4月27日

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LIGA 第31
4月27日 20:30
CAMP NOU
FC BARCELONA
vs
REAL SOCIEDAD
 

●招集選手
ボナノ、ビクトル、ソリン、レイジゲル、デ・ボエル、アンデルソン、クリスタンバール、ガブリ、モッタ、コクー、リケルメ、オーベルマルス、サビオラ、クルイベル、ジェラール、ダニ、ナノ、ロッケンバック、ルイス・エンリケ

●負傷中
チャビ、イニエスタ、プジョー、ナバーロ

●カード制裁
メンディエタ


意地を見せろ、バルサ選手たち!

これまで勝利した試合数わずか9試合、敗北を喫した試合数なんと11試合、これまで30試合を戦ってきているバルサの勝敗数だ。9勝11敗10分け、これを悲惨と言わず何と言えばよいのだろうか。そしてさらに悲惨な数字は続く。リーグ戦、チャンピオンズを含め、この大事な時期に5試合続けて勝利していないバルサだ。

結果をださない監督を更迭し、その監督を獲得した会長を辞任に追い込み、緊急事態となったバルサに新たな監督としてアンティックが登場した。だが選手たちはん変わっていない。ソリンを除き、シーズン開始当初とまったく同じ選手たちがバルサの選手としてプレーし続けている。監督が更迭されたとき、そして会長が追われたとき、プジョーやガブリ、クルイベル、コクーなど数多くの選手がコメントした内容はどんなものだったか。それはすべての責任は自分たち選手にあるということだった。その言葉が彼らの口から出るたびに、多くのバルセロニスタは彼らの反撃に期待した。今度こそ大きな変化が訪れる、そういう期待をすべての選手に期待した。だが結果的にバルセロニスタは裏切られることになる。彼らの反撃はやって来ていない。これまで一度たりともやって来ていない。カンプノウに重い足を引きずりながら、それでも”12番”めの選手として戦いに加わろうとしてきたバルセロニスタはその度に裏切られてきた。そしてさらに重たくなった足を引きずってカンプノウをあとにすることになる悲しみに満ちたバルセロニスタ。だがそれでも、今日の試合にも多くのバルセロニスタがかけつけるだろう。今度こそ、そう、今度こそ反撃が可能となることを期待して。

1日8時間、家族を養うために必死になって働いていてるバルセロニスタの100倍の数字になる選手たちの年俸。選手たちが責任を感じているからと言って、その年俸受け取りを拒否しろとまでは誰も言わない。だが少なくともプロのフットボール選手として、バルサという栄光あるクラブに在籍するフットボール選手として、そして多くの借りがあるバルセロニスタに対して意地を見せる働きをしなければならない。選手の名前はどうでもいい。一人のバルサの選手として、一人のチームカラーを愛するバルセロニスタとして、カンプノウを走り回らなければならない。それが責任ある選手のすることだ。

チャビの肩はすでにギブアップしてしまった。プジョーの身体は傷だらけだ。アンティックは今日の試合にこの二人は招集していない。そして招集された選手の中にも疲労困憊の選手たちが何人かいる。カピタン・ルイス・エンリケは120分の試合を通してすべてのエネルギーを使い果たしてしまった。レイジゲルも負傷しながらの試合が続いている。彼らが今日の試合に出場できるかどうか、それは開始ギリギリまでわからない。だが2か月ぶりにグランドに戻ってくる選手もいる。第二カピタンのコクーがその姿をカンプノウにあらわすことになるだろう。これからのゴール守護神として将来が期待されるビクトルも戻ってきそうな気配だ。これまで期待通りの活躍を見せていないロマンもスタメンで出場するかも知れない。だが、どの選手がスタメンで出場しようがそれは大した問題ではない。問題は、彼らがプロとしての意地を見せることができるか、バルサの選手としての誇りを示すことができるか、そして胸に輝くバルサエスクドをその肌に染みこませてプレーすることができるか、それが問題だ。これまでのすべての名声を忘れ一人のバルセロニスタとしてカンプノウに登場できるかどうか、それが問題だ。残り8試合、今日のレアル・ソシエダ戦は最初の決勝戦となる。