2月23日

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LIGA 第23
2月22日 21:30
CAMP NOU 67,128人
FC BARCELONA
vs
BETIS

 

4 - 0


バルサ・フィエスタ!

4年連続ヨーロッパチャンピオンを目指すバルサ・ローラホッケーは昨日ポルトガルでのベンフィカ戦に勝利し“ファイナルフォー”への進出を決めた。リーグ戦首位を走るバルサ・ハンドボールは昨日も勝利し優勝に向けて爆進している。かつての宿敵クラブであったマドリを敗り国王杯準決勝に進出したバルサ・バスケットは昨日も勝利し、今日18時からおこなわれる国王杯決勝戦へと駒を進めた。そしてバルサ・フットボールは地元カンプノウでベティス相手に“復讐”の意味も含めて4−0で勝利し、バルサフィエスタとなったこの日の幕を閉じることに成功。すべてが丸く収まった2003年2月22日の夜は長い。

バルサ・ローラーホッケーチームの快進撃を止めるクラブチームはヨーロッパはおろか世界中に存在しない。これまで3年連続ヨーロッパチャンピオンとなっているバルサは今シーズン4年連続チャンピオンという前人未踏の記録を狙ってばく進中だ。すでにスペインリーグでもダントツの状態で首位を走るバルサ。昨日ポルトガルでおこなわれたユーロリーガでは常にヨーロッパチャンピオンを争うライバルクラブであるベンフィカを1−4で破り、ファイナルフォーへの進出を決定づけた。

バルサ・ハンドボールチームも進撃を続けている。5年連続ヨーロッパチャンピオンという偉業を達成しながらも、ここ2年間は世代交代で苦しんでいる。だがバルサは再びヨーロッパ一位の座を奪還するためにチーム作りに励んでいる。何人かのクラック選手を獲得した今シーズン、その準備は着々と進行中だ。地元パラウ・グラウグラーナでおこなわれた昨日のスペインリーグ戦、今シーズン最高の試合内容を持って勝利しリーグ首位を固く守り優勝に向けて大前進。

一昨日おこなわれた国王杯準々決勝で、落ち目一方のレアル・マドリに圧勝し昨日の準決勝に進出したバルサ・バスケットチーム。今シーズンから監督にはユーゴの名将ペシックを招き、同じユーゴ選手であるボディロガを獲得してヨーロッパチャンピオンの座を狙っている。ユーロリーガ一次リーグでは圧勝して二次リーグ進出を決めているバルサはスペインリーグでも首位を走っている。そして今日の偉大なる目的、それは国王杯決勝戦に勝利し今シーズン最初のタイトルを獲得することだ。

もちろんバルサ・フットボールチームを忘れてはいけない。どんな楽観的なバルセロニスタにも想像がつかなかったアンティックバルサの快進撃。わずか3週間前には地獄の底に落ち込み暗い暗い雰囲気の中であえいでいたバルサが、いったい何が理由となってこうまで変わることが可能となったのか。昨日のベティス戦はエスパニョール、インテルを破ってきたバルサが本物かどうかを確認する重要な試合であった。

このアンティックバルサは、我々が今シーズン何回も見てきたバンガールバルサとはまったく関係のないところに存在しているかのようだ。同じような選手たちがグランドに立ちながら、各選手の動きの違いやスピードの違いはあるとしても、それ以上に明らかに違うこと、それはゴール運といってもいい。クライフやレシャックに幸運を意味する“花”があったというのはすでに伝説化された話だが、アンティックにも負けず劣らずその“花”があるようだ。

100回練習を繰り返して実際の試合で1回決まるかどうかのセットプレー。試合開始5分でこの何回も練習を繰り返したセットプレーからのゴールが決まる。これまでバンガールバルサに何回もゴールチャンスが訪れながら決して簡単には決まらなかったゴールだが、今ではボールが勝手にゴール枠に吸い込まれていくかのように入ってしまう。誰もが説明つかないこのバルサの変化。それはまさにアンティックがインタビューで語るように“奇跡”と言えるかも知れない。

