1月12日

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LIGA 第17
1月12日 20:30
ROSALEDA
MALAGA
vs
FC BARCELONA

 

●召集選手(スタメン予想選手
ボナノ、ジェラール、ガブリ、プジョー、コクー、チャビ、ロッケンバック、モッタ、イニエスタ、オーベルマルス、クルイベル、エンケ、オレゲール、メンディエタ、サビオラ、リケルメ、ダニ

●負傷中
アンデルソン、ルイス・エンリケ、レイジゲル、ナバーロ、トルトレーロ、ナバーロ

●カード制裁
デ・ボエル


1年半ぶりの3連勝を目指して!

2連勝は得意なバルサは今シーズン2回も繰り返している。だがリーグ戦3連勝という結果となると・・・実に1年半もの時間を逆戻りさせなければ見つけることはできない。レシャックが監督となった2001−02シーズンでのシーズンスタート時期、つまり9月から10月にかけての試合で3連勝して以来、バルサは2連勝止まりという悲惨な結果を残しているのだ。地元でテネリフェに勝利、アウエーでレアル・ソシエダーに0−2、そして地元に帰ってきてマジョルカ戦で3−0と勝利したのが我がバルサが3連勝を遂げた最後のものとなっている。アイヤヤヤァ〜!

バンガールの首がかかったマジョルカとの戦いを多くの前予想を裏切って勝利し、そして地元カンプノウでは最下位チーム・レクレアティーボを沈めたバルサ。何とここまで2連勝を飾りロサレダでおこなわれる今日のマラガ戦にも勝利して好調の波に乗りたいところ。
「今日は我々の好調さを再確認する試合」
そう語るバンガールは今日の試合の勝利を信じて疑わない。選手に対する彼の信頼感は試合ごとに強固なものとなっている。だが皮肉なことに多くのバルセロニスタにとっての今のチームに対する信頼感は、バンガールの選手に対するそれとは比べものにならないほど弱いものだ。マジョルカ戦では9人相手の勝利であったし、カンプノウでの相手は何といっても二部に両足を突っ込んでいるチーム相手の勝利だったのだから。したがって今日からの3連戦、つまりマラガ、バレンシア、セルタ戦での戦い方や結果を見てみないとバルサの“実体”が掴めないと考えるバルセロニスタ。

さて、そのバルサの“実体”を把握する絶好の試合となる今日のアウエーでのマラガ戦。その主役となる選手たちはカンテラ出身の選手となる。ミニエスタディ出身の多くの若者たち、プジョー、ジェラール、ガブリ、チャビ、モッタ、そしてイニエスタ。彼らがこの試合から始まるバルサ大進撃をかけての主役となる選手たちだ。
「カンテラ出身の選手が5人あるいは6人もスタメンにでようが、私バンガールにとっては大した意味を持たない。オランダ人選手がやはり5人、6人スタメンで出場したとしても私バンガールにとって何の特別な意味を持たないことと同じようにだ。スタメン選手は日々の練習態度やその週の好調さで私バンガールが決めること。もし今日の試合で6人のカンテラがスタメン出場することになったとしても、それはたまたま調子の良い選手がカンテラ出身であったということに過ぎない。リケルメやサビオラ、メンディエタが最近の試合で出場していないのは彼らが調子を落としているからであって、他の意味は何にもない。」

ダリオ・シルバ、デリー・バルデス、そして絶好調のムサンパという攻撃陣を擁すマラガ。そのマラガ相手にバルサが用意できる“本当”のディフェンス選手はプジョー一人となっている。多くの負傷選手を抱えるバルサ。クリスタンバール、レイジゲル、アンデルソン、ナバーロ、そしてカード制裁で出場できないデ・ボエル。したがって“自家製”のディフェンスを急造しなくてはならない。それがガブリ、ジェラール、そしてモッタ、あるいはコクー、ロッケンバックもディフェンス面を助けなければならない状況だ。もしコクーの負傷が出場を妨げるようなら二部Bのオレゲールの力も借りなければならない。

スタメン予想図>

●エスポーツ紙●
●ムンド・デポルティボ紙●
●チキート●

昨日の午後マラガに到着したバルサ御一行を待っていたファンは例年になく少なかった。先日マドリがマラガを訪れた時に比べてみると圧倒的な差のファン数だ。何故これほど待ち受けたファンが少なかったのか、その質問に答えるバンガール。
「マドリはメディアが作り上げたスター選手が多いチームだからだろう」
メディアが作り上げたかどうかは別として、確かに彼の語る言葉は的を得ているだろう。今のバルサにスター選手はいない。少なくてもスター選手は試合には出場しない。リバルドを放出し、ロナルドの獲得に首をたてに振らなかったバンガールにとってスター選手は必要ない。サビオラは調子が非常に悪い、リケルメはボカでのポジションと同じところで6試合続けてプレーさせたが結果を出さなかったと言い切るバンガール。

バンガールはいまさら変わることはないだろう。クラック選手は彼のシステムに入って初めて生きる選手となり、チームブロックを壊すスター選手は必要ない。良い意味でも悪い意味でも彼のフィロソフィーは変わることがない。だが現在のスペインリーグは、すでにバルサ・マドリだけのものではなくなってきている。5つも6つものチームが混戦してのタイトル争いとなっている難しいリーグだ。そして毎試合のように難しい試合が続くことは当然だ。その難しい試合、つまり均衡が破れない難しい試合を突破してきたのは常にクラックと呼ばれる選手であったし、スター選手であったという歴史的な事実もまた忘れてなららにことではないだろうか。