4月9

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Champions 準々決勝
4月9日 20:45
DELLE ALPI
JUVENTUS
vs
FC BARCELONA

 

●招集選手(スタメン予想選手
ボナノ、レイジゲル、ガブリ、プジョー、デ・ボエル、モッタ、チャビ、リケルメ、オーベルマルス、サビオラ、クルイベル、ビクトル、アンデルソン、クリスタンバール、ジェラール、ロッケンバック、メンディエタ、ガッツ・エンリケ

●負傷中
ナバーロ、コクー、ダニ、イニエスタ


さあ、かかって来なさい!

今日の試合に国内リーグ戦での調子はまったく関係ない。いかにユベントスがカルッチオで首位を走っていようが、あるいはバルサが惨めな国内バルサの姿を露呈し続けていようが、今日の試合にはまったく関係ない。我らはユーロバルサ、ヨーロッパ中に恐れられるユーロバルサ。これまでのチャンピオンズの戦いで敗北を知らないチームだ。相手はやっとこさっとこ準々決勝に進出してきたユーロユーベじゃないか。ネドベが出場しようがしまいが、たった一人の選手を恐れることは何もない。今日の試合で世界中に格の違いを見せる絶好のチャンスだ。さあ、かかって来なさい!

それがいかなる理由であれ、例えばガスパーのせいであれ、あるいはバンガールのせいであれ、そしてあるいは選手たちのせいであれ、いずれにしても国内バルサは惨めな姿をスペイン国内にさらけ出し、もう一つのユーロバルサは恐れを知らない快進撃を続けている。これまでのチャンピオンズにおける戦い、つまりチャンピオンズ予備選、一次グループ戦、二次グループ戦の戦いにおいて14試合負け知らずという結果そのものがその事実を物語っている。リーグ戦において9勝10敗9分けという結果を残しているバルサとはまさに別物だ。そして今日トリノで対戦することになるユベントスはそのバルサの逆をいっているチームでもある。国内では快調に飛ばし続けているものの、これまでチャンピオンズの戦いではいいところを見せていないユベントスである。

そういうユベントスが相手であろうとバルサが油断することなどはあり得ないだろう。相手を甘く見ることもあり得ないだろう。何といってもヨーロッパ最強8チームによって戦われる準々決勝にまで残っているチームだ。したがってこれまでの成績がどうであれ、全力を出しきらない限りバルサの勝利はあり得ない。そしてこのような大きな試合を決めることになるのは、常に“クラック”選手であるということは歴史が証明している。違いを見せる“クラック”選手たち。彼らが受け取る年俸だけがクラック選手としての証ではなく、大きな試合で違いを見せることによりそのクラック性を証明しなければならない。バルサで違いを見せなければならない4人の選手たち、彼らが何故これほどの年俸をとっているかを今日の試合で証明しなければならない。

スタメン予想図>

■クルービーに望むこと
彼がフットボール界最高の“9番”かどうか、それは議論の分かれるところだ。だが“魅力的な9番”という称号があればそれは彼のものだろう。ゴールに欠ける“9番”との印象が強いクルービーだが数字をみれば毎年コンスタントにゴールを稼いでいる。今シーズンの彼の活躍はニューキャッスル戦やラーシング戦、あるいはインテルでのエグイ感じのゴールとなってあらわれている。だが我々が彼に期待するのはソン・モイでのマジョルカ戦のような活躍だ。相手が9人だということを差し引いてもハットトリックを決めて土俵際に追いつめられたバルサを救った価値のあるゴールを決めるクルービー、それが我々の望むクルービーだ。
ゴール、ゴール、ゴール!ハットトリック・クルイベル!

■コネッホに望むこと
アンティックが監督に就任してから生き返ってきたコネッホ。だが4試合で4ゴールを決めるという快調さを発揮したのは遠い昔の感じとなっている。ラーシング戦では誰よりも活躍した彼だが、コネッホゴールは生まれなかった。しかも最近4試合無得点に終わっているコネッホ。我々が望むコネッホはかつてのベティス戦のような、あるいはカンプノウでおこなわれたインテル戦でのような“切れた”コネッホだ。素早さと読みの良さで相手ディフェンスを面白いようにかわしていくコネッホの再現を期待したい。
ユベントスディフェンスをグチャグチャにしてやれコネッホ!

■ロマンに望むこと
リケルメ個人にとってこれまでの最高の試合はニューキャッスル戦だと自ら語っている。そう、あの試合では確かに素晴らしい活躍を見せたリケルメだ。だがその活躍以上に彼が気に入っていたのは、彼が務めたポジションだったに違いない。デランテロ一人を前に置いて、その後ろに位置する彼の好きなポジション。だからあの試合は彼の思うようにやれたのだろう。だが我々が希望するリケルメは他の試合にある。それはカンプノウでのラーシング戦のような活躍だ。ボールが彼の足下にくる前に瞬時に全体の状況をつかんでしまうような頭の回転の速さと状況の確実な読みを持つリケルメ。いくつかの素晴らしいラストパスを同僚に提供するかと思えば、スキを見て自らもゴールを決めてしまう“意欲ある”リケルメだ。
トッポジージョだ、ロマン!

■オーベルに望むこと
彼にゴールを望んではいけない。というか、それは望めないことだ。ラーシング戦にバルサ選手として初の1試合2ゴールを決めたオーベル。だが決して“勝利につながる”ゴールではく、“勝利後”のゴールを決めたオーベルだ。我々が望むオーベル、それはカンプノウでのビルバオ戦でのオーベルだ。アンティックバルサとなって初の試合となったあの試合、オーベルは誰もが驚く右インテリオール、あるいは右エストレーモとしてプレーした。インテリオールとしては少し前気味に、エストレーモとしては少し下がり気味のポジション。後半はまったく消えてしまった彼だが、前半の45分は今シーズン最高の出来と言って良いだろう。あのオーベルが戻ってくることを期待しよう。
30分だけでも、どうにか、オーベル!