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1月26日
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今日はどのバンガールシステム? 多くのバルセロニスタにとって、そして多くのメディアにとって、バルサの試合結果そのものよりもその結果から生まれる“異変”に興味を抱くようになっている今シーズン。マジョルカ戦と同じように、今日のセルタ戦も同じような興味対象の試合となった。勝利、敗北、引き分けという3つの結果しかないフットボールの試合で、果たして今日はどのような結果がでて、明日には何が起きるのだろうか。そして今日のバンガールシステムは、システムAか、システムBか、システムCか、あるいはシステムDとなるのか。 3−4−2−1、3−4−1−2、4−2−3−1、4−4−2、4−3−2−1、頭の中で数字がくるくると踊ってしまいそうなこれまでのバンガールシステムを表す数字の列。今週は多くのカタルーニャメディアが新たなシステムとして3−4−3システムの可能性をうたってきた。だが現実的なものとしてはバレンシア戦と同じような4−4−2という選手配列に攻撃的な内容を加えたシステムとなりそうだ。 バレンシア戦での敗北により首まで水に浸かっている状態となったバンガール。それでもシステムそのものはバレンシア戦と同じもの、つまり4−4−2というスタイルで戦おうとしている。違いはバレンシア戦よりはさらに攻撃に比重を置いたスタメン選手の採用でセルタ戦を戦おうとしていることだ。そしてマジョルカ戦前の状況と同じようにこの試合が最後の試合となるかも知れないバンガールは、彼の最も信頼する選手のみを起用して勝負に挑むことになる。彼の最も信頼する選手、それは5人のオランダ人選手(デ・ボエル、レイジゲル、コクー、オーベルマルス、クルイベル)と3人のカンテラ育ち選手(プジョー、チャビ、イニエスタ)たちだ。これに今シーズンバンガールの要請で獲得したメンディエタと2人のアルゼンチン人選手(ボナノ、サビオラ)が加わり11人のメンバーが完成する。 ■4−4−2、そして3−4−2−1 そして試合中に見られるだろうもう一つのシステム、それが3−4−2−1というスタイルだ。攻撃的なこのシステムはバンガールがシーズン開始当初に採用していたもの。だが期待通りの結果がでなかったことと、このシステムで重要な役割を担っていたルイス・エンリケが負傷したことにより、他の戦法へと気持ちが移っていくバンガールだった。3−4−1−2、4−2−3−1、あるいは4−3−2−1という多種多様なシステムを展開してきた。だが今日のセルタ戦には再びこのシーズン開始当初のシステムが復活することが予想される。 ■リケルメはベンチ 「選手が監督を信頼するように、監督も選手を信頼しなければならない。」
1敗しかしていないと言うものの、勝利した試合は9人相手のマジョルカ戦であり、最下位をひた走るレクレアティーボ戦だけであることには触れないバンガール。いずれにしてもこの発言を待つまでもなく、バンガールはリケルメをまったくと言っていいほど評価していない。リケルメの獲得に消極的だったことは今では誰もが知っていることでもある。リバルド放出という条件のもとにリケルメの入団を許可したバンガールにとって、リケルメへの期待が大きかったわけではない。そして彼らの関係をさらに悪化したのがマジョルカ戦前の出来事だった。練習中に負傷したと言ってマジョルカ戦を欠場したリケルメをバンガールは今でも許していない。大事な試合ということで、同じく負傷したいたプジョーはマジョルカに同行したにも関わらず、リケルメはバルセロナに居残りした。 ■もちろん“普通”の試合ではない この試合の結果を予想するキニエラが難しければ、試合後のバルサ内部に起きるであろう出来事を予想するキニエラも果てしなく難しい。もちろん“普通”の試合でないことだけは確かだ。その証拠にこれまで一度たりともアウエーの試合に同行したことのないガスパーが今日ビーゴに向かおうとしている。90分間、彼にとっては地獄のようなビジタークラブ会長席に座り、目は試合を追いかけながらも頭の中では明日しなければならないことへの模索作業にかかる。決断という、ガスパーにとって最も苦手な作業が果たして現実化するかどうか。この試合もまた、試合結果の興味と共に明日のバルサの動きにも興味がはしる試合となった。 |
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