3月21日

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次の犠牲者は、ユーベと決定!

スイスのニオンでチャンピオンズ準々決勝の対戦相手を決める抽選会が開かれた。12時30分(日本時間20時30分)から始まったこの抽選会でバルサと当たる可能性があったクラブはマドリ、ユベントス、そしてアヤックス。

UEFA会長が12時30分きっかりに登場。各クラブから送られた多くの関係者を前に抽選の方法を語り始める。バルサからは統合ディレクターのファルゲール、マドリからはブートラゲーニョが参加している。

最初に登場した“ボール”はマドリ。次のボールはマドリとの対戦相手を決める“ボール”だ。それはマンチェスターだった。次のボールはインテル。対戦相手はバレンシアとなった。そして次の“ボール”はアヤックス。そして彼らの対戦相手となる“ボール”はミラン。したがって残った“ボール”はユベントスとバルサとなる。自動的にユベントス・バルサの対戦が決定。

そして次の抽選は準決勝の対戦相手を決めるもの。その結果、マドリ・マンチェスターとの勝者がユベントス・バルサの勝者と対戦することに決定。ユベントスに勝利するであろうバルサは最初はアウエーでの試合となる幸運をつかんだ。

準々決勝でユーロバルサの犠牲者となることに決まったユベントスは、これまでヨーロッパの大会で3回ほど対戦した経験を持っている。最初は1970ー71シーズン、コパ・フェリア(現UEFAカップ)で対戦しユベントスが勝利。2回目の対戦は1985−86シーズンにおけるレコパの大会でバルサが勝利。そして3回目も1990−91シーズンにおけるレコパでバルサがユベントスを退けている。だが過去3回の対戦があったとはいえ、チャンピオンズでの対戦は今回が初めて。

ちなみに、ムンド・デポルティーボ紙がおこなった「どのチームとの対戦を望むか」というアンケートにバルセロニスタは次のように答えている。
■レアル・マドリ・・・48%
■アヤックス・・・・・41%
■ユベントス・・・・・11%

またエスポーツ紙がおこなった同じ質問のアンケートの結果は次のようになっている。
■レアル・マドリ・・・50%
■アヤックス・・・・・40%
■ユベントス・・・・・10%


●イニエスタ、6週間の負傷
ニューキャッスル戦でイニエスタが負傷したことに気がついたファンはほとんどいなかっただろう。なぜなら同僚の選手にしても気がつかなかったことなのだから。だが、イニエスタは試合終了5分前にはすでに骨折していることを知っていた。激しい痛みを右足小指に感じながら、それでも誰にも気づかれないようにプレーを続けていたのだ。同僚の選手たちがイニエスタの負傷を知ったのは試合終了後、控え室で着替えている最中だった。ほとんどまともに歩けない彼の姿を見て初めて負傷を知る選手たち。それはドクター・プルーナにとっても同じだった。

バルセロナに戻ってきてからおこなわれた精密検査の結果、イニエスタが思っていたとおり右足小指の骨折が発見された。全治6週間。
アニモ!イニエスタ!
ブエナ・スエルテ!

●ビクトル、リーグ戦への復帰
バルサBの試合は今日金曜日におこなわれる。だがこの試合にビクトルは招集されていない。なぜなら日曜日のラーシング戦に呼ばれることが決まっているからだ。ニューキャッスル戦で久しぶりの出場、それもスタメンでの出場を果たしたビクトル。彼の活躍はアンティックの期待通りだったようだ。だが彼の一部復帰はスタメン出場ということを意味するわけでもないだろう。今シーズン快調に飛ばしているボナノが現在のバルサの正キーパー。したがってラーシング戦ではビクトルは招集されるものの、ベンチスタートとなる可能性が大だ。だがいずれにしても再びワンステップを踏み出したビクトルだ。

●ロマン株上昇中
ロマン号がいよいよ出航したようだ。5試合連続スタメン出場となったニューキャッスル戦でロマンがロマンとしての片鱗の少しずつではあるが見せ始めた。5試合連続出場というのはバルサの選手となってからの記録でもある。バンガール時代には4試合連続出場というのが最高のもの。アンティックが彼にかける期待の大きさは、この5試合連続というものに留まらず週末のラーシング戦にもスタメン出場させることがほぼ決定していることにも見られる。その期待に徐々にではあるが応え始めているロマン。いよいよ、多くのバルセロニスタが期待するロマン・リケルメが登場してくるかも知れない。

●バルサ、戦争反対の意思表示を検討中
カタルーニャのラジオ地方局である“RAC-1”の呼びかけで、バルサのユニフォームに“NO A LA GUERRA(戦争反対)”というロゴをつけようという試みが提案されている。この呼びかけはRAC-1局の中の“CAFE BAVIERA”という番組のディレクターであり同時にバルサソシオでもあるチャビ・ボッシュ氏のアイデアで生まれたもの。
「バルサのユニに“戦争反対”のロゴをつける発想はほとんどユートピア的なものだとは思っている。だがもし実現するようなことがあったら歴史的な事実として認識されるだろう。メディアのおこなったアンケートでは、スペイン政府は戦争に荷担しているものの、戦争反対を叫ぶ市民は93%となっている。その中には当然ながら多くのバルセロニスタがいることは間違いない。」
問題はスペインフットボール連盟やUEFA組織からのクレームとなる。ユニフォームにはいっさい政治的スローガンを禁止している両組織だからだ。だが、それでもバルサはクラブとしての根元にもどるためにもスローガンをつけるべきだと語るボッシュ。
「我々のクラブ会長であり、ファシスタ軍に殺害されたスニョール氏の語っていた“市民感情とスポーツは決して無縁であってはならない”というテーマに基づくならば、我々は今こそ彼のテーマを実現すべきだ。もしフットボール協会などがクラブに罰金制裁を加えてくることがあったら、我々市民がそれを支払えばいい。」

ボッシュ氏が提案したこの呼びかけに賛同し署名した人々の声はすでにクラブ理事会のもとに届いている。バルサ側がどのような結論を出すか、それは近々おこなわれる理事会会議で決定することになる。