなわれることになる。今シーズン終了時、つまり2003年6月30日に250万ユーロを、そして来シーズンの終了時2004年6月30日に最後の250万ユーロをボカに支払うことになる。


エンリケ復帰、年内絶望

去年のちょうど今頃、ルイス・エンリケを待ち受けていた暗いニュース、それは年内のプレーは不可能だということだった。右足の負傷が思うように回復しなかったからだ。そしてそれから1年たった今、再び同じような暗いニュースが彼を待ち受けていた。バルサドクターが出した結論は、彼の年内のプレーは不可能ということだった。

昨年と違うこと、それは負傷箇所が右足ではなく左足のアキレス腱ということ、そしてもう一つの重要な違い、それは昨年は回復時期がはっきりと決まっていなかったのに比べ今年のそれは年内さえしっかりリハビリすれば来年の1月には間違いなく復帰の可能性があることだ。ルイス・エンリケはもうかれこれ1か月近くのリハビリをおこなってきている。アキレス腱の痛みは以前に比べればだいぶ弱まってきている。もし彼が32歳というベテラン選手でなければ無理をすれば練習にも参加できるだろうし、いざとなれば試合へも出場の可能性がある状態だ。だが彼は32歳の選手。これまでの長いプロ生活であらゆる筋や筋肉に負担をかけてきていることを考えれば決して無理することはできない。

これからさらに1か月をかけてのリハビリという結論はもちろんバルサドクターであるプルーナが出したものだが、当人のルイス・エンリケの意見も考慮されてのものとなっている。もう1週間前から一人で走り込みの練習ができるまで回復している彼だが、急ぐことは最大の敵であることも知っている。あと2週間かけてじっくりと痛みを取り除き、完全な身体となってからグループでの合同練習に戻りたいというのが彼の意見。いまさら急いで再びアキレス腱の痛みが再発したとしたら、また長い間のリハビリをおこなわなければならない。

ドクター・プルーナがルイス・エンリケの現状を語る。
「彼の年齢を考えれば、アキレス腱の負傷というのは慎重にも慎重をきして治していかなければいけない。痛みがだいぶとれたとはいえ、もし必要以上の力を加えればいつ再発してもおかしくない箇所だ。だから基本的にはいつ復帰できるとは公表できないが、それでも年が明けての最初の試合には間に合うだろうと思う。いずれにしても焦りが最大の敵。彼もそのことはじゅうぶん納得しているから慎重にやっていこうと思う。」