8月3日 日曜日

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カンテラ大集合

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一味違うジェラール

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スポット撮影

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半分がカンテラ出身

アメリカ遠征に参加している23人の選手のうち実に半分近い11人の選手がカンテラ出身だ。バルサのプレステージ期間でのこういう現象は決して初めてのことではないが、久しぶりのことであることには間違いない。しかもこの中にはビクトル、チャビ、ガブリ、ジェラール、ルイス・ガルシア、プジョー、ナンドのスタメン候補選手もいるし、負傷中のナバーロやモッタが参加していないことを考えると、まさに“カンテラの旬”の季節と呼んでもいいかも知れない。その代表的な選手の一人であるチャビがカンテラの代表として語る。

「バルサはよく“フットボールクラブ以上の存在”として語られることが多い。それはカタルーニャという国を代表するクラブであり、歴史的にカンテラ選手を基盤として形成されてきたチームだからさ。これまでどんな時代であろうと、カタルーニャ出身の選手やあるいは各地から集まってきたカンテラ出身の選手がチームに絡んできている。我々の理想はそういう選手とクラック選手が一体となっていつの日かチャンピオンズに優勝することだ。」


最後のチャンス

度重なる負傷という不運だけがあり、“栄光”も“名誉”もなかったこの2年間、その失われた時間を取り戻すのは今シーズンしかない、そう考えるジェラール。クラブ理事会メンバーも変わり、コーチングスタッフも変わり、そして彼もまた変わらなければならない。“バレンシアにジェラールあり”とヨーロッパ中のメディアを騒がした、かつてのジェラールに変わらなければならない。そしてアメリカ遠征参加がダニと共に疑問符を付けられていた彼が、これまでのユベントス戦、ミラン戦と2試合続けてスタメン出場しフラン・ライカーの期待に見事に応える仕事をしている。

「このアメリカ遠征メンバーが発表される前に、自分やダニの参加が疑問視されていたのは事実。でも個人的にはすでにフラン・ライカーとの話し合いで参加することはわかっていた。そして自分にとってこのチャンスは唯一のチャンスだと思っていた。ここで自分のすべてをだしきらなければ、これまでのシーズンを繰り返すことになるという恐怖感もあった。でも一人の選手にとって監督が信頼を与えてくれるということは非常に支えになることだし、自分の一番自然なポジションで試してくれている監督の期待に応えることができて非常に満足している。」