4月5日

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LIGA 第28
4月5日 20:45
MADRIGAL
VILLARREAL
vs
FC BARCELONA

 

●招集選手(スタメン予想選手
ボナノ、レイジゲル、プジョー、デ・ボエル、ソリン、メンディエタ、チャビ、リケルメ、オーベルマルス、サビオラ、クルイベル、エンケ、アンデルソン、クリスタンバール、ジェラール、ロッケンバック、ナノ、セルヒオ

●負傷中
ナバーロ、コクー、ダニ、ルイス・エンリケ、イニエスタ

●カード制裁
モッタ、ガブリ


ユーベ・バルサ(残り4日)

今日のビジャレアル戦はカルラス・プジョーにとっては記念すべきリーガ100試合出場となる。バルサの一部選手としての公式試合ではこの試合が148試合目となるカルラス・プジョー。デビューを飾ってようやく4年目ながら、今では我がバルサのカピタンの一人となり、日夜バルセロナの上空を飛び続けるスーパープジョーマンだ。

100試合出場となる感想を。

100試合っていえば、すごい数の試合数という感じだね。正直言ってこんな数字を記録できるなんて夢にも思わなかった。試合数もさることながら4年間もバルサの一部でプレーすること自体、そう、考えられないことだったね。でも最近は少しずつバルサ選手としての自分をアピールできるようになってきたと思っている。

バンガール時代にデビューしたんですよね?

バジャドリ戦での途中でシマオと交代して初出場したのが自分のデビュー戦。監督に言われたことは「落ち着いてプレーしろ」ということだったような気がする。そこらへんのことはあんまりよく覚えていないけれど、とにかくやる気じゅうぶんでグランドに走っていったことは昨日のことのように覚えている。その気持ちは4年たった今でも変わりがない。与えられたチャンスをいかせるように一試合一試合全力でやるだけだからね自分の場合。まだまだ学ばなければならないところがたくさんあるけれど、いちおう自分の持っていた夢だけは実現することができた。バルサの一部でプレーする夢がね。

カンプノウでのデビューでは何を覚えていますか?

あれはカンプノウでのデビュー戦としては最高のステージだった。相手はレアル・マドリだからね。前半終了間際にセルジと交代してカンプノウの芝を踏んだんだ。何年間もマシアで練習してきて徐々に上のカテゴリーに上がってきて、ついに自分もカンプノウでプレーすることができる、そういう思いでいっぱいだった。カンプノウでプレーできることの素晴らしさ、それはカンテラ育ちじゃないとわからないことかも知れないけれど。

良い思いでだけではなくて、悔しい思いをした試合もたくさんあったと思いますが。

一番の悔しい思いをしたのはデビューした年のラージョ戦。カンプノウでの試合でありながら0ー2で負けた試合さ。あの敗北でリーグ優勝が消えてしまった。そして翌年のビジャレアル戦も忘れられない試合。自分としては最低のできの試合だった。ビクトルとボールを争っていて自分がすべってしまい、彼がボールを持ってそのままゴールポストまで行ってしまった。試合開始1分もたたない間の出来事で、0−1となった試合だ。結局、我々は1−2でやはり地元で負けてしまった。

今年のチャンピオンズでの戦いが良い思い出となるといいですが。

はっきり言ってチャンピオンズだけが我々に残された可能性となっている。今シーズンの唯一明るい材料だよね。これまでインテルとの試合をのぞいてすべて勝利してきているんだから。でもこれからが本番であることも間違いないところ。これまでの数字や統計は何の役にもたたない。ヨーロッパを代表する8つのビッグチームが残っているわけだから、厳しい戦いとなるのはしょうがない。でも我々は恐れることは何にもないだろう。例え次の相手がユベントスという名前のクラブであってもね。

ユベントスは恐れるにあらずと?

