9月28日 日曜日

■1チャンネル(1.0MB)
まあ、その、当たり前のことを語っております。

■2チャンネル(1.2MB)
スタメンででるか、あるいは途中からでるか、いずれにしてもモッタ初出場。

■3チャンネル(0.9MB)
ホセ・マリ・バケーロの予想スタメン。

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金がすべてじゃない、とリーボーマン 

「これ以上は望めないような条件の契約を自分の意志で破棄した。これらの大金が自分の幸せを保証してくれるわけではないからだ。ミランに来て幸せに感じたことは1度もなかった。」
リバルドはこのセリフを最後として、イタリアでの冒険の幕を閉じることになった。ミランの副会長アドリアーノ・ガリアーニと一緒に記者団の前に現れたリバルドは、この記者会見を終わった瞬間にイタリアを離れることになる。すでに何日か前に控え選手でいることが耐えられないという表明をおこなっていた彼だが、もうこれ以上我慢できない状況に追い込まれたということか。ワールドカップに優勝した後にバルサを自由契約となったリバルドに対し、ミランは年俸600万ユーロ・3年契約という美味しい条件を提示して彼を獲得した。だがリバルドにとってミランの街は鬼門だったようだ。バルサ時代から抱えていた負傷も決して良くならないところに加えて、アンチェロッティ監督のプランにはもともと入っていなかった選手だ。出番は当然ながらわずかなものだった。だがそんなことより彼の最大のピンチは奥さんと息子たちとの別居生活だろう。ミランでの生活に溶け込むことができなかったのか、あるいは単純に夫婦間の問題なのか、いずれにしてもリバルドはミランに住み始めて半年もしないうちに“独身生活”となってしまう。

昨シーズンはほとんどの試合で控え選手となったリバルドが爆発したのはつい先日のことだ。
「テクニック的な問題でも体力的な問題でも、そしてもちろん精神的な問題でもない。なぜなら体調は万全だし精神的にも常にスタメン出場の準備はできている。今シーズンこそは出番が増えるだろうと期待していたのに昨シーズンとまったく同じ状況に置かれている。なぜアンチェロッティが自分をスタメンで使わないか、今はその理由は言えないがいつか公表するつもりだ。」
この脅迫的とも思える発言がおこなわれてからリバルドとアンチェロッティの間で密会がおこなわれている。今週の水曜日のことだ。翌日の木曜日にはメディアによってすっぱ抜かれることになるこの密会だが、リバルドの表情が普段より明るくなっていることから多くのメディアが週末の試合でのスタメンを予想することになる。インザキが負傷していることもあり、レッチェ相手の試合で久しぶりのスタメン出場、それが多くの人々が予想することだった。だがその予想は見事に外れる。なぜならリバルドは週末の試合でも控えだということを知っていたからだ。アンチェロッティがインザキの代わりにスタメン選手として用意しているのはトマソンだと直にいわれたリバルドだった。リバルドの表情が明るかったのは、すでに退団の決意をしたからに過ぎなかった。イングランドへの冒険を選ぶか、あるいはコルーニャに戻るか、少なくてもミランより悪いところはないだろう、そう思ったリバルドが明るくなったとしても不思議ではない。

リバルドに言わせればアンチェロッティは嘘つきということになるが、いずれにしてもアンチェロッティは思っていることを正直に言ったりする性格ではない。非常に“たてまえ”を大事にする外交官みたいな人間だ。彼はリバルドがミランを離れることに関して聞かれ次のように語っている。
「非常に悲しいニュースだ。バルサ時代のような偉大なリバルドをミランで見られなかったのが残念でたまらない。負傷の問題や家族の問題など抱えて苦しい時もあったようだが、今シーズンは彼の活躍を期待していた。本当に残念に思っている。」
こいつは思いっ切りタヌキだな。おっと、いけねえ、いけねえ、アテネを思い出してしまったい。やな、クラブだね。