3月10日

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日

Champions League
3月11日 20:45
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
LEVERKUSEN

 


ギリギリの数の選手たち

20人以上の一部登録選手を抱えながらも多くの負傷者を抱えるバルサ。明日のレバクーゼンとの試合にも、事前に用意できる選手たちの数はギリギリだ。インテル戦に始まり、オサスナ、バジャドリとの戦いを経てきて試合ごとに計算外の選手が増えてくるバルサ。リーグ戦ここ2試合で失ったポイントも痛いが同時に一時的に失うことになる選手たちの影響も大きい。明日カンプノウに来る“アスピリンチーム”が妙薬になることを期待しよう。

明日の試合に確実に計算できる選手はわずか12人。その12人の中には3人のキーパーも含まれている。その3人のキーパー、ボナノ、エンケ、バルデスを除いた9人の選手たち、それはレイジゲル、デ・ボエル、ガブリ、メンディエタ、リケルメ、チャビ、サビオラ、クルイベル、そしてなぜかオーベルマルス。この9人しかいない。そしてこの9人に加えて出場が比較的可能と思われる4人の選手たち、それはアンデルソン、クリスタンバール、モッタ、ロッケンバック。アンデルソンとクリスタンバールは長い負傷から戻ってきたばかりで決して体調もリズムも完全に戻ってきているわけではない。バジャドリ戦の直前に負傷したモッタは徐々に体調を戻してきている。そしてバジャドリ戦で軽い負傷をしたロッケンバックもどうにかこうにか練習に参加してきそうだ。

一番重傷と思われるルイス・エンリケ。彼のもっとも信頼するラモン・クガット医師の診断を受けるのが今日の午後。この精密検査の結果次第では1か月半から2か月のリハビリ生活が待つこととなる。すでに負傷しているコクーは復帰までに少なくても2か月必要と思われている。唯一明るい材料となっているのはジェラールとプジョーが今週から練習に参加することだ。プジョーマンは明日にでも“保護マスク”を付けることになる。ジェラールはすでに一人での走り込みの練習はおこなってきており、合同練習に参加してくるのも時間の問題となっている。

それでも明日の試合には当然ながら計算外の選手たちとなっている彼ら。アンティックは再びカンテラ選手たちの力を借りることになる。昨日の日曜日のバルサBの試合に出場したセルヒオには前半45分だけのプレーを命じているアンティック。彼に加えてイニエスタ、オレゲールたちがレバクーゼンとの試合に召集されることになるだろう。

■リケルメ問題
バジャドリ戦後半に入ってルイス・エンリケと交代させられたリケルメ。試合後のアンティックの言葉を借りるなら、さらに奥行きのある展開を目指すための交代だった。だが彼はこの交代が気に入らない。ベンチに戻った彼はアンティックの挨拶に見向きもせずベンチに入っていった。
「アドレナリンが体中にまわっている興奮状態ではよくあること。私はそんなことは気にしない。だがどうも気になるのは記者会見での話題がいつもリケルメのことばかりということだ。バルサには多くのコメントに値する選手がいるわけで、何もリケルメや私アンティックだけではないことを認識するべきだ。」
こう語るアンティックは、この1か月の監督生活でリケルメノ関する話題に嫌気がさしてきていることは間違いない。質問はいつもリケルメに関することばかりだからだ。スタメンで出場しなければ何故リケルメがでなかったのか、途中交代させれば何故交代させたのか、試合に出場することがなければ何故出場しなかったのか、リケルメに関する話題が尽きることはない。

■クルイベル問題
誰よりもアドレナリンの量が多いのか、あるいは引き分けという思いもせぬ結果に頭に血が上ってしまったのか、いずれにしてもバジャドリ戦後のパトリック・クルイベルの行動が問題になっている。
試合終了の笛が吹かれ選手控え室に戻ろうとするクルイベルにベンチ上にいる若者がヤジを飛ばした。それを聞きつけたクルイベル、血相を変えてその若者に詰め寄ろうとした。だがそれに気がついたアンティックによって止められ、大事に至らずに済んだ。それから24時間たった昨日、すっかり冷静になっているクルイベル。
「あんなヤジに反応すべきではなかったな。しかも相手はガキだったしね。興奮状態にあったからああなってしまったんんだけれど、もうそんなことは忘れようじゃないの、ねっ。もう過去のことさ。彼は今日は何事もなく学校に行っているだろうし、俺は俺でこうやって練習にでてきてるんだ。たいしたことじゃないさ。」

■バルサの財政問題
ガスパー政権発足当時から第一副会長を務め、財政部門の責任者ともなっていたジョアン・カステーレス。彼は副会長を辞任して以来、長い間にわたって沈黙を守ってきた。だが昨日のテレビ番組で辞任以来初めてバルサの財政問題に関して語っている。
「今シーズン終了時のバルサの銀行借金は6千万ユーロとなるだろう。これは今シーズンだけの支払い問題からきている赤字ではなく、ガスパーが政権を握ってから累積されてきたものだ。だがクラブとしてはそれほど問題でもないだろう。1年、あるいは2年間にわたってそれぞれの年に組まれる年間予算で、順調に経営が進めば簡単に返せる額だからだ。したがってこの6千万ユーロという額は“問題”ではなく、今後順調に経営がうまくやっていけるかどうかということにかかっているに過ぎない。この3年間で起きてしまったようなこと、つまり支出が収入を越えるような経営を反省し、かつてのヌニェス時代のようにバランスがとれた経営をしていかなければならないだろう。」