4月8

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Champions 準々決勝
4月9日 20:45
DELLE ALPI
JUVENTUS
vs
FC BARCELONA

 


ユーベ・バルサ(残り24時間)

3月8日におこなわわれたバジャドリ戦で負傷したルイス・エンリケはこれまで必死のリハビリをおこなってきていた。1日でも早い復帰を目指して、だがそれでも慎重のうえに慎重をきして復帰を狙っていた。そしてバルサ医師であるドクター・プルーナは明日の午前中にでも彼に対してドクター許可を下ろすことになっている。明日、それはユベントスとの戦いがおこなわれる日だ。

ついに明日と迫ったユベントスとの戦い。チャンピオンズ準々決勝の、厳しくも壮絶な戦いだ。チャンピオンズの準々決勝、統計的に見るとバルサは過去に素晴らしい成績を残していることがわかる。これまで9回にわたって準々決勝を戦ってきているバルサだが、1994−95シーズンでのPSG相手の敗北以外、すべて勝ち抜いてきている。つまり準々決勝はこれまで8回にわたって勝ち抜き1回のみ敗退していることになる。明日対戦するユベントスとも過去準々決勝を戦ってきたバルサ。それは1985−86シーズンまでさかのぼることになる。

そのシーズンのユベントスにはプラティニ、ラウドゥルップ、ガエターノなどのスター選手が在籍し、チームの指揮をとるのはトラッパトーニだ。一方バルサはベナブレスがベンチに座り、シュステル、アレサンコ、カラスコ、アーチバル、ピッチ・アロンソなどがプレー。第1戦は地元カンプノウでスタートしバルサは1−0でユベントスを敗った。そして第2戦、トリノでの試合では1−1の引き分けでバルサはユベントスを退けている。この対戦から4年後にも、バルサはレコパの大会でユベントスと対戦し彼らを大会から退けることになる。したがってバルサにとって決して相性の悪い相手ではないユベントスだ。

■ルイス・エンリケの復帰
約4週間ぶりの現場復帰がかなうことになるバルサカピタンのルイス・エンリケ。彼の状態に関しては誰よりも詳しいドクター・プルーナが説明する。
「水曜日の午前中にルイス・エンリケに対してドクター許可が下りることになる。負傷した箇所はすでに完治し、練習でのリズムもなかなかのものだと見ている。したがって彼がユベントス戦に招集されたということは、少なくてもベンチの中には入ることを意味する。試合に出場するかどうか、それは監督と当人の問題であって私ドクターの問題ではない。」
昨日は同僚たちと同じペースで練習をおこなうことができたルイス・エンリケ。もちろん体力的にも90分はおろか45分もプレーできる状態ではない。だが彼は明日の試合に招集されている。それもベンチに入り周りの選手に対しての精神的な効果面だけを期待されての招集ではなく、もし必要なら10分でも15分でも試合出場するためだ。そして週末のコルーニャ戦、来週末のクラシコにはスタメン出場するチャンスがまわってくる。彼の大好きな“ベルナベウでのクラシコ”が待っている。

■デ・ボエル・・・
ドクター・プルーナはデ・ボエルの負傷に関しては楽観的だ。昨日おこなった精密検査の結果によれば、骨には異常がないし単なる捻挫であることがわかっている。したがって問題は残っている痛みだけとなるが、それも痛み止めを打てば問題は解決すると語るドクター・プルーナ。
「問題は痛みだけとなっている。彼が我慢してプレーしても負傷具合が悪くなるという性格のものでもない。したがって痛いのを我慢してプレーするのもよし、あるいは痛み止めを使ってプレーしても良い。だがいずれにしても当人次第となる。」
その当人は痛み止めを打つのは嫌だと語っている。なぜならこれまでそういう処置をしてまでプレーしてこなかったからだ。
「痛み止めをうつかどうか、それはドクター・プルーナと慎重に検討しなくてはならない。これまで自分はそういうことが嫌いなこともあり、そこまでして試合に出場するようなことはなかったからね。だが、いずれにしてもまだ時間はある。痛みが引けば何の問題はないし、まだ残っていたらその時に検討すればいい。」

■素顔のプジョー
インテル戦で負傷したカルラス・プジョーだが、復帰してきて以来彼の身体の一部となっていたマスクが明日の試合ではベンチに置かれることになる。この決断も決してドクター・プルーナと無関係ではない。
「彼が負傷してから明日でちょうど6週間が経過する。負傷後おこなった精密検査の結果で骨が固定するのに6週間は必要という診断をしたが、その期間が明日訪れることになる。プジョー個人とも話して彼の意見も聞いた結果、もうマスクは必要ないだろうという結論に達した。したがって明日彼はマスクなしでプレーすることになるだろう。」
もちろんマスクをつけてプレーした方が安心ではある。再び同じ箇所に衝突した場合、マスクがあるとないでは全然違う。だがプジョーはマスクをとることを選んだ。視界範囲が狭くなることや、わずらわしさが気にくわない。明日は“素顔”のプジョーがデレ・アルピに登場する。

■モッタの復帰
リーグ戦では2試合の出場停止処分によりこれまで試合に出場していなかったティアゴ・モッタ。だが明日の試合はチャンピオンズだ。そして明日の試合には間違いなく11人のスタメン選手の一人として登場してくるモッタ。しかもこれまでにない重要な使命を任されて戻ってくることになる。その使命とは、そう、あのネドベを無効にすることだ。守備的なピボッテとしてセントラルの選手の前に配置され、彼の目的は相手攻撃陣の核となるうネドベを封殺すること。
「確かに難しい仕事ではあると思う。彼は非常に良い選手だし、しかも両足を使えこなせるという強みを持っている選手。でも、個人的にはやりがいのある仕事さ。そして自信もある。もし自分の活躍で彼の良いところがでないような展開になれば、それはバルサにとって有利な展開になるということ。一生懸命やるだけだ。」
3週間にわたってグランドから遠ざけられていたティアゴ・モッタ。彼のこの試合にかける“やる気”は誰にも負けない。

ユベントス戦に招集された18人の選手は次の通り。
ボナノ、ビクトル、レイジゲル、プジョー、デ・ボエル、アンデルソン、クリスタンバール、ガブリ、チャビ、ジェラール、メンディエタ、ロッケンバック、モッタ、リケルメ、オーベルマルス、ルイス・エンリケ、サビオラ、クルイベル。