3月11

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Champions League
3月11日 20:45
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
LEVERKUSEN

 

●召集選手(スタメン予想選手
ボナノ、ガブリ、レイジゲル、デ・ボエル、アンデルソン、チャビ、モッタ、メンディエタ、オーベルマルス、サビオラ(リケルメ)、クルイベル、ビクトル、オレゲール、クリスタンバール、イニエスタ、リケルメ、セルヒオ、ロッケンバック

●負傷中
ナバーロ、ジェラール、コクー、プジョー、ダニ、ルイス・エンリケ


アンティックのカウンターアタック

バルサに1か月の“落ち着き”が訪れるかどうか、それは今日のレバクーゼンとの試合にかかっている。カンプノウでの今日の試合に勝利すれば決勝リーグ進出を決めるだけではなくグループ1位をも決定づけることになる。そうすれば残りのニューキャッスル戦はスタメン選手を休ませることも可能となり、すべてをリーグの戦いに集中できることを意味する。だがここ2試合、つまりオサスナやバジャドリとの戦いで以前のような勢いが失われつつあるかのようなバルサに多くのバルセロニスタやメディアが不安を隠さない。その不安に対し、アンティックはカウンターアタックをかける。

グランドの中での戦いで、常にカウンターアタック戦術を勝利の武器と考えるアンティック。だがグランドだけではなく昨日の記者会見でもジャーナリストを前に得意のカウンターアタックをかけた。多くのジャーナリストがオサスナ戦やバジャドリ戦での戦いに“疑問”や“不安”を表明する記者会見場。だがアンティックは“理論武装”を持って自陣を固く守り、必要のない“不安”を抱くジャーナリストやバルセロニスタにカウンターアタックをかける。
「バジャドリ戦での引き分けという結果がまるでこの世の終わりのような扱いをされているのは理解できないことだ。前半の我々の戦いは素晴らしいものだったと思っている。チームブロックという意味でいえば、ほぼ完璧にそれが形成されていた前半の45分だ。確かに後半は良くなかったかも知れない。それは認めよう。だがそれだからと言ってバルサが二つの顔を持っているという表現は間違いだ。我々が目指したもの、そして目指していくもの、それは我々独自のフットボールを展開することであり、人々が楽しむことができるフットボールを展開することだ。」

バンガール時代もそうであったように、ヨーロッパでの戦いは素晴らしい勢いを見せて戦い続けているのに対し、リーグ戦ではいいところがまったくないバルサ。だがこの“見方”に対してもカウンターアタックをかけるアンティックだ。
「我々がヨーロッパの戦いに素晴らしいものを見せているのは誰もが否定できないことだろう。チャンピオンズリーグ戦で11連勝という記録を達成したことを、世界中の人々が驚異の目で見ていることも知っている。そう、確かに我々はヨーロッパでの試合に優秀な成績をおさめている。だがリーグ戦でも我々は内容的に素晴らしい試合を展開していることを忘れないで欲しい。これまでの、つまり私が監督に就任してからのリーグ戦において、我々は100%の勝利をおさめられなかったとは言え、チームにとってもっとも大事な“信頼感”を勝ち取ってきているではないか。」

だがそれでも最近はマイナスの要素があることも否定しないアンティックだ。それはサン・シーロでのインテル戦を皮切りとして多くの負傷者がでたことと、インフルエンザの影響で試合に出場できない選手が多かったこと。
「これらのことを理由に言い訳をするつもりはまったくない。一つの“真実”として事実経過を語っているに過ぎない。多くの負傷者やインフルエンザにかかった選手が多かったのは明らかな事実。ソリンがヨーロッパの試合に出場できないことも、言い訳ではなく一つの事実として残念に思うことだ。それらの事実を踏まえた上で、そう、もちろん言い訳とするのではなくて、それらの事実を踏まえた上で我々は勝利を目指すことになる。そして我々にはじゅうぶんそれだけの実力があると信じている。」

アンティックは自らも認めるようにブンデスリーガーの崇拝者でもある。今日の相手はそのドイツのチームであるレバクーゼン。クラブの状況がいかに悲惨なものであろうと、そこはそれ、やはりドイツのチームには変わりがない。
「ドイツのチームは代表チームを見ればわかるように、常に犠牲的な精神で成り立ている。個人の輝きを捨ててすべてチームのために、それが彼らのスピリッツ。どんなに得点差があろうと審判の笛が吹かれて試合が終了するまで決して戦いを放棄することがない。しかも闘争精神にあふれる選手たちによって構成されているのが一般的だ。レバクーゼンも状況が悪いとは言え、そのようなチームの一つであることには間違いない。だが今日の試合は我々が勝利しなければならない。いっさいの言い訳は許されない試合だ。」

■サビオラの出場は微妙
午前中の練習を負傷者組のジェラールとプジョーと一緒になって走り込みだけで済ませたサビオラ。右足筋肉痛が悩みのタネとなり合同練習には参加しなかった。そして午後におこなわれた合同練習には参加もせず、不在組の一人となったサビオラ。今日の試合への出場の可能性は50%だ。バジャドリ戦前のモッタと同じように、試合開始前の練習で最終的な結論がだされることになるサビオラ。

■アンデルソンの復帰
1年と3か月ぶり、アンデルソンが最後のスタメン選手となったのはもうそれだけ前のことだ。2001年3月におこなわれたセルタ戦が最後のスタメンとなっている。そして長いトンネルをくぐり抜け、今日ようやく晴れのスタメン選手となってカンプノウに戻ってくる。
「これまで練習期間だけは長かったから、スタメンといっても緊張することはないだろうと思う。気分的には最高だ。どれだけこの日を夢見てきたことか。そしてそれがついに実現するんだからね。闘争心あふれるアンデルソンここにあり、それを今日の試合で見せることができれば申し分ない。もちろん勝つことがなによりも嬉しいけれど。」

■ビクトルの召集
召集メンバーの中に久しぶりにビクトルの名前が見られた。エンケが負傷したわけではない。アンティックによれば戦術的な観点からビクトルの召集が決まったという。また彼以外にもバルサBからオレゲール、イニエスタ、そしてセルヒオが召集されている。

スタメン予想図>