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1月30日
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ラスト・タンゴ・イン・バルセロナ 1980年、バルサは翌シーズンでのヨーロッパへの参加権を獲得できる順位に入るための厳しい戦いを強いられていた。当時の会長であるヌニェスはリフェ監督を更迭し、ベテラン監督のエレニオ・エレーラを新監督として招へい。彼は過去にバルサ栄光の時代を築いてくれた元監督だ。そしてそれから約20年後のいま、歴史は再び繰り返そうとしている。64歳となってからバルサに戻ってきたエレニオと同じように、アルゼンチンの老将ルイス・メノッティも今再びバルサに戻ってくる可能性が強くなってきている。奇しくも目的もまた同じ、来シーズンにおけるヨーロッパ参加権を獲得するためだ。 バンガールの更迭が決定し、まず第一に監督交代劇の主役となっのはカルラス・レシャックだった。事実、昨日のベンフィカ戦にも彼が試合のプランニングをし、ベンチに彼の同僚であるデ・ラ・クルスを置いて観客席から指揮をとることになった。そして多くの関係者が予想するところによれば、明後日のAt.マドリ戦も同じようなスタイルで、つまりスポーツ・ディレクターのレシャックが戦いのプランニングを組み、デ・ラ・クルスがベンチを温めるというスタイルでバルサはこの重要な戦いに挑むことになる。 だが、この試合の前日となる金曜日にはアルゼンチンから一人の監督候補がガスパーが待ち受けるマドリッドに飛んでくる。レシャックはガスパーが最も信頼する人物だが、メノッティも多大の信頼を受けている一人だ。彼らのうちどちらが残りの厳しい戦いを引き受けていくか、それが決まるのが金曜日となるだろう。ルイス・メノッティ、彼は1978年アルゼンチンワールドカップで自国代表を世界一に導いた名将。ヨーロッパでは3つのクラブで監督として就任している。バルサ、At.マドリ、そしてイタリアのサンプドリア。だがいずれのクラブでも栄光と呼べる時代は築けなかった。 一方のレシャック、彼はバンガールのサヨナラ記者会見がおこなわれた後に、彼もまた記者会見を召集し次のように語っていた。 |
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●ベンフィカ・バルサ戦 リケルメ、サビオラは軽い負傷状態にあったためリスボンには来ていない。この試合4人のディフェンス、デ・ボエルとクリスタンバールがセントラル、そして右サイドにプジョー、左サイドにレイジゲルを配置。彼らの前には二人にピボッテとしてチャビとモッタが入る。そしてかららの前に3人の中盤の選手、右にロッケンバック、左にメンディエタ、そして真ん中にクルイベル。一人プンタはダニとなった。 4人ディフェンスとはいえ、これまでのバルサよりは遙かに攻撃的なバルサが見られることになる。ジェオバンニをレイジゲルが、シマオをプジョーが完全に抑えることにより、右サイドのロッケンバックと左サイドのメンディエタが攻撃に参加する機会が多い試合となったからだ。前半7分、メンディエタの右足から放たれたフリーキックが見事にゴールポスト右サイドに決まる。この試合での貴重な1点となるゴールだった。 ●補強選手獲得のキーポイントとなる日 いま一番の注目を浴びている選手はソリンと言えるだろう。今日の昼には彼とラッチオとの関係がどのようなものであるかが決定されることになる。もし彼が“自由の身”となった場合、バルサは早急に彼との契約に走ることになる。彼のポジションは左ラテラル。バルサに欠けているポジションなだけに誰が監督となっても彼の獲得には反対することはあり得ない。したがってソリン獲得がバルサの最優先事項となっている。 ●宇宙船、マジョルカ島で撃沈 バルサの悲惨な現状をすべて認めよう。だがマドリにしても決して思い通りにことが運んでいるわけではない。リーグ戦2位とつけながらも、ここ2試合で首位のレアル・ソシエダに差をつけられている。地元ベルナベウでのAt.マドリとの試合で引き分け、そしてアウエーでのビルバオ戦でも勝利を飾れなかったマドリ。そしてもうすぐ再開されるチャンピオンズは悲惨な状況に置かれている。アウエーでのミラン戦に敗れ、しかも地元での試合でロコモティフと引き分けたマドリはグループ最下位に位置している。タイトル獲得という観点から見れば、バルサよりはマドリがリーグタイトルに圧倒的に優位な立場にあるとは言え、残りのシーズンは限りなく長い。そして期間の短いチャンピオンズでは圧倒的にバルサが優位な立場にあることも事実だろう。イベリア航空というスペインの航空会社のシャトル便に乗って、“危機”がバルセロナからマドリッドに移る事態はいつでも生じる可能性があるのだ。 |
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