3月20

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Champions League
3月19日 20:45
ST. JAMES' PARK
NEWCASTLE
vs
FC BARCELONA

 

0 - 2


パーフェクト・ユーロバルサ!

ニューキャッスル戦をもってチャンピオンズリーグ戦を終了したバルサは、これまでチャンピオンズ予備選・一次リーグ・二次リーグの14試合を通じて13勝1分け、つまり敗北を1回も知らないという驚異的な成績を残した。そしてそのバルサの、不幸にも餌食とならなければならない次の対戦相手、それはマドリ、ユベントス、アヤックスから選ばれることになる。マドリとのユーロクラシコも良し、クーマン率いるアヤックスでも良し、そして地味なユベントスでも良い。パーフェクト・ユーロバルサに敵はなし。

アンティックがイングランドフットボールの信奉者だということは自他共に認めていることだ。彼が現役のフットボール選手として1980年代の前半にルートン・タウンでプレーした経験がいまだにイングランドフットボールへの愛着を忘れさせないでいる。フットボールが誕生した聖地として、そして己のクラブに示すフットボールファンの限りない愛情、あるいは試合内容や得点経過に関係なく無条件に捧げる応援風景、それらがアンティックの心の中に残っている。それだからこそ、そう、それだからこそ、バルサにとってはクラブの誇りだけをかけた戦いであるにも関わらず、すべての選手に普段通りの闘争心と勝利を要求したアンティックだった。

したがって“休養”という名誉を与えられたのはわずか3人の選手だけだった。体調がイマイチのサビオラはバルセロナに残され、ボナノとオーベルマルスはベンチからの試合観戦となる。彼ら以外は普段のメンバーがスタメンとして登場するバルサだ。普段のバルサではあるが、国内リーグバルサではない。ユーロバルサ、これまで負け知らず、向かうところ敵なしのユーロバルサだ。

この試合日の1週間前から、ニューキャッスルのキオスクではあるビデオが飛ぶように売れていた。そのビデオタイトルは“クラブ史上最高の試合”と題したものだ。そして対戦相手は昨日と同じようにバルサ、バンガールバルサだ。1997−98シーズン、やはりチャンピオンズで同じグループに入ったニューキャッスルとバルサ。このビデオはアスプリージャのハットトリックでバルサを沈めた試合だった。再び“クラブ史上最高の試合”を期待する多くのニューキャッスルファン。だが彼らには気の毒なことに、昨日登場したバルサはかつてのバンガールバルサではなく、パーフェクト・ユーロバルサだった。


■ビクトル(10)
1982年1月14日生まれのキャピキャピ21歳

バンガールの手によってプレステージでもニューキャッスル戦にスタメン出場し、その後の信頼を勝ち取る活躍を見せた。現在の監督であるアンティックも彼に対する信頼は大きい。その期待に応え、ビクトルはほぼ完璧と言える活躍を見せた。ニューキャッスルのゴールチャンスは少なかったとはいえ、ゴールが生まれなかったのは彼の絶妙の仕事のおかげでもある。この日の活躍により、日曜日におこなわれるリーグ戦でもスタメン出場を勝ち取る可能性もでてきた。

■アンデルソン(10)
1971年8月18日生まれの31歳

もともとスピードがある選手ではない。しかも負傷から戻ってきたばかりというハンディーもあり、リズム的には試合開始当初にはいくつかの問題を抱えることになる。ニューキャッスルのスピードのあるデランテロに何回か抜かれてしまうという場面がありながらも、時間が経過していくにしたがいベテラン選手らしい、しかも集中力あふれるプレーを展開。試合ごとにリズムが戻ってくれば、デ・ボエルとのコンビにより鉄壁のバルサ守備陣となりそうだ。

■デ・ボエル(10)
1970年5月15日生まれの32歳

アンティックが監督となってから人が変わったように“旬”の選手となり大きな変貌を見せているデ・ボエル。この日の試合もこれまで通り、固い守備を披露。集中力の高さは、常に相手デランテロより一歩前に出るそのプレーから見て取れる。これまで“旬”の選手と呼んできたが、一時的な復活ではなくシーズン終了時までこの活躍が続くことを期待。

■レイジゲル(10)
1973年5月3日生まれの青春29歳

ある時は右ラテラル、ある時はセントラル、そしてユーロバルサでは左ラテラルを義務づけられるスーパーレイジゲル。彼もまたアンティックの登場で激しく変貌した選手だ。29歳にして“青春”を迎えた彼の体力は100%の出来。

■ガブリ(10)
1979年2月10日生まれの不思議な24歳

ガブリを止めることができる選手はいない。彼がボールを持ち、自陣から上がっていくのを止めるのは相手選手ではなく、ガブリのミスのみが彼を止めることになる。90分にわたって彼以上にフィジカル面で強い選手はいないだろう。開始1分でも試合終了間際でも走るスピードは同じ。もちろん彼の本来のポジションではない右ラテラルという、好きではないポジションでも全力を尽くす。

■メンディエタ(1)
1974年3月27日生まれだからもうじき29歳

メンディ!メンディ!メンディ!どうしてしまったのか!このままでは地中海をわたって長靴島への島流しが確実だ。一つも良いことがなかったあのクラブに戻らないためにも、次の試合では頑張ろう!アニモ!メンディ!

■チャビ(5)
1980年1月25日生まれのベテラン23歳

これまでバルサの公式試合にすべて出場している唯一の選手がチャビ。いかに疲れを知らない23歳のベテラン選手とはいえ、最近の彼の動きは非常に悪い。彼には休養が必要だ。

■モッタ(10)
1982年8月28日生まれのアブナイ20歳

チームには必ず一人は必要な“汚い”仕事をする選手。カウンターアタックを防ぐためにファールをしたり、ボールを奪うために厳しいあたりを要求される選手、それがコクーがいない今モッタの仕事となっている。頭の回転より左手の動きが早すぎるという欠点はあるものの、この試合ではそのダーティーな仕事を完璧にこなした上に、ゴラッソまで決めてしまった。

■ロッケンバック(10)
1981年12月10日生まれのアナーキーな21歳

今シーズンのロッケンバックに関しては最高の試合といっても大げさではない。試合開始当初からファイトあふれるプレーを展開、時間の経過と共にアナーキーロッケンに変貌していってしまったが、それでも合格点ラインに突入。この手の性格の選手には移籍話が刺激となり活躍の原動力となる。

■リケルメ(10)
1978年6月24日生まれの年齢不詳24歳

彼が要求していた15試合連続出場にはまだ届かないものの、試合ごとに確実に存在感を見せ始めている。彼からだされたスーパーパス以外にも、チームの核として責任を引き受けるプレー態度が見られた。メンディに送られたラストパス、モッタのゴールにつながるフリーキックの正確さはクラック。あとはもう少し“やる気”を見せてみよう。それは無理か?

■クルイベル(10)
1976年7月1日生まれの信じられない26歳

“バルサのタムード”と呼ばれてもおかしくないネチッコイゴールを決めたクルービー。なぜかイングランドチーム相手の試合ではゴールとの相性がいい。イギリスファンにも非常に人気があることが彼がベンチに下がるときに沸きあがった拍手で理解できる。

■ジェラール(ご祝儀10)
1979年3月12日生まれだから24歳になったばかり

復帰おめでとう!

■イニエスタ(ご祝儀10)
1984年5月11日生まれのキャピキャピ18歳

試合出場おめでとう!

■セルヒオ(ご祝儀10)
1983年6月9日生まれのキャピキャピ19歳

試合出場おめでとう!