9月23日 火曜日

■1チャンネル(1.7MB)
思い返せば、こんなオサスナ戦もあったわい。ハットトリックを決めたロマリオはもう当然ながらバルサにはいないし、今の選手11人がタバになっても3点は入らない。

■2チャンネル(1.0MB)
一試合で普通の人の三倍は苦しむガスパー元会長は健在だ。この人、決して悪い人じゃないんです。

■3チャンネル(1.0MB)
パルコに座るサンドロ・ルセー。招待客も大勢いるから喜怒哀楽はそれほど出せない苦しい観戦。

(映像を見るにはQuickTimeが必要です。ダウンロードはこちらから)


ラポルタ100日、そしてチームに変革を!

ラポルタ新政権が“バルサに変革を”というスローガンの元に誕生してから昨日でちょうど100日がたった。彼らが最初に手がけたクラブ財政問題の建て直しは日増しに成果を見せ始め、多くのソシオ、バルサシンパ、そして世界中に散らばるバルセロニスタがバルサの復活に向けて大きな期待と希望を抱いている。だが、クラブ経営そのものは健全化しつつある現在、唯一変わっていないもの、それは最も肝心な“チーム”そのものだ。これまで4試合のリーグ戦を戦ってきて、いまだに敗北の味をしらないとはいえ、カンプノウでは1勝もあげていないバルサでもある。

バルサはこれまでカンプノウで3試合の公式試合をおこなっている。そしてそのすべての試合でフィエスタを用意することになる。ボカを招いてのジョアン・ガンペル杯、真夜中の試合となったセビージャ戦、そして先日の奇妙な時間におこなわれたオサスナ戦、少しでもバルセロニスタが楽しめるようにと、クラブ首脳陣は多くのアトラクションを用意した。だがフィエスタがあろうがなかろうが、あるいはアトラクションがあろうがなかろうが、バルセロニスタがチームに期待する度合いは例年以上のものがある。だからガンペル杯に9万人、深夜の試合や土曜日の早すぎる試合にも8万人以上の人々が押し寄せてきている。

「もし昨シーズンや一昨年のシーズンにオサスナ戦のような試合をやっていたら確実にブーイングがとんでいただろう。今年はファンが冷静なのがよくわかる。彼らは忍耐強くバルサが復活することを待っているんだろう。今年は例年になくプレッシャーを感じることになるけれど、我々は彼らの期待に応えなくては。」
そう語る、バルサではすでにベテランの部類に入るコクーだが、今年バルサにやって来たフラン・ライカーにとってはいまだに地元で勝利できないことが信じられないことだという。
「これだけの人々がグランドにやって来てくれて、そしていまだに我々が1勝もしていないということが個人的にはとても信じられないことだ。」

プレステージでの親善試合から考えれば、バルサは確実に下降線をたどってきている。ミランやユベントスと対戦したときのバルサはフラン・ライカーが望むような各ラインでのプレッシャーが見られたにも関わらず、イングランドツアーでは疲労のためかチーム状態はアメリカ遠征ほどの勢いを見せずに終了することになった。地元カンプノウでの3分けという結果が、アウエーでの貴重な2勝というものを過小評価する原因となっているバルサだ。4試合を経過して5ゴール、そのうち2ゴールはオウンゴールに近いゴールでもある。いまだにクルイベル、サビオラという2枚看板のデランテロはゴールの声を聞いていない。ゴール、ゴール、ひたすらゴールが不足するバルサ。

フラン・ライカーは何らかの変化を試みるだろう。明日のUEFAカップがそのテストとなる。オサスナ戦翌日の練習で、彼は各ラインの重要メンバーとそれぞれ5分ずつの会話をおこなっている。コクーとプジョー、チャビとロナルディーニョ、そしてルイス・エンリケとクルイベル。

そして昨日月曜日の練習風景を見る限り、フラン・ライカーはトリデンテをやめ、クアレスマをスタメンで起用する考えのようだ。トリデンテで犠牲者となるのは誰か、それはクルイベルではなくサビオラだ。クルイベルに“さらなるエゴイズムを”と要求するフラン・ライカーにとって彼の存在は絶対のようだ。そしてポルテロは予定通りルストゥが起用される。UEFA カップと国王杯には彼を起用すると公言していたフラン・ライカー、そしてセントラルにはコクー・レイジゲルコンビに代わってマルケス・アンデルソンコンビが起用される。

今回の試合で招集された選手は先日のオサスナ戦とまったく同じ。コクーは体調が万全でないながら招集され、すでにドクター許可がおりているモッタとルイス・ガルシアは今回も招集されなかった。