8月11日 月曜日

■1チャンネル(1.2MB)
イングランドのスタディアムにスペインイムノではなく、カタルーニャイムノが流れる日。

■2チャンネル(1.0MB)
この“9番”の違いが勝敗を決める。今シーズンも何回こういうシーンにお目にかかることになっちゃうのでありましょうか。

■3チャンネル(1.0MB)
決めるところは確実に決めるコネッホ・サビオラ。さあ、フラン・ライカー、どうする?

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新スタディアム開設記念試合

この試合の開始時間は16時に設定されていた。プレミアリーグ2003−04シーズンの最初の公式戦となるコミュニティー・シールド(リーグ戦覇者とカップ戦覇者との間でおこなわれるスーペルカップ・イングラテーラ)の試合開始にほぼ時間を合わせておこなおうというミエミエの時間設定だ。そう、コミュニティー・シールドはマンチェスター・シティーにとっては最大のライバルであるマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルとの間で戦われている。その公式戦を少しでも目立たないものにしてやろうというライバル意識はシティーファンにも伝わっていた。なぜならすでに1週間前からバルサ戦入場券を売り切れにしていたからだ。

バルサを迎えるこの5万人収容のシティー・オブ・マンチェスター・スタディアムはこの試合がお披露目試合となる。去年から建設工事に入り、フットボールの試合はこの日が始めてということだ。したがって記念試合となるこの試合だが、バルサとマンチェスター・シティーには過去に置いても一つの記念試合をおこなっている。カンプノウ75周年記念試合にマンチェスター・シティーが招待された過去を持つからだ。

“ブルーズ”の監督のケビン・キーガンはバルサを招待できたことに誇りを感じているという。
「新スタディアム開設記念試合にバルサを招待できたことに非常に誇りを感じている。なぜならバルサは偉大なスタディアムとしてカンプノウを持つクラブであり、我々のスタディアムもまた彼らみたいな“ブルー・カンプ”としたいからだ。この試合がいいものとなることを期待している。」

セレモニーが試合前におこなわれたため20分遅れで始まったこの試合、フラン・ライカーはいくつかのテストをおこなっている。セントラルにアンデルソンを起用し、コクーをピボッテの位置にまであげさせ、ジェラールはベンチでの控え選手としてスタート。ジョルケルとルイス・エンリケは負傷中なのでこの試合にはベンチにも入っていない。マルケスもスタメンが予想されたがベンチでの控えとなり試合終了間際に出場することになる。

一方、マンチェスター・シティーにとってはスタディアム開設記念の大事な試合だ。試合開始早々から全力で飛ばしまくる。前半のボール支配率がバルサの40%弱という数字が試合内容を示しているだろう。圧倒的に試合をリードするマンチェスター・シティー、だが残念ながらテクニック的にはバルサには及ばない。

多くの選手に疲れが見えた試合だ。プジョーはすべての試合に90分間にわたり出場しっぱなしだし、オスカー・ロペスやレイジゲルもほぼ同じような状態。だがまったくといっていいほど冴えが見られなかったのはそういう選手ではなく、オーベルマルスやクルイベルというそれほど疲れていない選手だった。特にオーベルマルスはセンターリングをあげることが可能だったかどうかという問題以前に、一対一の勝負にも挑まない消極性が目立った試合だ。

後半に入りアンデルソンとクアレスマがベンチに引っ込み、ジェラールとサビオラが出場。コクーはセントラルまで下がり、彼の代わりにジェラールがピボッテに加わる。後半途中からクルイベルに代わって出場してきたイニエスタは生きの良いプレーを何回か見せるものの得点には至らない。そして試合終了間際にようやくマルケスがバルサの選手としてデビューをかざることになる。

2−1という試合結果はともかく、バルサはまだまだできあがっていない。チームを作り上げるのがこのプレステージの目的であり、そしてそのために多くのテストを繰り返していかなければならない。プレステージ期間はまだまだイヤと言うほど残っているバルサだ。