2月26

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

Champions League
2月26日 20:45
SAN SIRO
INTER
vs
FC BARCELONA

 

●召集選手(スタメン予想選手
ボナノ、レイジゲル、デ・ボエル、プジョー、ガブリ、チャビ、コクー、メンディエタ、モッタ、サビオラ、クルイベル、エンケ、、アンデルソン、イニエスタ、ロッケンバック、リケルメ、ダニ、ルイス・エンリケ

●負傷中
ナバーロ、トルトレーロ、ジェラール、クリスタンバール、オーベルマルス


いただきますか、3ポイント

今日はチャンピオンズ二次リーグ第4戦、相手はインテル・デ・ミランだ。もし勝利することがあるとすれば、いや、引き分けという結果でも、バルサの決勝リーグへの進出はほぼ決定となる。そしてもし負けるようなことがあったとしても失うものがほとんどない珍しい試合でもある。それでもアンティックバルサは、ひたすら勝利を目指して戦うという。インテルがクラブとしての“誇り”をかけて戦うというように、バルサにとってもポイント獲得以上に“誇り”をかけての試合となる。アウエーでの難しい試合となるインテル戦、それでもいただきましょう3ポイント、グラシアス!

バルサにとって“生か死”を意味する3ポイントを争う試合ではないものの、ラドミール・アンティックにとってそんなことは関係ない。歴史と伝統あるサン・シーロでのチャンピオンズリーグのインテル戦。インテルはどうしても3ポイントが必要な試合とはいえ、バルサにとっても“誇り”をかけた大事な試合の一つと認識している。
「我々がここで戦うということだけで選手にとってはモチベーションが非常に高いものとなっている。相手は二流のクラブではなくてカルッチオの誇るビッグクラブであるインテルだ。この試合でモチベーションが高くならなかったらお話にならない。この試合で我々は世界中に“バルサここにあり”と声を高くして宣言することができる。」

それはもちろんプジョーにとっても同じ認識となっている。ここのところ風邪をひいて体調が最悪となっている彼だが、そんなことは一切関係ないとばかりミランに飛びだった。目的は、そう、もちろん勝利すること。サン・シーロでインテルをブチ倒すこと。これ以外にない。
「彼らにとってはどうしても勝利しなければならない試合。しかもカンプノウでの悪いイメージをファンの前で拭い去る義務感を持って戦ってくるだろう。だから非常に難しい試合となるのはわかっている。そういうモチベーションが高い相手に、もし引き分けでもいいという感情が少しでもあったら我々は間違いなく敗北するだろう。引き分け狙いができるほどバルサは良いチームじゃないし、歴史的に我々のスタイルでもない。試合開始の笛が吹かれたら勝利すること、これだけを考えて戦わなくては。」

インテルの監督であるエクトール・クーペルにとってはインテリスタとの和解がおこなえるかどうかの大事な試合だ。カンプノウで見せたインテルの惨めな敗北の姿に苛立ちを見せているインテリスタ。地元サン・シーロでは決してあの姿を再現することは許されないクーペルだ。しかも週末にはリーグ戦でのユベントスとの大事な試合を前にしてるだけに、バルサに勝利することにより勢いを取り戻したい。
「我々に優位な要素、地元での試合という意味以外に有利な要素、それはカンプノウでの敗北により選手たちに“復讐”の気運が盛り上がっていること。そしてもう一つ、それはカンプノウでの試合前にはバルサがいったいどのような状態なのか把握しにくかったこと。だがあの試合でバルサがどういう調子であるのか我々はすでに認識している。それはバンガールバルサとは何の関係もないバルサということだ。彼らは確実に上昇気流に乗った絶好調のチームだ。相手に不足はない。」

インテルの守護神はフランチェスコ・トルド。今シーズンが始まる前には片足だけとはいえバルサ入団が決まっていたキーパー。カンプノウでの試合では3点を許しながらもインテルの選手の中では最高の活躍を見せた選手だった。だがそれにも関わらず3点を許した。そう、トルドとバルサの関係というのは非常に良好なのだ。もちろんバルサにとってという意味で。なぜならこれまでトルドはバルサと5回の対戦をおこなっている。4回はフロレンティーナの選手として、そして1回は先日のカンプノウでの試合だ。ここ5回にわたる対戦の内訳は次のようなものになっている。3敗2分け失点13という結果だ。つまり彼個人としてはこれまでのバルサとの対戦で勝利の味を噛みしめたことがないことを意味する。5試合戦って常にバルサのゴールを許してきたトルド、今日の試合でもこの“幸運”さが続くことを祈ろう。

スタメン予想図>

■イニエスタ、モッタが召集
チャンピオンズの試合には参加できないソリン、ベティス戦で軽い負傷をしたオーベルマルス、彼らの代わりに召集された選手がイニエスタとモッタだ。左サイドに左利きの選手が一人もいないバルサにとってモッタのスタメン出場は間違いのないところ。これまで左サイドで仕事をしていたメンディエタが右に移ることになる。イニエスタのスタメン出場は難しいだろう。だがアンティックにとって期待される選手の一人だけに久しぶりの交代出場もあり得そうだ。

■レイジゲル、バルサ200試合
片足と言わずほぼ両手両足を使ってドーバー海峡を泳いでいたレイジゲルだが、いつの間にかマンチェスター・シティーへの移籍話が消えてしまった。これまでの各シーズン、いつ移籍が実現されてもおかしくなかった彼に気がついてみればバルサ選手200試合出場という記録が生まれる。
「具体的な数字は知らなかったけれど、200試合もバルサの選手として出場できたことに誇りを感じている。非常に名誉なことだし、これからも記録を伸ばしていきたい。」

■チャンピオンズリーグは興味ない
現在のシステムにおけるチャンピオンズリーグには興味がないと語る水戸黄門、じゃなかった、ヨハン・クライフ。興味はないとは言え、バルサがこれまで対戦してきた相手クラブには詳しい。
「バルサが何連勝したからと言って、ミランやマドリ、マンチェスターやバレンシアなどと当たってきたわけではないだろ?これまで退屈な相手に退屈な試合をしてきただけだ。多くのフットボールファンにとって次第に興味が薄れていく大会になってきている。」ハイ、ハイ。

過去を振り返り、これまでのバルサの悪の根源は決してガスパー一人ではないと語る。いまだにヌニェスとの対立を忘れないクライフ。したがって悪の根源はヌニェスとなる。
「ヌニェスの最後の2年間はひどいものだった。そして彼を会長として選んだのも、ガスパーを会長として選んだのもソシオの責任。今のような状況を見るのは辛いことだ。」ハイ、ハイ。

もしクラブが彼を必要とするならいつでも手を貸す用意はあるとも語るクライフ。
「もちろんそれには条件がある。クラブの体質を根本的に変えていくことを前提としていく人物があらわれ、これまでの理事会の人間がすべていなくなることだ。個人的には何人かの素晴らしいアイデアを持った人物に心当たりがあるが、もし彼らが私を必要とするならバルサのために手助けしてもいいと思っている。」ハイ、ハイ。まったく変わりませんね。