決して簡単な相手でもないし簡単な試合ともならないのは明らかさ。でも彼らを恐れる理由なんか一つもない。ユベントスはカルッチオの代表的なクラブであるから守備面で優れていることは知っている。中盤にも良い選手がいて、前線にはデル・ピエロとかトレセゲみたいな素晴らしい選手が揃っている。でも自分たちはバルサだ。どこも恐れる必要なんかないクラブにいるんだ。しかも2戦目が地元で戦えるという優位さもあるんだ。そしてその2戦目には、これまでの重要な試合で常にそうであったように、カンプノウは10万人で埋め尽くされる。自分たちには12番目の選手もいるんだ。だから大丈夫、我々は少なくても準決勝までは勝ち抜けるさ。


法廷闘争へ!

汚職問題や不当首切り問題で揺れに揺れ動いているスペインフットボール連盟の会長であるアンヘル・マリア・ビジャール。バルサはあくまでも彼との話し合いでカンプノウ閉鎖問題を解決しようとしてきた。スペイン国内で起きたスポーツ問題を扱う最高機関であるスペインスポーツ規律委員会がカンプノウ2試合閉鎖処置を決断したことに対し、1か月以内の異議申し立てをおこなう権利があると主張してきたバルサ。だがその権利を認めないビジャールはカンプノウ即時閉鎖を要求し続けていた。そして話し合いに応じないビジャールに対し、バルサは最後の手段に訴える。一般法廷での裁断を委ねようという思い切った手段を選択したバルサだ。

マドリッドの一般法廷に訴えられた内容は次のようなものだ。バルサはいまだにカンプノウ閉鎖問題に関して“異議申し立て”をする権利を有しているにも関わらず、スペインフットボール連盟はそれを認めず即時のカンプノウ閉鎖を要求していること。つまりスペインスポーツ規律委員会に対してバルサは4月25日までの“異議申し立て”をする権利があるにも関わらず、フットボール連盟は4月12日のコルーニャ戦、27日のソシエダー戦でカンプノウ閉鎖処置を実行するよう命じてきていること。したがってこの要請は無効であるというバルサ側の主張となる。そしてもう一つはカンプノウ閉鎖問題に関して二つの異なる機関(フットボール連盟とカタルーニャ内駐在中央政府)がそれぞれ判決を下していること。一つの“容疑”に関して二つの異なる機関が介入することは法律違反であるということも訴えの内容に含まれている。

「これまで会話を通してフットボール連盟会長のビジャールと問題解決をはかろうとしてきたが、彼がそれを拒否してきたことにより止む終えず一般法廷への訴えとなった。10万6千人のソシオや全世界に広がるバルセロニスタのために、そして歴史あるクラブの伝統と誇りを守るためにも我々は真実追究のために最後の手段にでることを決意した。」

伝統と誇りを守るための戦い、だがその戦いは非常に危険な戦いでもある。フットボールの最高機関組織であるFIFAは世界中のクラブに“一般法廷への訴えの禁止”をうたっている組織でもある。彼らの掲げるFIFA法規63条には次のような項目が見られる。
“スポーツ関係の決議機関ではなく、一般法廷への訴えをしたクラブには国際試合の禁止を言いわたすことがある。”
もしこの項目が効力をおびることになると、バルサは少なくても来シーズンはヨーロッパの大会への出場禁止処分が言いわたされることになる。

これまでスペインフットボール一部クラブの歴史において、一般法廷への訴えがおこなわれたのは1回きりだ。最初に歴史のページを開いたのはコルーニャだった。だが彼らはFIFAの恫喝に怯え、最終的に法廷への訴えを却下している。だがそれでもバルサはその道を選択した。真実を追究するために裁判所での戦いを選択した。

フットボール連盟はそれでもバルサ側にコルーニャ戦でのグランド指定を要求してきている。カンプノウから100キロ以上離れたスペイン国内のグランドを要求してきている。最終期限は7日月曜日の18時。それまでにバルサがグランドを指定してこない場合、フットボール連盟が自らグランドを指定するか、あるいは試合の延期を命じることになる。そしてバルサ側が待つもの、それはマドリッドの法廷がバルサ側の訴えを聞いて“一時的な処分停止”命令を1日でも早く発表することだ。それは早ければ来週の火曜日に提出されるものとなる。その場合、カンプノウ閉鎖問題は裁判所預かりとなり、裁判での判定が下されない限り日の目を見ることはなくなることを意味する。