10月8日 水曜日

■1チャンネル(1.4MB)
国王杯第1戦、しかも相手は二部Bのグラマネ、そして人工芝、それでも君の出番だコネッホ!

■2チャンネル(1.1MB)
コネッホが無理だったらこの人をなんとか10年若くして取り戻すか。

■3チャンネル(1.0MB)
なにやら審判に秘密兵器誕生。

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人工芝の時代がやって来る

国王杯で対戦するグラマネのスタディアム、サンタ・コローマスタディアムの芝は人工芝だ。カタルーニャ州の中に存在する約1000のフットボールスタディアムの中で78を数える人工芝スタディアム。ここ3年で3倍に増えてきた人工芝によるグランドだ。

スペインフットボール協会の規約によれば、国王杯で対戦する相手が人工芝でプレーすることを拒否した場合、主催者側、つまりホームのクラブに近くの自然芝のグランドを探してそこでプレーすることを義務づけている。これまで多くのクラブがその“権利”を行使して人工芝グランドでのプレーを拒否し、最寄りのスタディアムに移っての試合をおこなってきている。グラマネも一部チームとの国王杯対戦となった場合、一度もクラブ所有スタディアムを使用したことがないほどだ。だが今回のバルサ戦で、人工芝での試合を拒否しなかったバルサ首脳陣のおかげで、クラブ歴史始まって以来、自らのスタディアムで試合をおこなうことができるようになった。

カタルーニャ州にある1000のフットボールスタディアムのうち、78のスタディアムが人工芝を使用しているし、年々増える傾向にあることは間違いない。それはUEFA関係者が“将来は多くのスタディアムが人工芝となることを予想している”と語っていることからみても明らかだ。スペインフットボール協会は依然として一部及び二部Aチームの所有するスタディアムの芝は自然芝でなければならないとしているが、多くの二部Bのクラブは人工芝を使用しはじめている。人工芝そのものの性能が過去と比べものにならないほど上質となってきているうえに、グランドの使用頻度が多くても十分それに耐えられる力を持っているからだ。

「ここ何年間かでの人工芝の質の向上には目を見張るものがある。もうほとんど自然芝と変わらないと言ってもいいかも知れない。かつては下に引かなければならないコンクリートのせいで、つまりグランドそのものが固くなることにより負傷する選手が多くでたり、あるいは人工芝との摩擦により火傷をすることがあったものだけれど、そんな話はもう過去のことだ。」
そう語るのはカタルーニャフットボール協会のセクレタリオであるアルベルト・バッサだ。彼はカタルーニャ州にあるクラブに人工芝の設置を何年も前から進めてきている人物でもある。

最も新しい人工芝をグランドに敷いた場合、大体の設置料は30万ユーロから50万ユーロ(4千万円から5千5百万円)であり、寿命は10年から12年と言われている。そして常に整備も要求する人工芝だ。
「常に水を与え、そして定期的に芝を刈らないといけない」
人工芝に水を与え、そして刈らなければならない。そう最新の人工芝は“生きている”のだ。そう語るのはカタルーニャで最も歴史を誇るクラブである(バルサよりも古いクラブである)CE EUROPAの会長であり、人工芝を使用することに関しては開拓者の一人といってもいい人物だ。

CE EUROPAはかつての栄光は失ってしまっているものの、カタルーニャのクラブとしての威厳だけは失っていない。現在は3部リーグに甘んじているが、カタルーニャのフットボールシンボルとしての誇りは失っていないし、常に多くのフットボーリスタを養成してきている。毎日、この人工芝のグランドには17時30分から22時までの間に何と400人のフットボール選手が練習にやって来る。UEFAがつい最近、このCE EUROPAの所有するスタディアムを国際大会に使用することを承認したのがこのクラブの会長の自慢でもある。そう、彼の自慢話しを待つまでもなく、人工芝の時代は確実に近づきつつあるようだ。