わずか3週間という短い期間で、アンティックは選手の精神状態を完全に肯定的に変えることに成功している。バンガールノートから解放された彼らは、フットボール選手として本来持っている“希望”にあふれたプレーの展開が可能となったのだろうか。縛られていたことから解放された喜びがプレーに反応しているのだろうか。それぞれが自然なポジションで己の知っていることだけをすればいいという安心感が良いプレーとなって生まれるのだろうか。我々第三者には理由はわからない。だがいずれにしてもバルサは変わった、そう、変わったことだけは確かなことだ。


■ボナノ(6)
何でもないセンターリングをスペクタクルな飛び出しにより超スリリングなシーンとして観客をわかした功績には10点。相手チームを無得点におさえたことにも10点。でもキーパーとしては・・・6点。

■レイジゲル(9)
デニルソンを完璧に沈没。フランクやコクーなどのオランダ同僚選手の復活に負けてはいられません。ペセテロ並みの華麗なセンターリングまで披露。“旬”の選手に一歩前進。
オオオオオッレー!ファッツ・マイケル!

■プジョー(9)
フェルナンドを完璧に沈没。スーペルとしてはそれほど目立った試合とならなかったが、そこがまたスーペルとしての所以。ペナルティーエリア内では両手を後ろにし胸を張ってバルサエンブレムを示すのが仕事の一つ。
オオオオオッレー!スーペルー!

■デ・ボエル(9)
“旬”の選手はなぜか足まで速くなった印象を与えるから不思議なもの。常に相手選手の一歩前を確保し安全祈願の選手に変身中。ロングパスにも冴えを見せます。
オオオオオッレー!ベテラン復活!

■ソリン(9)
ホアキンとの格の違いを見せ完璧にマーク。魔術師か手品師かという容貌の彼にとって、ビシクレッタ・ホアキンなんぞは相手ではない。週に1回だけの仕事だから張り切っちゃいます。
オオオオオッレー!手品師!

■チャビ(9)
若手ベテラン選手チャビのリーグ戦での悩みは常に二人以上の選手によってマークされること。この日の試合も例外とはならなかった。だがそこはそれ、若年寄の知恵を働かしてのプレーを展開することに成功。
オオオオオッレー!若年寄!

■コクー(9)
これまた“旬”の選手、だから何をやってもうまくいく。ジャンプすればボールが頭にやって来てゴールとなってしまうほどだ。だが彼のゴールシーンをよく見るといかにマークを外す技術が高いかがわかる。
オオオオオッレー!コキュー!

■メンディエタ(9)
彼にはまだ“旬”の季節は訪れない。かつてのメンディとはいまだに大きな差がある。だがそれでも常に全力を出し尽くしプレーをする姿はまさにバスク人。カルッチオでの悪しき膿を出してしまうまで汗をかいてみよう。
オオオオオッレー!メンディ!

■オーベルマルス(6)
痛いのはキライ!プジョーのバカッ!あのショックで足まで痛くなってしまったじゃないか!生まれて初めて(?)の4試合連続出場というのが悪かったんだ。インテル戦はお休みをもらおう!痛いのはキライだよっ!

■サビオラ(10)
バルサ選手として初めてのハットトリック。やることなすことうまくいく時はオフサイドなんか関係ないのだ。これで、女の子だけじゃなくて男の子のファンにも喜んでサインするようになれば11点!
オオオオオッレー!オオオオオッレー!ハット・コネッホ!

■クルイベル(9)
簡単なゴールチャンスも難しいゴールチャンスも訪れなくてもクルービーはクルービー。彼はバルサの“9番”として日夜スペクタクルな“ゴール譲ります”サービス人間。たまにはシュートしてもいいんだぜっ!
オオオオオッレー!クルービー!

■ルイス・エンリケ(9)
グランドにいるだけでいいのです。
オオオオオッレー!ガッツ〜!

■ロマン(9)
彼からのラストパスを誰かが決めさえすればいいのです。
オオオオオッレー!ロマン!

■ダニ(6)
グランドに出ても何もできませんでした。