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1月23日
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危ない会長・ガスパー ガスパー会長が一部のソシオから訴えられている。悲惨なチーム成績に対する責任だとか、経済的危機を迎えているというクラブ運営の失敗ということであれば今さらニュースにはならない。いま彼が告発されているのは、バルセロニスタの過激応援団組織ボイショス・ノイスとの密接な関係を批判・告発されている。 ガスパーとボイショス・ノイスの関係はかつてから噂されてきたものだ。いやガスパーだけではなく、ヌニェス時代にもクラブ関係者と過激応援団組織との関係がすでに話題になってきていた。いま、ガスパー会長を告発している一部のソシオたちは、彼が過激応援団組織を誰よりも擁護しているという証拠を用意しているという。ここ2年間にわたり、ボイショス・ノイスをはじめとする過激な応援団が何回か問題にされてきている。特に北側ゴール裏を陣取るボイショス・ノイスはこれまで多くのトラブルを起こし、その度に追放騒ぎや警察官の導入による問題にまで発展してきている。 昨日、バルサのスポークスマンが認めたところによれば、クラブ会長であるジョアン・ガスパーはボイショス・ノイスの会員であり、しかもソシオ番号が1番であるという。 ガスパーが会長選挙を戦っているとき、彼の選挙事務所であったイージャ・ホテルの一室で度々おこなわれたボイショス・ノイスのリーダーたちとの会合はすでに既成の事実となっている。彼らもまたソシオではあるから、そういう意味で言えば会長候補とソシオとの会合に過ぎない。だがやはり相手はボイショス・ノイスだ。選挙日に何が起こったか。ガスパーの対抗馬であるルイス・バサー氏に対し、汚いヤジや紙つぶてを投げるという行為をした連中がいた。彼らこそがガスパーと会合を続けていたボイショス・ノイスの人間だった。 1997年12月20日、カンプノウでおこなわれた試合前に“1分間の黙祷”がおこなわれた。ボイショス・ノイスのリーダの一人であるセルヒオ・ソトという人物が交通事故で死亡したからだ。ガスパーは試合前にゴール裏に向かい、ボイショス・ノイスのリーダーに“お悔やみの言葉”を伝えている。このセルヒオ・ソトという人物、ナチ思想をもち、多くの前科を持つ。もちろんバルセロニスタには悪名高き人物の一人であった。この“1分間の黙祷”が起きたとき、カンプノウでは多くのソシオによる糾弾行為がなされている。 ボイショス・ノイスというグループは何百人という若者で構成されている。だが実際は、暴力的な行為をするのはほんの一握りの連中だ。ほとんどがバルサを純粋に応援しようとする少々元気がありすぎる若者たちに過ぎない。だが問題はこのグループを牛耳る10人程度のリーダーたち。彼らはこのグループの中に一つのセクションとして“カサルス”と呼ばれる超過激組織を構成している。ヨーロッパ中に広がるフットボール過激応援団組織と連絡を密接に保ち、思想的にはナチズムが蔓延するグループ。この10人の中にはエスパニョールの過激応援団組織であるブリガーダス・ブランキアスーレスの元リーダも含まれている。彼らはもともとフットボールとは何の関係もない人物だ。ナチ思想にかぶれ、非常に暴力的な事件を好み、そして当然ながら人種差別主義者である。 いろいろな意味での“暴力事件”が起きているのはもちろんカンプノウだけではない。ベルナベウでおこなわれた先日の試合ではマドリの過激組織であるウルトラ・スールがナチの旗を用意してチームを応援しているという風景がテレビに映された。スペインではナチの旗を示すことは処罰行為とされている。しかもこの試合、観客の一人がピストルを所持して逮捕されているが、フットボール競技委員会はマドリに対していっさいの処罰をおこなっていない。バレンシアとの試合がおこなわれた先日のカンプノウで投げ込まれた発煙筒事件には6000ユーロという罰金を科したにも関わらずだ。フィーゴの事件以来、カンプノウは多くの関係者から顕微鏡で観察されているような状況となっている。そういう状況であるからこそ、いまこそ、カンプノウから過激な応援団を追放しなければならない。 ガスパー会長に要求されることは多々ある。クラブ経営の建て直し、フットボール部門の見直し、等、等。だが一番に解決しなければならないこと、それはボイショス・ノイス内に存在する超過激派組織を絶滅するための努力をし、そして自ら率先してカンプノウのイメージ変更の準備にかかることだ。 |
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●チャビ
選手たちの責任を追及するのは難しいことだ。この時期にすべての選手を解雇するわけにはいかない。したがってファンとしては彼らの大反撃を待つしかない。だが問題は果たして選手だけだろうか。 ●リケルメ
アルゼンチンでは会長が選手控え室まで降りてきて話し合いをすることなど一度として経験しなかったというリケルメ。 |
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