9月20日 土曜日

■1チャンネル(0.9MB)
サンフェルミンで知られるパンプローナの街にあるクラブ、それがオサスナ。

■2チャンネル(1.0MB)
ルストゥは元気に練習。ルイス・ガルシア、モッタ、そしてナバーロも普通に練習するようになってきたぞ。

■3チャンネル(1.1MB)
「聞くところによれば、昨シーズンはカンプノウでの成績が良くなかったという。今シーズンは地元では確実に勝利を獲得したい。オサスナは難しいクラブだけれど、我々は勝利の3ポイントを目指して戦わねば。」
「カンプノウでの試合は相手チームにとってポイントを稼ぐのには非常に難しい、そういう状況を作っていかなければ。」

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アウディオビスアル・スポーツが持つ強権

今シーズンのスペインリーグが開始される前、大きなクラブによって構成されるG−12グループと、二部のクラブも含めた小さなクラブによって構成されるG−30グループが放映権をめぐって対立の関係になったことは記憶に新しい。小さなクラブはさらなる放映権料を要求し、彼らの希望が達成できないときはリーグ開幕を遅らせるという可能性まで臭わせた。だが最終的にスペインリーグの国内放映権を独占するアウディオビスアル・スポーツが妥協し、小さいクラブに昨シーズンよりほんのチョット上乗せした放映権を支払うことになった。だが同時に、この事実がアウディオビスアル・スポーツに大きな権力を与える結果にもなってしまった。そのもっとも大きな現象の一つが、試合日、試合時間、これらをすべてアウディオビスアル・スポーツが決定する権利を握ってしまったことだ。

来週の水曜日にはキプロス諸島にわたりUEFAカップを戦うマジョルカは、できる限りの準備期間を得るために、今週末の対戦相手であるセビージャと交渉し土曜日に試合をおこなうことを両クラブの合意によって決めていた。だがアウディオビスアル・スポーツが決めてきた試合日は日曜日、これはどうしても譲れないとしてアウディオビスアル・スポーツ側が両クラブの合意を認めず、結局日曜日に対戦することになった。
「マジョルカ−セビージャ戦というように、お互いのファン同士しか興味を示さない試合をペイパービューで売るためには、試合日や試合時間が大切な販売要素となってくる。もしバルサやマドリなどのビッグチームの試合時間と少しでも重複するような時間に試合をおこなったら、ペイパービューの販売に多大な影響がでてくる。我々は長年の経験で少しでもカードを売れるような試合日と試合時間を設定するプロ機関であることを忘れてはいけない。我々は想像を絶するような放映権料を各クラブに支払っているのだ。」

今週末のバルサ−オサスナ戦は土曜日の19時30分という、これまでに例を見ない時間におこなわれる。かつて土曜日のカンプノウの試合でこれほど早い時間に試合がおこなわれた例はない。土曜日のこの時間には小さい商店や会社の経営者・労働者はまだ仕事をしている時間だ。土曜日の試合開始時間は早くて20時30分、普通は21時か21時30分となっていた。だがアウディオビスアル・スポーツが要求してきた試合時間は土曜日の19時30分というものだった。これもバルサ−オサスナ戦のペイパービューをできる限り販売したいアウディオビスアル・スポーツの方針からきたものだ。土曜日の試合はわずか2試合、このバルサーオサスナ戦と、At.マドリーバレンシア戦、この2試合だけだ。後者の試合は土曜日のオープン放送と指定されているため、21時30分が試合開始となる。昨シーズンまでであれば、それでもバルサは21時台の試合にすることが可能だっただろう。だが今シーズンはアウディオビスアル・スポーツが絶対の権力を握っている。少しでもペイパービューを販売するために、オープン放送の試合と時間をずらせてバルサ戦をおこなうことになる今日の試合だ。

バルサ−セビージャ戦が深夜の試合となり、アウディオビスアル・スポーツが何日も前から異議を唱えていた。その時間には放映してもペイパービューは売れないという理由だからだ。事実、アウディオビスアル・スポーツはこの試合をテレビ中継せず、地方に住む多くのバルセロニスタはラジオ観戦となった。ペイパービュー方式が生まれてから初めてのことだ。そしてアウディオビスアル・スポーツはバルサに対し、彼らが希望した試合時間を遂行しなかったことで“契約違反”として裁判沙汰にしようとしている。そしてそれを受けて、一部のバルサソシオ、そしていくつかのバルサファンクラブが、逆にアウディオビスアル・スポーツを訴えようとしている。すべての試合を放送しなければならない立場にあるアウディオビスアル・スポーツが、試合開始時間を理由にバルサの試合を放映しなかったことに対してだ。