11月8日 土曜日

■1チャンネル(1.6MB)
スキャンダルが似合い、とてつもなくサービス精神の持ち主であり、そしてどこに行ってもスペクタクルな存在となるルイス・フェルナンデス。このピエロ・ルイス・フェルナンデスに関しては“大好き”か“大嫌い”か、その二つに一つしか許されない。いずれにしてもバルセロナがほんの少し賑やかになってきた。

■2チャンネル(1.0MB)
ルストゥ、ジオ、マルケス、クアレスマ、ルイス・ガルシア、そしてロナルディーニョ、今シーズン獲得した7人の選手のうち6人がスタメン出場。

■3チャンネル(0.9MB)
やはり試合に出られた翌日の練習は楽しいんでしょうか。スポルティング・ヒホンの若手の面倒をみているアベラルドも遊びに来ました。
「誰もが望まない負傷とかカード制裁という理由ではあるけれど、次の試合には自分にチャンスがやって来る。このチャンスを大事にしていきたいと思う。」

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“不可能なチーム”による勝利

バルサに“変革”を歌ったラポルタチームによる成果が現れてきた。それはここ4試合負け知らずということだけではなく、毎試合3点をあげている攻撃的なチームに変身中だからということだけでもなく、まして名前さえ知らなかったクラブに勝利したからでもない。ここ何シーズンかには考えられなかったこと、つまり補強選手がチームにとって重要な選手であることを証明するかのようにほぼグランドに登場している現象である。ベンチに残ったマリオをのぞいて、ルストゥ、ルイス・ガルシア、ジオ、マルケス、クアレスマ、そしてもちろんロナルディーニョがスタメンで出場したこの試合。つまり7人の補強選手のうち6人がスタメンで登場したことになる。

これまでロナルディーニョは1試合をのぞいてすべての試合にスタメン出場してきている。彼の出場がなくても勝利できると考えたフラン・ライカーは国王杯のグラマネ戦には彼をスタメンに起用していない。だが最終的には後半に彼の力が必要となり、結果的には試合出場することになった。ジオはフラン・ライカーにとって数少ない“絶対”の選手の一人だ。クアレスマはルイス・ガルシアと同じように、ここ4試合連続してスタメン出場の機会を得ている。ジェラールが負傷し、モッタが出場停止処分を受けていることからマルケスは昨日の試合に続き明後日のベティス戦にも出場が濃厚だ。まだ出場機会がないとは言え、これまで招集さえされなかったマリオもベンチに入るようになってきている。

昨日の試合でのスタメン構成はもちろんリーグ戦では不可能なチームではある。ルストゥ、マルケス、サビオラ、ロナルディーニョの4人は外国人選手扱いであるため外国人選手の人数制限がないUEFA戦では可能となったものの、3人しか同時出場しかできないリーグ戦では不可能なチームだ。


クルービー、カンプノウでもゴールを!

後半が開始されると共に出場してきたパトリック・クルイベル、その彼が最初に触ったボールがゴールの中に吸い込まれていく。まるで決勝戦での試合を決めたかのような喜びを示す多くの同僚選手たち。そう、彼らはこれまでいかにクルービーが苦しんできたかを誰よりも知っていたからだ。おめでとう!クルービー!

バルサに入団してきてからの最悪といっていい時期を過ごしているクルイベル。昨日のゴールは43日ぶり、やはりUEFAカップで決めたゴール以来だ。毎日の練習でも下を向いて走り続ける彼を同僚たちは励まし続けてきた。試合前のホテル合宿でも普段の明るいクルイベルではなかったし、ベンチに座り続ける彼に笑顔は戻らない。だが“9番”である彼にとって最高の妙薬はゴールだ。次はリーグ戦でゴールを決めること、それもカンプノウでゴールを決めること、それがこれまでの苦しいトンネルを抜ける最後の段階となる。

「この試合に限らず、ベンチで待機しながらもやる気はいつも満々。スタメンで出場するかどうかは監督が決めることだからチャンスが与えられた時に良いところを見せるように努力するしかない。チームが勝利したことが嬉しいし、そして個人的にはゴールが決められたことが最高。とにかく気分が良くなる試合だった。次はカンプノウでゴールを決めること、ベティス相手にゴールをバルセロニスタの前で決めること、それが今の自分の最大の希望さ。」
試合後のインタビューに完璧なカタラン語で話し続けたパトリック・クルイベル。カンプノウを埋めるほんの一部のうるさいブーイング命ファンどもを黙らせて見よう。バモス、クルービー!