4月4日

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LIGA 第28
4月5日 20:45
MADRIGAL
VILLARREAL
vs
FC BARCELONA

 


ユーベ・バルサ(残り5日)

ユベントスが誇る攻撃の二枚看板、それも超攻撃的で魅力あふれる二人の選手。一人はダビ・トレセゲ、そしてもう一人はアレサンドロ・デル・ピエロだ。二人ともすでに負傷から戻ってきて、今では体調を万全にしてバルサ戦に備えている。

アルゼンチンからフランスに仕事を求めて移住してきた来た父を持つダビ・トレセゲ。フランスで生まれたものの、育ちは父の国のアルゼンチンだ。だが彼はフランス国籍をもち、フランス代表選手として活躍している。一昨日おこなわれたイスラエル・フランス戦に出場した彼はゴールまで決めている。90分間はプレーしなかったものの体調はほぼ負傷前のものに戻っていることを証明した。

マルチェロ・リッピーにとって待ちに待ったニュース、それはトレセゲが代表選で本来の活躍を見せることができたこと、そしてもう一つ、それはデル・ピエロも計算できる選手の一人に加わったことだ。デル・ピエロは代表の試合には出場していない。だが一昨日おこなったユベントス・カサーレという親善試合で彼が復帰を果たしている。6−3というスコアーで勝利をおさめたユベントスだが、デル・ピエロの待望のゴールも戻ってきた。

デル・ピエロは現在28歳、しかしながらユベントスには10年間も在籍するベテラン選手。子供の頃からユベンティーノだった彼は念願のユベントス入りを1993年に果たしている。彼にとって憧れの“10番”、それはプラティニを意味していた。だが当時のユベントスにはすでに“10番”を背負ってたつ選手が在籍していた。ロベルト・バッジオだ。それでもその背番号が彼のもとにまわってくるのにそれほど時間がかからなかった。リッピーとバッジオの衝突、結局バッジオはユベントスを離れることになる。それは同時に、デル・ピエロが夢に見た“ユベントスの10番”をつけられることを意味することになった。

ユベントスにとって、今週末からあらゆる意味での“決戦”がスタートを切ることになる。週末には地元ダービー戦であるトリノとのリーグ戦の試合、そして来週水曜日にはバルサとのチャンピオンズの試合が待っている。トリノはカルッチオで二部落ちラインをさまよっている状態だが、ダービー戦にリーグ戦での順位などはほとんど関係ないこともわかっているマルチェロ・リッピー。お互いの意地をかけた壮絶な戦いとなることは間違いない。もしトリノに敗北するようなことがあれば、首位から離脱する可能性もあるユベントスにとってこの試合は非常に大事なものとなっている。

そして残すところ5日となったバルサ戦。二人のクラック選手は週末のダービー戦で再び体調が万全となっていることを証明するだろう。そしてすべてのエネルギーをバルサ戦にぶつけてくる。地元デレ・アルピの試合で準決勝進出を決めてしまいたいユベントス。なぜなら彼らはカンプノウでの試合がとてつもなく難しいものだとわかっているからだ。ほぼ10万観衆が押し寄せてくるであろうカンプノウでの試合に最後の勝負をかけたくないユベントス。したがって体調が100%となった二人のデランテロを中心として、攻撃的なスタイルの試合がデレ・アルピで展開されるかも知れない。そしてそれは同時にバルサにとって、またとないチャンスとなる可能性もある。


●テレビ中継禁止事件、国会問題に
一昨日カンプノウでおこなわれたバルサとリビアのクラブであるアル・イティハーとの試合のテレビ中継が禁止されたことに関し、その問題が国会で取り上げられている。スペインフットボール連盟による一方的な命令により、試合の中継が予定通りにおこなえなかった事実は民主主義に対する冒涜だとの観点にたってのカタルーニャ連合による政府に対する告発となっている。この問題を国会に提出したのはカタルーニャ州スポーツ省スポークスマンのジョルディ・マルティ。スイスでおこなわれるローラーホッケーの国際試合にも、カタルーニャ代表が参加しないようにとの政府からのプレーシャーを受けたことも含めての訴えだ。
「民主主義国家でありながら、常に我々は中央からの攻撃を受けていると言わざる終えない。しかもカタルーニャスポーツ組織に対するプレッシャーは日増しに大きくなっている。今回のテレビ中継禁止という要請はいったいどのような理由なのか。我々はフットボール連盟の会長であるアンヘル・マリア・ビジャール氏の国会内での発言を求めたいと思う。」

●来シーズン、メンディエタは何処へ?
多くの関係者がシーズン終了後のメンディエタの残留は難しいと考えているように、当人のメンディエタ自身もそれは可能性の低いことだと考えている。
「6月30日が最終期限となる。もしそれまでにバルサがラッチオに対し完全移籍の手続きをとらなければ自分はラッチオに戻らなければならない。そして今の段階ではその可能性の方が大きいと思っている。」
ラッチオが要求している完全移籍の際の違約金は3300万ユーロ。まさに時代離れした数字ではある。しかもバルサが今シーズン限りで彼をラッチオに返却したとしてもそれはタダとは済まない。バルサがラッチオに支払わなければならない金額、それは400万ユーロ、そしてそれとは別にラッチオとの一試合の親善試合。これらがメンディエタがバルサにレンタル移籍したときの契約書に含まれていることだ。

●明かりが見えてきたナバーロ
去年の12月、セビージャ戦で左足ヒザを負傷したフェルナンド・ナバーロ。あれからすでに3か月以上たった今、待望のリハビリ第二段階に入っている。完全復帰までのちょうど真ん中に来ている感じだ。この3か月、リハビリの第一段階はジムでの筋肉回復運度を主体としたメニューによって消化されてきた。そして先月末からリハビリ第二段階に入っているナバーロは、ジムだけではなくようやく明るい太陽の下での走り込みを中心とした練習がおこなえるようになっている。
「ようやくフットボール選手らしくなってきた。今までは室内での筋肉運動のみだったのが、先週からはグランドに出て同僚たちと一緒に走り込みが出きるようになったんだからね。やはり太陽の下での練習は楽しい。」
そう語るナバーロの1日は10時にカンプノウに到着することで始まる。練習時間より30分前に来て柔軟体操を始める。そして10時30分からの合同練習に参加。といってももちろん他の選手と同じメニューをこなすわけにはいかない。トレーナーとの走り込みがおこなわれるだけだ。そして1時間30分の合同練習を終えた彼は一人ジムに行き、これまでおこなってきた筋肉回復運動をおこなうことになる。その間約1時間。夕方に入って再び2時間ほどおこなうジムでの筋肉運動まで自宅に帰り昼食とシエスタをとることになる。