1月9

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どこへ行く?グアルディオラ

故郷のカタルーニャを離れバックバックに大きな夢を詰め込んで冒険中のペップ・グアルディオラ。一昨年はブレッシア、昨年からはローマでの生活を体験している。だがどうやらローマの水は肌に合わないという結論に達したようだ。今すぐにでも再びバッグパックに物を詰め込み出発の準備をしようとするペップ。果たして彼の次の旅立ち先は?

ペップの世界冒険旅行の正式ガイドを務めるジョセップ・マリア・オロビッチ。彼は今日にでもローマに飛び立つ予定だ。目的はもちろんペップの横に座りローマのクラブ首脳陣と契約問題について語り合うため。そのペップの冒険旅行の行き先は、忘れ物をしたブレッシアに再び戻るか、あるいは新たな冒険を求めてドーバー海峡をわたるか、その二つに一つ。

たまたまローマにはリーズのクラブ責任者が訪れている。ローマが興味を示しているオリバー・ダコート選手の移籍に関する交渉をおこなうためだ。そしてそのリーズのクラブ責任者はペップ獲得に興味を示していることをすでに公式に表明している。したがってリーズとローマ間においてオリバーとペップの選手トレードという可能性もあり得る事態だ。だがペップには一昨年在籍したブレッシアからのオファーもある。いずれにしても冬のマーケットが開いている間に結論が出されることになるだろう。


コネッホは負けない!

決してベンチ生活に満足しているわけではないし、かといって現状に文句をつけているわけではない。個人的に不愉快な現状がありながらも、コネッホ・サビオラは間違っても白旗をあげたりする若者ではない。シーズンは長い。ひたすらチャンスを待つ、これっきゃない。

アルゼンチンインチャ、あそいはアルゼンチンメディア、彼らのの誰一人として現在のサビオラやリケルメが置かれている状況を理解するものはいない。彼らのアイドルであり、同時にバルセロニスタのアイドルでもある彼らを何故ベンチに置いておくのか。それを説明できるものは一人もいない。各試合に見られる不可解な采配、永遠に終わりを見ないかのような相手チームに合わせての各種システム、そして何よりもリケルメとサビオラがスタメン出場しないことを持ってバンガールへの批判がアルゼンチンで起きている。だがサビオラはひたすら冷静でいようと務めているようだ。今はじっと我慢の時、いつか自分の出番がやって来ると信じるサビオラ。

「いま自分が置かれている状況を説明するのは難しいことだ。でもこれが初めてじゃないことも確かなこと。昨シーズンも同じような状況に追い込まれたことが何回もあった。だが何回もあったからといって慣れるということはあり得ない。自分の目的は常にグランドに出てプレーすること。それが不可能となっている今の状況にもちろん満足なんかできるわけがない。でも不満を言ってもしょうがない。まず第一にチームがうまく機能すること、そのためにベンチ待機を義務づけられるとするのなら、それを受け入れるしかないだろう。だがいつかグランドで自分が役にたつ選手だということを証明してやる。だから今はじっと我慢の時なんだ。」

選手は監督の信頼感を得なければ試合出場もあり得ない。そのことを誰よりの理解しているサビオラだ。シーズン開始当初、これまで経験したことのない初めてのポジションで、これまで経験したことのない初めての“使命”を任されたサビオラ。だが決して不満を言うわけではなかった。なぜならいかなるポジションであろうと試合に出場することが選手にとっては最大の喜びであり、彼にとってもそうであったからだ。
「レシャックの時は相手ゴールにより近いところでプレーできた。でも今シーズンに入ってまったく新しいポジションでプレーすることになったけれど、自分なりに努力して少しでも監督の要請に応えるようにプレーした。うまくやれたかどうか、それは監督が決めることだが自分ではできる限りのことをやったと納得している。繰り返すことになるけれど、生まれて初めてのポジションで初めての使命をもってやったポジション。それでも自分なりに100%の力でやり遂げたと思っている。でも問題は選手が納得することより、監督が納得しているかどうかということさ。いずれにしても、こんなことで沈んだりするコネッホではないよ。」


6人のカンテラと
“恐怖”のディフェンス

マラガ戦に6人のカンテラをスタメン起用しようというバンガール。ガブリ、モッタ、チャビ、ジェラール、プジョー、そしてイニエスタ。バンガールのカンテラ選手への信頼度は非常に高い。そしてそのカンテラ選手を含めた“恐怖”の4人ディフェンスも登場する予定だ。

クリスタンバール、レイジゲル、ナバーロ、アンデルソンの負傷、そしてデ・ボエルのカード制裁という事態をむかえているバンガールバルサ。そこでバンガールが日曜日のマラガ戦に用意しようとしている急造4人ディフェンスは次のようなものだ。レクレアティーボ戦でいいところを見せたジェラールをリベロとして最後の砦とし、ガブリ、プジョーがそれぞれデリー・バルデスとダリオ・シルバの影となり、コクーが左ラテラルを務める。これが“恐怖”の急造4人ディフェンス。マラガの選手が“恐怖”を覚えるかどうかは別として多くのバルセロニスタにとって“恐怖”を感じる顔ぶれの4人ディフェンス。彼らに何らかの問題が起きたときに用意されている控えのディフェンス選手が、トルトレーロ一人というのも“恐怖”に近いものがある。

本来は中盤の選手として認識されている3人の選手、つまりコクー、ガブリ、ジェラールがマラガの擁す強烈なアタッカーを止めなければならない。だが彼らにとって、器用な選手として認識されている彼らにとって、これが初めてのミッションでないことも確かなことだ。これまで何回か同じようなポジションを命じられている。今シーズン初の3連勝という偉業をかけてのマラガ戦、果たして彼らの器用さが活かされ勝利につながることができるか、まさにスペクタクルな試合となりそうだ。


●レイジゲル、ほぼバルサとサヨウナラ
余程の状況の変化がない限り、つまりバルセロナに大雪が降って飛行場が閉鎖になったり大地震が来て街が崩れてしまわない限り、レイジゲルは今日マンチェスターに向かうことになる。目的はマンチェスターシティーのクラブ首脳陣や監督のケビン・キーガンと会見をもち、来週からでもレンタルというかたちでバルサを離れるためだ。
レイジゲルは自分のウエッブページで次のように語っている。
「バンガールが一度足りとして自分が彼のプランに入っていないと言ったことはないが、それでも試合出場の機会が少ないのも事実だ。このような状況で大好きなプレミアのクラブから誘いがあったことを嬉しく思っている。すでのマンチェスターシティーとの接触は代理人を通じておこなわれており、今回は自分の目で実際にどのようなクラブかを見ることになる。いつかプレーしたいと思っていたプレミアリーグだからせっかくのチャンスをムダにしたくない。」
こう語るレイジゲルは今日マンチェスターに向かい、土曜日には一度バルセロナに戻ってくる予定だ。

●ルイス・エンリケ、リハビリ順調に
先週には手術の可能性まで伝えられたルイス・エンリケ。だがバルサドクター陣が試している各種の手当てが順調にいき、良い方向に向かっているようだ。バルサドクターの一人であるラモン・クガットが語っている。
「手術をすることなしに、外部からの手当、つまりマッサージや電気治療やいろいろなことをおこなってきている。ここ2、3日で彼が抱えていた痛みがだいぶとれてきているようだ。このまま順調にいけばもちろん手術の必要なんかないだろう。だがいつの日にグランドにたてるか、それを予測することは残念ながらできる感じではない。いずれにしても今シーズン中の復帰が可能なことは確かだ。」