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2月9日
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あらゆる意味で新スタート 奈落の底へと落とされたカンプノウでのバレンシア戦からすでに3週間、そして今日カンプノウに再びフットボールが戻ってくる。多くの出来事が生まれた3週間、そう、すでにベンチにはバンガールはいない。会長席には“カンプノウ残り3試合”という賞味期限付きとなったガスパーが座っている。シーズン途中の今、チームがリアクションをおこすために変えなければならないものはすべて変わった。あとはグランドでプレーする11人の選手たちがバルサを引っ張っていかなければならない。もう彼らに言い訳は許されない。 新たなシーズンの開始となる今日のバルサ。これまでの不甲斐ない戦いの結果、かなりのハンディー戦となってシーズンを再開しなければならない。いまさらリーグ優勝狙いという戯言は必要ないだろうし、語るべきことでもないだろう。このシーズン再開となるバルサにとっていま必要なもの、それはバルサとしての“誇り”を取り戻すことであり、選手たちはグランドの中ですべてを出し尽くして“結果”を出すこと以外あり得ない。一つ一つの階段を上ることが大事なバルサ、それは今日の勝利、明日の勝利、そして明後日の勝利により、可能な限り高いところまで上り詰めることを目標に始められる。 今日のビルバオ戦でカンプノウベンチに初めて座ることになるバルサ新監督ラドミール・アンティック。彼にこれまで用意された時間はわずか5日間という非常に短いものだった。この限られた時間内で彼が最初におこなったこと、それは選手たちの限りなく低くなっているモラルを可能な限り高くすることだった。バルサが抱える現在の選手たちの“質”を高く評価するアンティックにとって、もし彼らが100%の力さえ出し切れば決してどこのチームにも劣っていないという確信がある。元監督による複雑にして納得できない指示から彼らを自由にさせること、頭の中をカラッポにして己の知っていることのみグランドでおこなわせること、それがいま最も大事なことだと考える。 カンプノウでの試合ではこれまで長い間おこなわれなかった試合前日からのホテル合宿。アンティックはかつてあったこの習慣を復活することになる。これは非常にシンボル的な変化といっていいだろう。グランドの外ではすべての選手を自由にさせながらグランドの中では規制し続けたバンガールとまるで正反対。アンティックはグランドの中では自由にさせるが、そこに至るまでの規制は怠らない。ホテルに試合前日から合宿させることで集中力を高めようと意図するアンティック。 アンティックが彼にとって公式試合初戦となるビルバオ戦に選んだ11人のスタメン選手。それはボナノ、レイジゲル、デ・ボエル、プジョー、ソリン、チャビ、コクー、オーベルマルス、メンディエタ、サビオラ、クルイベル。 <スタメン予想図>
予想されるシステムはエスポーツとムンドでは微妙に違うものの、11人のスタメン選手は両紙とも一致している。キーパーにはこれまで通りボナノを配置。一列に並んだ4人のディフェンス陣、つまりセントラルにデ・ボエルとプジョー、左右ラテラルにレイジゲルとソリンが入る。彼らの前に位置するのが一人ピボッテか二人ピボッテか、そこが唯一ナゾのままだが、いずれにしてもチャビとコクーが彼らの前に、そして両脇にオーベルマルスとメンディエタ、彼らの前にサビオラとクルイベルが置かれゴールを狙うことになる。 ■リケルメの不在 ■二人の“新顔” 9か月ぶりにベンチ入りするアンデルソンはもちろん90分にわたってプレーする状態ではない。チャンスがあれば15分、あるいは20分ぐらいのプレーが可能な状態だ。だがそれでもアンティックはカディス戦に引き続いて彼を召集している。それは彼がベンチの中で重要な選手の一人であると考えるからだ。すでにベテラン選手と呼んでいいアンデルソンはこれまで多くの修羅場をくぐり抜け、多くの貴重な体験を積んできた選手。したがって彼がベンチに座ることにより、周りの選手に良い影響を与えることが可能となると考えるアンティックだ。 一方、“新顔”のソリンは90分間にわたってプレーすることになるだろう。彼にとって初めてのカンプノウでのプレーが今日実現することになる。クライフ時代の試合を可能な限りテレビで観戦したというソリンにとって、カンプノウでのプレーは一つの夢の実現だ。そしてそれが今日可能となる。 |
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