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4月10日
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ユーロバルサ、一歩前進 昨日のこの時間よりは圧倒的に準決勝進出に近づいたユーロバルサ。イタリアのクラブとの対戦で、しかもアウエーの戦いで、1−1の引き分けという結果は大成功の部類に入るだろう。0−0ではなくアウエーでゴールを決めての引き分け。この結果によりカンプノウでおこなわれる2週間後の試合ではイタリアチームにとっては苦手なこと、それはユベントスというクラブであっても不得意なことである“ゴールを決めること”を義務づけられたことを意味する。したがって10万人のバルセロニスタで埋め尽くされるカンプノウでの試合は、すでに試合前からバルサにとって圧倒的に有利な展開となっている。地元での試合でありながら“閉ざすことのみ”目指したユベントスが、広いカンプノウでの試合では“開いた”試合展開を目指さなければならない。彼らが最も苦手とする試合展開が待つカンプノウ。4月22日、その日はユベントスが自らのスタイルの犠牲となり、ヨーロッパにアディオスを告げる日となるだろう。 アンティックが試合前に語ったこと、それはチームカラーを示すような勇気のある戦いをすること。それは同時に、相手に合わせる戦いではなく己のキャラクターを示す戦いを目指すということだった。試合の主導権を奪い、攻撃的に試合を展開していくバルサらしい戦い、その言葉に嘘がなかったことはスタメン選手を見れば一目瞭然だ。サビオラ、クルイベルは当然ながらオーベルマルス、リケルメという攻撃的な駒も含めた布陣でのスタート。アンティックの言葉に嘘はなかった。そして一方ユベントス。地元で戦うチームでありながらそのスタメン選手を見る限り、リーガでの試合を見慣れている我々には少なくても“卑怯者”と呼んでもおかしくないスタイルを目指したものだった。たった一人のデランテロ、それも本来ワントップとしてのタイプではないデル・ピエロを一人前においての戦いを目指したカルッチオ・ユベントス。 試みたスタイルと、実際に展開されるスタイルが異なることはよくあることだ。フットボールは相手あってのもの、一つの試合で思い通りに試合が展開しないことは無数にある。この日のバルサもその典型的な例と言っていいだろう。攻撃的なスタメンでスタートしたにも関わらず、先制点を奪ったのは“卑怯”な戦いを試みたユベントスだった。試合の主導権もバルサにあったわけではない。試合展開も相手グランド内でおこなわれたわけではない。決定的なゴールチャンスが何回も生まれたわけではない。いかにもカルッチオらしい試合展開にはまっていくバルサ。相手の良いところをつぶすことにより体力と精神面の強さで試合そのものをひっぱていく、それがユベントスというチームのキャラクターだとすれば、リッピーの思い通りの試合展開が繰り広げられていくことになる。 だが我々には“幸運を呼ぶコネッホ”が存在した。突然どこからともなく現れた“幸運を呼ぶコネッホ”が決める黄金に等しい貴重な同点ゴール。これがリーグ戦では決して見られないユーロバルサの強さだ。そして彼が決めたゴールによって生まれた1−1というアウエーでの結果はバルサの準決勝進出への大きな一歩となった。それは歴史が証明していることでもある。これまでヨーロッパの大会で9試合アウエーでの1−1という結果を残してきているバルサ。わずか1試合をのぞいて、つまり9試合のうち8試合はバルサが次のステップに進む結果をだしてきている。 ■ガブリ、プジョー、デ・ボエル、レイジゲル、モッタ ■クルイベル、サビオラ、オーベルマルス ■チャビ、リケルメ |
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