4月15

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俺はウリスト様だ!

オレの体はアメ〜リカにあるけれど、心はいつも地中海。
ルル〜ン、ルル〜ン、ルル〜ン♪♪♪ 
そして考えることはいつもバルサのこと。
ルル〜ン、ルル〜ン、ルル〜ン♪♪♪

50年以上の歴史を誇るカンプノウで決してやってはいけないことがあるんだ。もちろんあそこはフットボール場だからして、ベースボールやラグビーの試合をやっちゃあいけないことは子供でもわかる。だが俺が言いたいのはそういうことじゃなくて、決してやってはいけない“戦い方”っていうのがカンプノウの掟の中にあるんだ。それはまさしく先日のコルーニャ戦の戦い方だ。

臆病で卑怯で怠け者が揃っているチームや、クラブ年間予算が3ユーロしかないようなチームがやるような戦い方。それは相手に好きなようにボールを持たせたうえ、自陣にすべての“手の使えないキーパー”選手を並べて守るような戦い。攻めるだけ攻めさせておいてスキあればボールを奪い、そいでもってカウンターアタックしようなんて、それはないんじゃないかいアンティックさん?誰か言ってやれよヤツに、そう、それはバルサの戦い方じゃないってな。いかにカンプノウでの試合だとはいえ負けることはたまにはあるからしょうがないとしよう。だが負け方っちゅうもんがあるだろうが。相手チームなんか余裕のよっちゃんって感じでトリスタンやルーケをベンチに置いてラクラク勝利だもんね。こりゃ情けない。

これじゃあダメ、まったくダメ、話しになんないほどダメ、ダメダメダメ。だからね、誰か言ってやれっちゅうのアンティックに。こんな腐った戦い方をしようなんて決して思わないようにって。俺はあの試合を見ていて、コルーニャがまるでかつてのドリームチームのように見えたし、バルサはまるで年間予算3ユーロの弱小クラブに見えちゃったい。

土曜日にマドリッドに行くまでにはまだ時間があるっていうもんだ。アンティックの頭の中にある“チップ”を誰か変えてやってくれ。もし先日と同じ“チップ”でベルナベウに行ったら、それこそ試合前から3−0で負けているぜ。そいでもって試合が始まったら9−0で負けてしまうよ。

そうは言いながらも、俺が思うにアンティックだけが犯人じゃあない。なぜならグランドに立つのは11人の選手だからな。彼らも共犯であることは間違いない。会長がかわり監督がかわり、それでもリーグ成績がかわらないという現象を俺様はどう見るか。そう、唯一変化のないのは選手だからな。俺の言いたいことはこれでじゅうぶんだ。頭の良いヤツはこれだけ言えばわかってくれるだろう。

俺は実はビジャレアル戦も見ているんだ。あの試合で一つ気がついたことがある。それはドクトール・クレが言う“諦め症状”で、もうタオルを投げている感じの選手が何人かいたな。俺の目はごまかせないよ。特に、あの、名前は忘れてしまったけれど、やたらと足の速いだけが取り柄の選手なんか、そう、俺様の目はごまかせない。まったく、あれでよくバルサのユニフォームを着ていられるってもんだ。恥を知れ、と、俺は言いたい。

一人のソシオとして、元バルサの選手として、そして誰よりもバルセロニスタを知る人間として俺は言いたい。シーズンを救うためにチャンピオンズでの試合だけを考えていることなんか許されることではないとね。。チャンピオンズでの戦いはヨーロッパの中でも最高の7チームがバルサの敵となっているんだ。どんなに強くても何が起きるかわからないのが、チャンピオンズの戦いだということに気がつかなければならない。もちろん俺様ウリストはバルサが優勝していくれることを祈っているさ。心の底から祈っているさ。でももし優勝できなかったら・・・、どうなる?

今からでも遅くはないさ。リーグ戦はまだ9試合も残っている。UEFA圏内まではわずか6ポイントじゃないか。そんなのオチャノコサイサイだい。俺が引き連れたドリームチーム時代なんか、もっと大きなハンディーがありながら、最後には追いついたもんだ。だから選手たちは決して諦めないこと。タオルやパンツなんか投げちゃあならない。自分にもっと自信を持つこと。そう、バルサの選手としての誇りを取り戻すことだ。そうすれば大丈夫、6ポイントなんかアッという間に追いついてしまうよ。

ところが、ウリスト様はもしバルサがUEFA圏内に入ったとしても、それで満足するようなお方ではな〜いのだ。結論を先に言ってしまおう。このチームは大掃除が必要だ。床から壁から天井から、何から何まできれいにしてしまう大掃除が必要だ。まず天井から始めよう。床から始めちゃあいけない。床のあとに天井を掃除したらまた埃が落っこってきてしまうからな。だから天井から始めよう。天井と言うのは、背広にネクタイしめたヤツらのことだ。今の会長はソシオによって選ばれた人物じゃあない。臨時がつく会長だ。まず選挙をしてソシオに選ばれた人物が会長にならなければならない。まず、そこからバルサは始めないとダメだな。

せっかくだからマドリのことについても触れておこう。何やら、ピレネー山脈を越えたところにあるスペインという国では、もうすっかりマンチェスターを敗った気分になっているそうな。だがね、自由の女神があるアメーリカという国に住んでいる俺様が思うに、それはとんでもない勘違いっちゅうもんだね。ソシエダー戦見たあ?もしあんな試合を“赤い悪魔”とやったら、それこそ6点は入れられちゃうよ、本当に。ニューキャッスル戦でマンチェスターが入れた6点が、今度はメレンゲに入っちゃうよ。しかも彼らはベルナベウでの敗戦に傷ついているはずだ。スカした試合をしやがったマドリに怒り狂っているはずだ。俺様はね、だから準決勝はマンチェスターとバルサだと思っている。ユベントス?ありゃ問題ないだろう。ユーロバルサは強いからね。

俺たちは決勝まではいくさ。オールド・トラッフォード、楽しみだな。もう俺様はマンチェスター行きのエアーチケット予約しちゃったからね。バモッ、バモッ、バルサって感じだな。あ〜、楽しみ!