3月28日

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俺はパトリック・クルイベル

俺はパトリック・クルイベル、バルサもバルセロナの街も大好きだから、クラブがガタガタ言わなければ絶対でていかない。俺の好きなことに賞味期限なんかないさ。だから俺は可能な限りバルサに残る。それが今の希望であり、クラブに対する心からの言葉さ。ついでに“NO WAR”これがブッシュに捧げる言葉、“NO A LA GUERRA”これがアスナールに捧げる言葉だ。おまけとして、この戦争で一儲けしようとしているどこかの会長には“恥知らず”と言っておこう!

ゴールを決めようが決めまいが、いつもパトリックは批判の対象となりますが?

批判するのは人々の自由ってもんだ。俺たちは少なくても民主主義の国に住んでいるんだからね。すべての人々のアイデアを尊重するのが民主主義者パトリック・クルイベル。だから批判されるのは問題ない。俺はどんな試合でもゴールを狙っていく。でももし入らないのなら他の選手が入れるようにプレーするだけさ。それはチームが勝利するためにもっとも大事なことだからね。そして個人的には試合後に満足できるプレーができたかどうか、それはゴールを入れることができたかどうかということ以上に大事なことだ。

あなたが“最優秀デランテロ”となるには何が必要だと思いますか?

多分、それはゴールだろう。ゴールを決めまくること、それが必要なことだろう。もし“最優秀デランテロ”と呼ばれたいならね。でもそんなことはどうでも良いんだ俺は。なぜなら俺はパトリック・クルイベルだからさ。俺の持ち味は違うところにあると信じている。チームのためのデランテロとしてありたいと思うし、他の選手がゴールを決めることにも協力していくデランテロになりたい。それがこれまでの俺だし、それが俺の理想的なデランテロでもある。

バン・ニーステルロイ、ラウル、デル・ピエロ、ロナルド、典型的なデランテロとしてメディアを騒がせる選手たちの中にあなたの名前は見つかりません。

フットボールが大きなビジネスの一つとなっている今、それはしょうがない。俺はバカじゃないからね。そしてバルセロニスタやフットボールファンも決してバカじゃない。そういうことに踊らされちゃう人々もいるだろうが、冷静に選手を判断する能力をもっている人々もたくさんいるさ。

カンプノウに集まってくるバルセロニスタはフットボールを何十年間も見ている人たち。それでもあなたに時々ブーイングが起こる。つまり非常に要求が厳しいファン層です。

すべての試合に勝ちたいと思うのはファンだけじゃなくて俺たち選手も同じ。でもそういうわけにはいかないのがフットボールさ。彼らは確かに俺にブーイングをする時があるけれど、それはもう慣れっこになっている。でもここ何年かの俺たちの成績を見てみれば彼らは当然の要求をしているに過ぎないということもわかっている。彼らは要求もするけれど、ジ〜と我慢していることもわかっているさ。俺だけじゃなくてすべての選手が感謝していることだと思う。

多くの監督が選手は自分のことしか考えない種族だと言いますが、選手としては監督をどのように見ますか?

監督は彼が抱える選手の良いところを最大限に活かすことを要求されるだろうし、俺たちは彼のアイデアを聞いてそれを最大限に実行することを要求される。そんな関係だろう。でも選手たちが自分のことしか考えていないというのは納得できない。少なくても俺はそうじゃないと言いきれる。

チャンピオンズ圏内に入ることより、二部降格ラインのことが話題になるバルサですが?

それはラーシング戦以前の話しだろ。俺たちはあの試合を契機にして確実に変化したと思っている。これからは上の方を見ながら一試合一試合戦っていくだけだ。そもそもバルサが二部落ちどうのこうのという話しがでること自体おかしなことだと思う。今の俺たちはまずUEFA圏内を目指し、そしてチャンスがあればチャンピオンズ圏内を狙っていく。

ところでもう長い期間にわたってバルサの選手となっていますが、そろそろ環境を変えようとは思いませんか?

何で?どうして?何で環境を変えないといけないの?俺はパトリック・クルイベルだぜ?俺もそうだし家族もこの街を気に入っているし、もちろんバルサが大好き人間。それなのになぜクラブを変えないといけないの?俺は今の環境にじゅうぶん満足している。

でも来シーズンからの年俸問題についてクラブ首脳陣と話し合わなければならないはずですが。あなたとクラブの間で交わした契約条項の中には年俸引き下げに関する細かい条項がいくつかあるようですね。

そう、それが問題なんだな。お小遣いを少なくされるのは困るんだ。それは困っちゃうんだなあ。でもその時がきたら、お話合いでどうにかなるだろう。

これまで何回バルサを離れる可能性を見ましたか?

1回も、そんなことは1回もない。俺は視力がいいほうじゃないからそういうことは見えないんだ。俺はこうみえても自分のしたいことはよくわかっているつもりだし、何をしなければならないかもわかっている。それはバルサに残ることさ。でもクラブとしても経営状態を考えていかなければならないのも理解できること。だからこれまでどんなシーズンであっても選手の売り買いがおこなわれるのはフットボール界の掟といってもいい。そしてそれを受け止めなければならないのもプロ選手の掟さ。もし、俺が出ていくことになったら、そりゃ悲しいだろうね。うん、そりゃ悲しいさ。

最後にイラク戦争に関して

空しいことだと思う。罪のない女性や子供たちが死んでいく戦争。決してあってはいけないことだよ。多くのものを破壊し、戦争が終われば再開発という名の下に商売してくる企業や人があらわれる。だから俺パトリック・クルイベルは声を大にして叫びたい。ブッシュには“NO WAR”、そしてアスナールには“NO A LA GUERRA”とね。